【公式回答】Enjin|Efinityの概要とチェーンの特徴について
国内でも注目のプロジェクトであるEnjin。
今回はこのEnjinが新たに発表したEfinityについて、公式にインタビュー!
ガス代の低下などユーザビリティの向上が見込めるプロジェクトですが、まだ詳細を知っている人は少ないと思うので、ぜひチェックしてみてください。
では早速質問や回答を見ていきましょう。
Efinityはエンジン(イーサリアム)上で構成されない?
Q1:Polkadot上で作成されるとのことですが、Enjinとの相互性は?
回答
Efinityは、Polkadot Network上に構築されるNFTのためのブロックチェーンです。
Efinityはクロスチェーンソリューションとして、人気の高いERC-20、ERC-721、ERC-1155の Ethereumトークン規格を含む、あらゆるブロックチェーンのファンジブルトークンとノンファンジブルトークンをサポートします。
ポルカドットを使う利点は?
Q2:どの様なメリットからPolkadotを利用することを決めたのでしょうか?
回答
様々な理由からPolkadotをベースに構築することにしました。
これにより、現在NFTプロジェクトやブロックチェーンが直面してい問題に対処することが可能と考えています。
それぞれの理由については、以下で述べさせていただきます。
手数料
Efinityでの取引手数料は、バックグラウンドに留まるように設計されています。
ユーザーはネットワークの運用方法を気にすることなく、お気に入りのNFTを体験することができます。またウォレットを持たないユーザーも活用可能です。
相互運用性
Efinityは、すべてのFTとNFTのハブとなります。
Paratoken規格は、ERC-721、ERC-1155、ERC-20規格を含む、他のどのチェーンのトークンでも受け入れ可能で、ブリッジを使ってEfinityにポートすることが可能です。
スケーラビリティ
Efinityは、現在1秒間に700~1,000トランザクション(TPS)を処理します。
EfinityおよびPolkadotのランタイムコードの最適化により、将来的にTPSが向上する可能性があります。
トランザクションは6秒で確認されるため、メインストリームのアプリケーションに必要な高速応答を実現します。
セキュリティ
Efinityのセキュリティは、Polkadot社のPoSコンセンサスに基づいています。
このコンセンサスは、世界で最も安全なProof of Stakeエコシステムです。
プライバシー
Efinityはパブリック型のブロックチェーンです。
そしてプライバシーはユーザーが設定できます。自分のアドレスを知られたくなければ、”共有しない”ということも選択可能です。
ガバナンス
Efinityのガバナンスは非常に柔軟な設計になっています。
どのようなエコシステムの開発に資金を提供するか、チェーンにどのようなアップグレードを行うか、どのような活動に報酬を与えるか。
このような点で、コミュニティが投票できるようになっています。
今後は2軸での開発になるのか?
Q3:今後はエンジンとEfinityでの開発をおこなっていくのでしょうか?
回答
Enjinは、ブロックチェーンソフトウェア製品のエコシステムを構築しています。
Efinityは、そのエコシステムの中核をなすものであり(Enjinのプラットフォーム、ウォレット、マーケットプレイスなどと同様)、当社のすべての製品やソリューションと並行して開発を進めていきます。
Efinityでは、Polkadotのコアチームの1つであるParity Technologiesからも開発リソースやサポートを受けることができます。
スケーリングに関しては、EfinityはNFT業界全体にスケーリングソリューションを提供するとともに、ステーキングなどEnjinユーザーへのメリットも提供します。
EthereumベースのEnjinエコシステムを具体的にスケーリングするために、私たちはJumpNetというPoAブロックチェーンも立ち上げました。
これにより、私たちのユーザーは、ガス代なしにオンチェーンでNFTを発行・配布することができます。
簡単な概要を解説
- JumpNet
- JumpNetは、Enjin CoinとERC-1155トークンのトランザクションを無料かつ即時実行することを可能にする、プライベート版の高速ブリッジネットワークです。
- Efinity
- Efinityは、NFTに特化したブロックチェーンです。他のブロックチェーンに存在する、トークンの流通もサポートします。
今後のアップデートでは、JumpNet、Ethereum、およびEfinityが連携された状態で、ERC-1155トークンおよびENJの送受信が出来るようになります。
なぜ2つのブロックチェーンを活用するのか?
