【11月】Web3ゲーム月間レポート:強気相場とWeb3ゲーム普及の壁
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。
また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。
そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。
GameFiデータ前書き
2024年11月、仮想通貨の市場は大きな成長を遂げた。
またそれと同時にWeb3ゲームにおいても、大幅な市場成長と進化する採用戦略を武器に時価総額は79.1%増の351億ドルを記録している。
- ビットコインが大幅な市場成長を牽引
- ゲーム市場の時価総額も79.1%増加
- DAUも550万人を記録
- SNSプラットフォームの普及も成長の要因
もちろんこの成長はDAU(デイリーアクティブユーザー)にも反映された。
日次アクティブユーザー数は550万人に達するなど、過去最高ともいえる市場の成長を見せつけており、今後の拡大も期待できるものとなっている。
この成功には、ソーシャルプラットフォーム統合も大きな要因となるだろう。
本レポートでは、市場パフォーマンス、チェーンの力学、ソーシャルプラットフォーム統合における新たなトレンドなど、今月の主な動向を検証する。
10月版!Web3ゲーム月間レポート
11月の仮想通貨市場
2024年11月は仮想通貨市場にとって歴史的な月となった。
ビットコインは69,386ドルで始まり、39%の高騰を見せ96,427ドルで終わりを迎えるという前例のない成長を見せる。
またそれと同時にイーサリアムも47.8%増の3,711ドルをマーク。
特にビットコインにおいては銀などの市場価値を上回るものとなっており、11/23には世界資産ランキングで7位を確保した。
この要因としては以下のことが大きい。
- 米国大統領選でのトランプ氏の再選
- 市場の法律や規制監督の可能性を暗示
- 税制改革や規制緩和への期待
最も大きな話題となったのはトランプ氏の再選だろう。
トランプ氏は仮想通貨市場に積極的な動きを見せており、包括的な法整備など多くの公約や期待されている。
またそれと同時に新たに注目される分野も登場。
これまで人気であったmemeコインを始め、直近ではdeAI(分散型人工知能)やDeSci(分散型科学)のパフォーマンスも顕著な動きを見せ、主要分野として浮上した。
Web3ゲーム市場全体
Web3 Games & Bitcoin Market Cap
市場の成長を背景にWeb3ゲームトークンも大幅な成長を記録。
トークン時価総額は前月の196億ドルから351億ドルへと79.1%急増する結果となり、この分野の1日当たりの取引高も79.4%増加し1,190万ドルに達した。
また11月のDAUは10月比で15.7%増の550万人と記録を更新。
この成長は主に、opBNBにおける持続的なユーザーエンゲージメントと、Roninのエコシステムにおける継続的な強さに牽引されたものとなっている。
一方、トランザクション数については少し複雑な推移を行った。
1日のトランザクション数は平均で1,530万件と10月に比べ3.3%の微増を記録したが、ユーザー1人当たりの1日の平均Tx比率は3.13から2.81へと減少した。
この結果からわかることは以下の2つ。
- 新規ユーザー数の増加
- ブロックチェーン機能への関与の減少
これらは業界にとって後退とは言えないが課題も残る。
例えばOff The Gridのようにブロックチェーン要素を削減したアプローチは、Web3ゲーム業界にとっても重要な転換期として見られるだろう。
NFTゲームとしてではなく、オプションとしてブロックチェーンを統合。
多くのユーザーを獲得するためには、シームレスなアプローチが重要視されている反面、本格的なブロックチェーン要素の統合は本当に必要なのか?と疑問も提起している。
またフルオンチェーンゲームの直面する課題は依然として大きい。
- リアルタイムのゲームプレイ
- マッチメイキング
- 高いスループット要件
これらの内容をとっても苦戦していると言えるだろう。
レイヤー2ソリューションや専用ゲームチェーンが登場しているものの、従来のゲームパフォーマンスに対する期待とブロックチェーンの機能とのギャップは、開発戦略に影響を与え続けている。
現在の強気相場はWeb3ゲーム市場の成長に有利な条件を提供。
しかし、この業界はまだ決定的なブレイクスルーの瞬間を生み出してはおらず、仮想通貨の魅力とオフチェーンの採用とで岐路に立っているように見える。
今後大きな成功を収めようとするプロジェクトはこの両立が必要となるだろう。
ゲームチェーン
11月のアクティブなゲーム数は前月比4.6%増の1,696に達した。
またそれぞれのチェーンのシェア率については、以前としてBNB Chain、Polygon、Ethereumが人気を博しており、20.9%、15.4%、13.4%となっている。
