【6月】Web3ゲーム月間レポート:有名タイトルの停滞と業界の動向
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。
また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。
そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。
GameFiデータ前書き
2024年6月、市場は顕著な下落を経験した。
ビットコインは7.3%、イーサリアムは9.8%と落ち込みをみせ、7月に入った現在(7/5時点)においても下落の一途を辿っている。
この影響はWeb3ゲームセクターにも大きく影響。
1日当たりの取引高は8%の増となっているが、ゲームトークンの時価総額は28.1%、デイリーアクティブユーザー(DAU)は8.8%の減少を記録した。
もちろんその中で大きな変化も。
- Web3ゲームの将来についての議論
- 大手チェーンによる革新的な戦略
- 有望タイトルのエンゲージメント戦略
常に市場は変化しており、進化を行っている。
ただもちろんではあるが、業界の進化に伴いブロックチェーン技術を統合した持続可能で楽しいゲーム体験の創造に引き続き焦点が当てられている。
5月版!Web3ゲーム月間レポート
6月の仮想通貨市場
6月の仮想通貨市場は引き戻しを経験。
ビットコインは67,730ドルでスタートしたが、結果的に7.3%下落の62,795ドルで取引を終了しており、イーサリアムも9.8%減の3,444ドルとなっている。
この要因としては複数のソースからの継続的または予想される売り圧が関係する。
- Mt.Goxの返済予定の発表
- BTC現物ETFからの流出(6月後半)
- ドイツ政府のBTCの清算
- 米政府が押収したBTCを取引所に送金
6月はETH現物ETFの進展もあったにも関わらず、これらの影響によりBTCの価格が下落し、その影響は仮想通貨市場全てに波及したと考えられる。
Web3ゲーム市場全体
ゲームトークンの時価総額は6月に272億ドルから196億ドルと28.1%減少。
この下落は、ビットコインと市場全体の低迷に影響されたゲームトークン価格の幅広い下落傾向を反映したものだと考えられる。
一方、1日の平均トランザクション数は増加。
こちらは数値として860万件に増加しており、この数字は5月から8.0%の上昇を見せている。(4月も800万件となり、顕著な成長を見せる結果となった)
ウォレットから測定された1日の平均アクティブユーザーは300万人に減少。
こちらは5月と比べ8.8%減の結果となっており、その一因として考えられるものがRoninで盛り上がりを見せていたPixelsによるものだ。
PixelsはPolygonからRoninに移行し、DAU100万人突破と大成功を収めたタイトル。
しかし6月11日の97.6万人を境目に19日には25万人弱の74.2%減と大きな減少を見せ、結果的に平均DAUは64.6万人となった。
これは5月平均の84.2万人と比べ、23.2%の減少となっている。
ただ6月18日にはPixels Chapter 2が公開されており、これらはゲームプレイの改善とインセンティブデザイン、報酬分配を洗練し持続可能な施策を行う。
Pixelsチームのツイートでは「チャプター2はすべてのボットを壊した」と主張。
この影響もDAUの減少に関わった可能性はあるが、現在もボットが稼働している可能性も残るため、引き続き観察が必要なものとなってくるだろう。
ゲームチェーン
6月は全部で1,580のアクティブなゲームがあった。
その中でのチェーンのシェア率としては、以下となっている。
- BNBチェーン:22.4%
- Polygon:19.5%
- Ethereum:16.1%
一方、ユーザーの利用率は課題こそ増えたもののRonin、Polygon、NEARがトップ。
ただし、RoninやPolygonのシェア率はトップゲームのDAU減少と共に大きく低下しており、今後どのような動向を見せるのか注目が集まるものとなっている。
- Ronin:29.8%(5月) → 18.4%(6月)
- Pixelsの平均DAUが23.2%の減少
- Polygon:15.1%(5月) → 8.0%(6月)
- Matr1x FIREの平均DAUが31.6%減少
しかし、各チェーンの中には顕著な成長を見せるものも。
Oasysのレイヤー2チェーンであるSaakuru Verseは複数タイトルのローンチ成功により、6月最後の10日間にDAUが急増。
直近1週間の平均DAUは37.8万人となっており、この傾向が続けば平均DAUトップ3に入る日も近いと思われる内容となっている。
また引き続き各チェーンのエコシステムは強化中。
特にビルダーに対する助成金プログラムは積極的に行われており、その中でマルチチェーン対応を行うことも現在は人気の戦略となってきている。
Ronin zkEVM
さらにもう一つ興味深い戦略としては各ゲームの独自チェーン開発だ。
特に6月目立ったものとしては、RoninがPolygonのCDKを活用し、Layer2を構築する計画を発表たため、AxieやPixelsが独自チェーンを開発する日が近いかもしれない。
この戦略はAvalanche、Oasys、SKALEが取ったアプローチに似ている。
ユーザーの利便性を追求するための取り組みとなっているが、この戦略は成功するのか?今後もこの動向には引き続き注視していきたい。
Web3ゲームの概要
稼働していないゲームも含め、6月は3,289のWeb3ゲームが存在。
このうち月間1,000人以上のオンチェーンユーザーを集めたゲームは全体の7.8%となる257本がそれに該当するものである。
「ブロックチェーンゲームは死んだ」
依然としてこの議論は行われるのであるが、この数字はあくまでオンチェーンユーザーを対象とした指標となり、昨今のオフチェーンユーザーを追跡することは難しい。
特にアプリ化やウォレットなしで遊べるゲームも多く存在する。
それらのゲームを含めれば、業界は確実に進歩を遂げていることが想定されており、今後もこのようなゲームが増え多くのユーザーを惹きつけるものとなるだろう。
またプロジェクトの動向を見るのはDAU以外もおすすめだ。
上記はPixelsのリテンション率を表したものとなっており、ゲームの魅力と実際のユーザー数を判断するための重要な指標として見ることができる。
特にPixelsは2ヵ月目40%以上、6ヵ月目20%以上を記録。
この数字はWeb2タイトルに匹敵する強力なものとなっており、多くのユーザーがこのゲームを魅力的なものとして判断していることが伺える。
ゲームの核となるモチベーションは楽しさだ。
現在ではPlay-to-earn、Play-and-earn、Play-to-airdropなどの要素に区別できるが、本質である「楽しさ」の追求を忘れると一気にユーザーは離れるだろう。
これは長期的に持続可能なゲーム構築に必要不可欠である。
投資と資金調達
Web3 Gaming Industry Funding Rounds
6月は12の資金調達が行われ、合計で4,305万ドルが確保された。
ただこの12のうちの4つの調達の金額が公表されていないため、先月の4,495万ドルに近しいかそれを超える数字となってくるだろう。
公表された中で一番大きな調達はThe Sandboxの2,000万ドルである。
こちらはKingsway CapitalとAnimoca Brandsが主導する転換社債型約束手形により、10億ドルの評価額で2,000万ドルを調達した。
またUniswap LabsはCrypto: The Gameの買収を発表。
買収にかかった費用などは公開されていないが、現在の人気にさらに拍車をかけるべく、チームはUniswap Labsへの参加を選んだ。
このように、ゲームセクターの動向は依然として注視する必要がある。
もちろん仮想通貨市場の低迷で困難な状況も迎えているが、市場の回復とともにさらなる勢いと進化がもたらされるものとなるだろう。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。
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