【11月】Web3ゲーム月間レポート：市場の復活と今後の展望
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また掲載プロジェクトのプロモーションについては個別で記載いたします。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。
また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。
そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。
GameFiデータ前書き
市場は転換期を迎え、ゲームトークンの時価総額は1ヵ月で34％増加。
もちろんその中でゲームユーザー層の増加も見て取れるが、取引量に至っては過去5ヶ月間一貫して減少と明らかな矛盾が起きている。
この明らかな矛盾は、重要な問題を提起している。
取引量が減少する中、ユーザー数の増加の原動力は何なのか？そして、どうすればこのパズルを解き明かし、持続可能な解決策を見出すことができるのだろうか？
Game – Report10月版！Web3ゲーム月間レポート
暗号通貨マクロの概要
ビットコインの価格は11月も続伸。
34,629ドルで始まり、9.3％の上昇で終値は37,848ドルに達した。
またイーサリアムは1,812ドルで始まり、11.9％の安定した伸びを見せ、2,028ドルで11月を締めくくる形となった。
金融市場は様々な潜在的リスクに対して緩和的な反応を示している。
ビットコインETFの承認への期待が強気心理に寄与した一方、中東紛争の進展が地域の不安定性に対する懸念を和らげた。
同様に、米国の消費者物価指数（CPI）は低下基調を維持し、米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ見通しと米国経済の「ソフトランディング」の可能性に対する楽観的な見方を煽った。
Today, I stepped down as CEO of Binance. Admittedly, it was not easy to let go emotionally. But I know it is the right thing to do. I made mistakes, and I must take responsibility. This is best for our community, for Binance, and for myself.
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) November 21, 2023
Binance is no longer a baby. It is…
Changpeng Zhao(CZ)氏は11月21日、バイナンスのCEOを退任。
この和解により、バイナンスの反マネーロンダリングおよび制裁違反の疑いに対する司法省などによる広範な調査が終結する。
ビットコインはバイナンスの和解のニュースを受けて35,800ドルまで下落したが、翌朝までに回復し36,000ドル台半ばで安定した。
この和解は暗号業界のシステミック・リスクを軽減し、投資家の信頼を高める可能性があるため、肯定的に受け止められている。
Web3ゲーム市場全体
ゲーム内通貨やガバナンストークンは、開発や運営において重要な役割を果たす。
Footprint Analyticsによると、ゲームトークンの時価総額は11月1日の49.2億ドルから11月30日の66.1億ドルへと34％増加し、11月のWeb3ゲーム業界における大きな発展を示している。
さらにアクティブなウォレットの数は、11月1日の110万から11月30日には130万と月間で18.7%増加しているということが判明した。
アクティブウォレットとトークン価格の両方がプラスに転じる中、市場全体では前月と比較してトランザクションと取引量の両方が顕著に減少した。
具体的に、月間取引量は10月の5億1,525万件から11月は4億47万件の減少を記録。
この要因としては、長期でゲームを支えるプレイヤーの増加だけでなく、短期的にトークン利益を享受しようとするプレイヤーの増加が推測される。
もちろんこれはWeb3ゲームへの関心が高まっていることを示す。
ただこのようなプレイヤーの増加が、持続的な関与や今後の投資に繋がるかどうかは不明であると言えるだろう。
この一時的な関与を経てWeb3ゲームは持続可能なモデルを構築できるのだろうか。
持続可能なモデルの維持には「ユーザー獲得」と「継続性」が重要なものとなる。
まず新規ユーザーの獲得については、すでに人気ソーシャルプラットフォームとの統合などの動きを見せており、ゲームの活性化にも一役買っている。
- Animoca Brands
- TONエコシステムを統合
- xPET
- Twitterとの連動で活性化
このようにWeb3ゲームは新たな可能性を見出している。
また長期的なユーザーを惹きつける傾向も高まっており、主流のWeb2ゲームはますますWeb3に進出し、Web3ゲームのプレイアビリティの向上に貢献している。
特に日本では過去に有名であったIPを活用したゲーム制作を次々と発表。
さらに次のゲームチェンジャーを狙うImmutableは、ゲームプラットフォームのためにUbisoftのStrategic Innovation Labと提携した。
- 最新情報
- Axie Infinity
- NFTマネタイズソリューションと公式グッズを発表
- PancakeSwap
- ゲームマーケットプレイスを開始
- TreasureDAO共同設立者
- ゲームチェーンの計画を明らかに
- Chromia
- 2024年のメインネットリリースを発表
- Team Liquid
- Illuviumと戦略的パートナーシップを締結
- Animoca Brands
- サウジアラビア国家プロジェクトから5000万ドルを確保
- Poglin
- Animoca Brandsからの投資を発表