- BNB Chain:20.9%
- Polygon:15.4%
- Ethereum:13.4%
また各チェーンの利用ユーザーシェア率はopBNB、Ronin、Nebula(SKALE)がTOP3。
それぞれの平均DAUは180万人、90万人、40万人となっており、opBNBがダントツの数字を誇るものとなっている。
特に「Seraph」と「MEET48」はDAUを押し上げる要因となっている。
SERAPH|ハクスラ×ARPGの遊び方
Fableborne
またRoninも11月はユーザー利用率の大幅な回復を見せる。
この要因としてはゲームアワードでもモバイル部門を受賞したFableborneのローンチが後押ししたものとなっており、DAUは60万人から最終的に120万人まで伸びた。
一方、難しい結果を示したのは直近の流行でもあるTONエコシステムだ。
TONのDAUについては、前月比41.9%減の11.6万となっており、Telegramベースのゲームにおけるユーザー維持の難しさを浮き彫りにする結果となった。
Sui
ただし、ミニアプリが衰退したとは言えない。
この例外として挙げられるのはSuiエコシステムとなり、11月の平均DAUは前月比23.1%増の23.3万を記録している。
BIRDS Weekly New User Retention
この結果を後押ししたものはTelegramゲーム「BIRDS」だ。
ユーザーベースの大部分を占めており平均DAUは約22.5万、その週ごとの新規ユーザー維持率は業界最高レベルの例のひとつとして数えられる。
またその他、インフラ面については新たなトレンドの発生も。
- YGG:ゲーム特化Studio Chainを立ち上げ
- B3:Open Gaming Layerを発表
特に11月に発表されたものは上記2つ。
Yield Guild Games(YGG)はゲームに特化した新たなチェーンであるStudio Chainを立ち上げ本格的なインフラ開発へと乗り出している。
またB3はOpen Gaming Layerを発表。
その最初の実装としてPrime Chainは人気カードゲーム「Parallel」で利用されることが決定し、ゲーム専用インフラの構築というトレンドが発生しようとしている。
今後は専用のインフラを整えたWeb3ゲームの登場も多くなってくるだろう。
Web3ゲームの概要
11月末時点でのブロックチェーンゲーム数は3,602。(非アクティブ含め)
その中でも298のゲームが月間アクティブユーザー数(MAU)1,000人を突破する結果となった。これはアクティブなゲーム(1,361)の21.9%を占めている。
Telegram Games MAU & On-chain MAU on TON
また興味深い数字としては人気のテレグラムゲームの指標だ。
これらのゲームは現在莫大なユーザー数を抱えているが、オンチェーンユーザーの獲得には苦難の道を歩んでいることが分かる。
- ハムスターコンバッド
- 利用者:2,620万人、オンチェーンユーザー数:736人
- MemeFi
- 利用者:1,710万人、オンチェーンユーザー数:136万人
ハムスターコンバッドはTelegramゲームの中でもトップクラスの人気。
ただしオンチェーンユーザー数については、わずか736人と、ごく一部のプレイヤーしか獲得できておらず、エンゲージの一番高いMemeFiでも約8%にとどまっている。
ただこの現状にも関わらず、ミニアプリはまだまだ広がりを見せそうだ。
特にアジア圏で大きな支持を得ているLINEについては、1月末までに30のミニアプリを立ち上げ、2025年第1四半期末までに150に拡大する計画を発表した。
またこの他にもSolanaのSonic XはTikTokと統合。
すでにKYC認証済のユーザー数は100万人を突破しており、自動でウォレットも作成されることから現状の課題解決に向け、どのような歩みを見せるか注目が集まっている。
投資と資金調達
Industry Funding Rounds in November
11月には全18件の調達イベントが発生し総額7,360万ドルを確保。
この中でも目立ったものとしてはMonkey Tilt(ギャンブルプラットフォーム)であり、Pantera Capitalが主導したこの調達では3,000万ドルの投資を確保した。
その他、注目はMocaverseの1,000万ドルの追加調達。
この再調達により、同プロジェクトは合計3,188万ドルを獲得し、Mocaverseによる主流暗号化採用に向けた相互運用インフラの開発を支援する。
11月は10月に比べ、合計の調達額は22.3%減少。
ただし調達額を非公開とするものは4件から8件に増加しており、市場の成長とともに、このセクターへの需要も徐々に増してきているものと考えられる。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。
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