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【4月】Web3ゲーム月間レポート:市場の低迷と過去最高のDAUを観測

2024年4月の月間Web3ゲームレポートです。4月は仮想通貨市場を始め低迷を見せた月となりましたが、一方でDAUの増加など、これまでの課題を改善している動きも各所で見せる結果となったので、こちらもぜひご確認下さい。

Information

弊サイトで掲載される記事内には取引所のプロモーションを含むものがございます。

また掲載プロジェクトのプロモーションについては個別で記載いたします。

本レポートについて

本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。

また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。

そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。

GameFiデータ

前書き

レポートバナー

2024年4月、Web3ゲーム市場は面白い変化を経験した。

時価総額は、ビットコインの下落(最高値から約10減)に伴い、ゲームトークンも約30%減と厳しい結果を残すものとなっている。

ただ、面白い点としてはDAUの数値である。

時価総額の減少とは対照的に、デイリーアクティブユーザー数(ウォレット)は、300万人と過去最高記録を打ち立て、よりエンゲージメントが高まっていることが伺える。

本レポートでは、オンチェーンデータから市場の動向を考察。

特に4月は不可思議な動きを見せる月となったが、これまでの課題や今後の発展に期待できるものとなっているので、ぜひこちらも確認してほしい。

Game – Report

3月版!Web3ゲーム月間レポート

4月の仮想通貨市場

ビットコインの時価総額とイーサリアムの時価総額のグラフ

BTC Price & ETH Price

ビットコインは3月に73,068ドルの史上最高値を記録した。

ただその後は市場は下落、4月1日の71,229ドルから4月30日の63,839ドルまでの約10.4%の減少を経験することとなる。

同様にETHも3,643ドルでスタートし、4月30日の終値は3,215ドルまで減少した。

  • 4月は高値から10%以上の下落
  • 下落の要因は様々
  • 業界の動向はポジティブ

ただ全体的に、4月の業界動向はポジティブに推移した。

4/20にビットコインは半減期を迎えた。また米国の上院議員はステーブルコイン規制のための法案を提出し、規制の明確化を図る動きを見せている。

一方、ネガティブな要素も複数現れた。

バイナンスの前CEOであるCZの服役判決、ETHの現物ETFが承認されることは難しいという予想など相まって、市場心理が悪化したとも言えるだろう。

さらに米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の公式発言は、利下げ見通しの後退を示唆し、雇用者数やCPIなどの経済指標と一致した。

またUniswap LabsとConsensysはSECからWells Noticesを受け取り、分散型金融プロジェクトに対する規制上の課題が差し迫っていることを強調した。