- Farcana
- Animoca Brandsから戦略的投資を受ける
- Bazooka Tango
- Shardboundの開発に500万ドルを調達
- EthXY
- 160万ドルのプレシードラウンドを完了
- Saga
- 500万ドルのシード延長資金調達を発表
- Matr1x Fire
- 1000万ドルを調達
- The Citadel
- シードラウンドで330万ドルを調達
- Artifact Lab
- 200万ドルのプレシード資金を獲得
Web3ゲームチェーン
ゲーム数の多さでいえば、依然としてTOP3の順位は不動だ。
- BNB：994タイトル
- Ethereum：781タイトル
- Polygon：479タイトル
しかし状況は停滞しておらず、新たなブロックチェーンが登場しWeb3ゲームの未来に興奮と期待をもたらしている。
注目すべきは韓国のLayer2ブロックチェーンKroma Network、2024年にメインネットを立ち上げる予定のChromiaなどがあり、TreasureDAOもゲームブロックチェーンを構築している。
過去5ヶ月間、GameFi分野の全体取引量は一貫して減少。
データを詳しく見てみると、Waxブロックチェーン、特にAlien Worldsのケースにおけるトランザクションの大幅な減少がよくわかる。
10月と比較するとトランザクションは8900万件も減少している。
またゲーム取引の総額も過去5ヶ月間減少傾向。
しかしトランザクションの市場シェアを見るとSolanaは有望な伸びを示しており、13.6%に達し10月のわずか4.2%から大幅に増加している。
Roninは11月に目覚ましいパフォーマンスを見せ、その取引量は21%という大きなシェアを獲得した。
特にプラットフォームのデイリー・アクティブ・ユーザー（DAU）は、11月に15,964人でスタートし、月末までに147,101人に急増した。
この驚異的な成長は、主にPixelsがRoninに統合されたことによるものである。
Pixelsは相互運用可能なWeb3農業ゲームであり、チームはRoninブロックチェーン上の大規模なユーザーベースを評価し、そのコミュニティの力を強く重視している。
最近の発表で、Pixelsは次のように述べた。
Pixelsでは、コミュニティが常に私たちの原動力です。Roninが他のどのブロックチェーンよりも多くのWeb3ユーザーを取り込んだ実績があるため、さらに活気に満ちたつながりのあるコミュニティを持てることに興奮しています。
GameFiプロジェクトの概要
11月はアクティブなゲーム（スマートコントラクトを使用するプレイヤーが少なくとも1人いる）の数がわずかに増加した。
※総数は2,708
また取引高においては11月9日と11月27日に顕著な増加を示しており、ImmutableXやAxie Infinityがこれらを牽引する要因となっている。
Axie Infinityは一貫して積極的にエコシステムを構築・拡大してきた。
11月24日、Axie InfinityはNFT収益化ソリューションを導入しAxie Merch Storeを立ち上げ、この取引量の増加に貢献していると言えるだろう。
また上記は11月に大きくトークン価格を伸ばしたプロジェクトの一覧。
テレグラムでナンバーワンのゲームプラットフォームであるGameeは、今月1,241.71%という驚異的な成長を記録した。
Chain Gamesは現在、月間価格上昇率で6位にランクインしており、年間価格上昇率でも277.6%という驚異的な上昇率を記録している。
この継続的な成功は、Chain Gamesの魅力と強さを浮き彫りにしていると言えるだろう。
GameFiへの投資と資金調達
Web3ゲームへの関与は弱気市場の間、より多くの注意が必要であった。
しかし、このような課題があるにもかかわらず、Animoca Brandsは今月、投資と資金調達において最も活発な企業の1つに浮上した。
同社は、サウジアラビア公共投資基金が所有するスマートシティプロジェクト、Neom Companyから5,000万ドルという多額の資金を確保。
Animoca Brandsはまた、Web3マルチメディア・プラットフォームPoglinに投資し、UAEを拠点とするゲーム新興企業Farcanaに戦略的支援を提供した。
今月はさらに3つの注目すべきプロジェクトが多額の投資を確保している。
- Shardbound：500万ドル
- Matr1x Fire：1,000万ドル
- The Citadel：330万ドル
ゲームプロジェクトに加え、ゲームプラットフォームを支援する投資も急増しており、ゲーム関連のプラットフォームや技術への投資意欲が高まっている。
Sagaは500万ドルのシード延長を確保。
3DジェネレーティブAIプラットフォームのAtlasは仮想世界構築のために600万ドルの投資で浮上し、Artifact Labはプレシードで200万ドルの資金調達を受けた。
このように徐々にGameFiを取り巻く環境にも大きな変化が訪れている。
長期的に見れば、Web3ゲーム市場も大きな発展の余地を見せており、今後さらに多くのユーザー参加や各ゲームの活性化が期待されるだろう。
ただ持続可能なエコシステムの構築、魅力的なゲーム開発、よりシームレスに行えるユーザー体験など、多くの課題が残されている。
これら問題をどのように対処するか。
新たなゲームチェンジャーの台頭や新規ソリューションの開発など、さらに市場の状況は変化を見せそうなため、今後もこれらの動向には注目したい。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。
フットプリント・コミュニティは、世界中のデータと暗号の愛好家が、Web3、メタバース、DeFi、GameFi、あるいはブロックチェーンの発展途上の世界のその他の領域について理解し、洞察を得るために互いに協力し合う場所です。
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