Q4:2つは、全く別物として扱っていくのか?もしくは相互性を持たせるのか?それに対するメリットや考え方を教えてください。
回答
この1年で多くのチェーンが登場し、NFTエコシステムに変化が起こっています。
NFTの分野では、さまざまなプロジェクトやネットワーク、ソリューションが乱立しており、それがユーザーエクスペリエンスやエコシステムに悪影響を及ぼしています。
PolkadotはEthereumに取って代わるものではなく、Ethereumを改善・補完するために作られています。同じようにEfinityは、EthereumのNFTだけでなく、あらゆるブロックチェーンのNFTを強化するために設計されています。
また、当社はEthereumのNFTエコシステムに大きく貢献しており、共同創業者のWitek Radomskiが先進的なERC-1155規格を開発しています。
Efinityと並んで、JumpNetもこのマルチチェーンエコシステムの中核をなすもので、Ethereumでのガス代を無料化するソリューションです。
Efinityは、既存および今後のあらゆるブロックチェーンネットワークのトークンをサポートします。
オープンなクロスチェーンソリューションとして、Efinityは、市場の断片化が進む問題に対処し、参入障壁を下げ、ユーザーエクスペリエンスを簡素化し、Enjinを中心にトークン化の大量導入を促進します。
Efinityのマルチチェーン・アプローチについては、下記をご覧ください。
ウォレットもユーザーは必要ない?
Q5:公式ブログ内で、ウォレットがいらないとの旨を見たのですが、どういった形でユーザーはウォレットがいらなくなるのか?
回答
厳密にいえば、少し違います。
Efinityには、「Discrete Accounts」という革新的な機能があります。
これは、開発者が秘密鍵のないウォレットを作成し、ユーザーはNFTを管理する準備が整うまで、Discrete Accountでアイテムを使用することが可能です。
準備ができたら、ユーザーは自分のウォレットを作成し、ボタンを押すと、アイテムはDiscrete Accountに紐づいているウォレットから自分のウォレットに移されます。
パラトークンとは何か?
Q6:パラトークンはNFTでしょうか?またこれらは既存のNFTのようにアイテムとして活用される見込みでしょうか?
回答
Paratokenとは、私たちがポルカドット社のために開発している新しいトークンの規格で、ファンジブルトークンとNFTの両方を作成するために使用できます。
EfinityのネイティブトークンであるEfinity Token (EFI)は、史上初のParatokenとなり、ステーキング、報酬、ガバナンスに使用されます。
パラトークンは、どのネットに対応?
Q7:パラトークンは、色々なネットワークに対応すると言う認識ですが、こちらはどの様なチェーンで活用出来る予定でしょうか?
回答
Paratokenの規格は、parachain、parathread、スマートコントラクトと互換性があるので、PolkadotとKusamaのエコシステム全体と相互運用が可能です。
Kusamaとは
Kusamaとは、SubstrateとPolkadotとほぼ同じコードをベースとしたブロックチェーン。基本的にPolkadot上で実装されるプロジェクトの実験場。
パラトークンのチェーン移動について
Q8:パラトークンをチェーン間で移動させるときは、簡単に利用できるのでしょうか?
回答
Efinity、JumpNet、Ethereum、およびサードパーティチェーン間の双方向ブリッジにより、あるチェーンから別のチェーンへのトークンの移動が簡単に可能となります。
ステーキングは、どういう風にできる?
Q8:Efinity実装後は、Enjinコインを使ったEFI(ネイティブ通貨)がステーキング出来るとのことですが、これは誰でも参加は可能ですか?
回答
Enjin Coin(ENJ)保有者は、EfinityにENJをステークできるようになります。
ステーキングはEnjin Walletアプリからボタン1つですぐに行うことができます。
EFIはまだ日本の規制当局の承認を受けていません。日本の居住者へのサポートは確認中です。
Enjinについて
Enjinは、誰もがブロックチェーンを活用できるエコシステムの開発を進めています。
Enjin Platformは、次世代のデジタル経済を支えるユニークなデジタルアセットの発行や、マーケットプレイスの構築を支援します。
Enjinのエコシステムは、先進的な開発者や企業によって開発された、ブロックチェーンゲームやプロジェクトを支えています。詳細は、以下をご覧ください。
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