Web3ゲーム市場全体

ゲームトークンとビットコインの時価総額の対比図

GameFi & Bitcoin Market Cap

4月のゲームトークンの時価総額は顕著な減少を見せた。

その減少については、ビットコインなどの主要通貨よりも大きく、約30.5%減の166億ドルが目減りする結果となっている。

4月のトランザクション数のグラフ

Web3 Game Daily Transactions

またこの期間のトランザクション数も減少。

3月と比較すると16.7%の減少を記録し、2022 Q3のピーク時に見られた約2500万件のトランザクション数を大きく下回る結果となった。

Web3ゲームのアクティブユーザー数の推移

Blockchain Game Daily Active Users

ただ一方で4月の平均アクティブユーザー数は300万人に到達。

この数字は3月と比較しても、16.9%の増加となっており、過去最高の数値を記録するとともに、課題とされていたユーザー確保にアプローチ出来ているものとなっている。

ゲームチェーン

プロジェクトの各チェーンの利用率

Daily Active Games by Chain

4月には1,572のゲームがアクティブとなり、以下のチェーンがシェアをリードした。

  • BNB Chain:25.8%
  • Polygon:19.5%
  • Wax:15.6%

ただし、あくまでこちらはプロジェクト側の数字。

実際にユーザーを確保しているチェーンは以下となることに留意したい。

ユーザーの利用する各チェーンの利用率

Daily Active Users by Chain

4月の1日平均のアクティブユーザー数は約300万人。

このユーザーを確保したチェーンはRonin、Polygon、Nearとなっており、ゲーマーが選ぶチェーンは、また異なる結果となったことを示している。

  • Ronin:29.2%
  • Polygon:18.2%
  • Near:11.3%

特にRoninやNearは3月に比べても、より多くのシェアを確保。

※Ronin:25.9%→29.2%、Near→6.4%→11.3%

さらには、まだ全体的な確保としては、まだ多い方ではないが、Klaytnのシェアも2.9%から6.2%に増加し、ゲーマーの選ぶチェーンは徐々に変化を見せている。

逆にBNBチェーンのシェアは9.1%から7.4%に低下。

その他にも、LineaはWeb3ゲームイベント 「リネアパーク 」の閉鎖に伴い、シェアが7.8%から0.15%に急落している。

また先月トピックにもあげたエコシステムを支援する取り組みも加速。

取り上げたArbitrumとStarknetが勢いを増し、Immutableも新たに5,000万ドルのWeb3ゲーム報酬プログラムの開始を発表している。

今後も各チェーンの利用獲得競争は激化してくるだろう。

Game – Report

3月版!Web3ゲーム月間レポート

Web3ゲームの概要

月間のアクティブゲーム数

Monthly Active Blockchain Games

4月の総ゲーム数は3,118タイトルに達し、1,319がアクティブであった。

またそのうちの8.4%にあたる261タイトルが月間で1,000人以上のユーザーを獲得している状況となっている。

この数字については直近と比べても安定している状態。

もちろん爆発的な人気を得るWeb3ゲームの登場が切望されるが、そのような高品質なゲームを開発することは時間がかかるだろう。

特に注視されていることはオンチェーン活用。

理想的なものとしては完全オンチェーンとなるが、その場合はオンチェーン要素と既存のゲームのリッチ感やユーザー体験をシームレスに統合しなければならない。

このギャップを埋めることが、今後の課題にもなるだろう。

Pixelsのトップ画面

ただ課題は残る一方、いくつかのゲームは好調に推移。

PixelsはRoninで110万人、Matr1x FireはPolygonで598.2万人、LifeformはBNB Chainで112.5万人の新規ユーザーを獲得し、大幅なユーザー増加を記録した。

またKlaytn上でリリースされたAnother Worldは最もホットなゲームとして浮上。

4月を通して1日平均13.08万人のアクティブユーザーを確保し、Klaytnのゲーマーシェアの上昇に大きく貢献するものとなった。

今後も人気ゲームの登場は、チェーンのシェアを変える可能性も。

そのため、各プラットフォームも現在は前述したような報酬プログラムを実施し、多くのユーザーを確保するために動いてると言えるだろう。

ゲーム投資と資金調達

資金調達の実績

Web3 Gaming Industry Funding Rounds in April 2024

4月はこの分野で17の資金調達の発表が行われた。

この調達総額は7,870万ドルとなっており、3月と比較すると47.9%減と大きな減少を見せる結果となっている。

ただその中でもAnimoca Brandsは積極的な動きも。

  • Animoca Brands出資企業
  • Anichess
  • Puffverse
  • Gomble Games
  • Iskra
  • Planet Mojo

上記5つのプロジェクトへ投資を行い注目を集めた。

その中の1つであるGomble Games(Web3ゲームプラットフォーム)は、Animocaの他にSpartan、Binance Labs、IOSG Venturesなど著名な投資家から1,000万ドルを確保した。

またPuffverseもAnimocaやSpartan、Sky Mavisから300万ドルを調達。

さらに注目すべきは、この調達完了を機にPuffverseは出資先のSky Mavisが提供するRoninに主要製品や資産を移行する計画を発表している。

これまでもRonin移行での成功例はいくつかある。

特にPixelsにおいては、Polygonから移行後、ユーザー数を200倍以上伸ばしDAU100万人(5/12)を達成したため、この勢いも継承したいところだろう。

Square Enix Teams With Animoca

また調達面以外ではあるが、日本ではスクエニとAnimocaのMoUにも注目。

こちらはスクエニが提供を行う、SYMBIOGENESISのグローバルマーケティングをサポートする形となっており、今後の動向にも目が離せないものとなっている。

このように多くのプロジェクトがまた大きな動きに備えていることが分かる。

もちろんその施策によってチェーンの利用率や人気Web3ゲームの登場が期待されるため、今後の動向にも注視しておきたい。

Game – SYMBIOGENESIS

SYMBIOGENESIS|NFTプロジェクト概要とゲーム性

Footprint公式

本レポートについて

本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。

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