【10月】Web3ゲーム月間レポート:市場規模の拡大とユーザー獲得の課題
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。
また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。
そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。
GameFiデータ前書き
Web3ゲーム業界は着実に進歩を遂げている。
10月においては、ビットコインの高騰もありゲームトークンの時価総額は15.8%の増加、さらに利用可能なゲーム数は2,651タイトルにまで拡大を見せた。
しかし、まだまだ課題は残る。
10月のアクティブユーザー数が10人未満のゲームは全体の73.1%と記録されており、オンチェーンゲーム市場は、ユーザー獲得に課題が残る。
もちろんアプリなどのオフチェーンゲームにユーザーが集まっていることも考えられるが、オンチェーン上のアクティブなユーザー確保も業界の課題とも言えるだろう。
ただ前述した通り、市場は徐々に拡大を見せていため、今後の変化にも注目だ。
9月版!Web3ゲーム月間レポート
10月のキーポイント
- 暗号マクロの概要
- 10月のBTCは26,967ドルでスタートし、27.9%の上昇を見せ最終的に34,497ドルの価格をつけた。
- Web3ゲーム市場全体
- 業界は成長を遂げ、利用可能なゲームは2,651に増加。
- しかしそのうち73.1%がMAU10人未満と課題が残る。
- Web3ゲームチェーン
- Polygonが全体の8.1%で1,000人以上のアクティブユーザーを獲得するなど奮闘。
- BNBチェーンでは5.4%、イーサリアムでは1.7%となっている。
- GameFiプロジェクト概要
- 10月、合計17のプロジェクトがトークン価格の急上昇を経験し、50%の高騰を見せた。
- GameFiへの投資と資金調達
- 10月も堅調なものとなり、7つのラウンドで総額5,090万ドルの資金調達が行われた。
- 新情報
- Immutable
- Web3ゲーム推進でAWSと連携
- フランス
- Web3ゲームを規制するソラレ法を導入
- Shrapnel
- Neon MachineがPolychain主導で2000万ドルを調達
暗号通貨マクロの概要
ビットコインは10月の間で大幅な上昇を見せた。
またそれに続きイーサリアムもこの期間に堅調な上昇を見せており、市場全体の時価総額の高騰に繋がるものとなっている。
- BTC(27.9%上昇)
- 26,967ドルでスタートし34,497ドルで終了
- ETH(8.3%上昇)
- 1,671ドルでスタートし1,810ドルで終了
テクノロジー株が下落する中、この高騰は驚異である。
この高騰のきっかけとなったのは、現在注目を集めるBTCの現物ETFが承認されたという誤報によるものであったが、最終的に相場も大きく上昇するものとなった。
特にSECはGrayscaleを支持する最近の判決に異議を唱えないことを選択。
このことも大きな要因となり、ビットコイン価格は10月23日から顕著な上昇トレンドとなり、月末まで35,000ドル近辺で推移している。
Web3ゲーム市場全体
Web3ゲーム市場は着実に成長。
10月には合計2,651のゲームが提供されており、この数字は9月より1.7%増、5月より13.9%増と徐々にWeb3ゲームの開発が活性化していることが伺える。
しかし、MAUが1,000人を超えるゲームの割合は、依然として10%未満。
またアクティブユーザーが10人未満のゲームが全体の73.1%に当たる1,937本と、かなりの割合を占めることとなった。
このことは、業界の持続可能性と成長性に疑問を投げかけるものかもしれない。
9月に引き続き、10月のWeb3ゲーム市場のDAUは100万人前後を推移。
業界内のゲーム数は拡大しているものの、アクティブなゲームとユーザーの増加が追いついていないことに留意する必要がある。
利用可能なゲームの種類が増加しているにもかかわらず、ユーザーの獲得と維持は、多くのWeb3ゲーム開発者にとって引き続き重要な課題となっていることが伺える。
しかし、この業界はさらなる成長の可能性を秘めている。
10月にセガの内海氏はブロックチェーンゲームとビデオゲームの未来におけるNFTの可能性について楽観的な見方を示した。
セガは現在Double Jump.Tokyoと三国志大戦B3Kを開発中。
主要なIPを活用したブロックチェーンゲームが登場する予定となっており、元々のファン層や新規顧客を獲得することに期待が寄せられている。
Web3ゲームチェーン
Web3ゲームで利用されるチェーン分布は依然として安定。
- BNBチェーン:30.6%
- Ethereum:24.5%
- Polygon:15.0%
引き続き上記がTOP3を走るものとなった。
ただ、今後はこれに続く次世代のソリューションの台頭がWeb3ゲーム業界の課題を解決する1つの要素となり、新たなゲームチェンジャーの登場が熱望される。
10月に月間アクティブユーザー数が1,000人を超えたゲームは233本。
- 割合
- BNBチェーン:22.3%
- Polygon:16.3%
- Ethereum:5.6%
またその中でもPolygonは、同チェーン上のゲームの8.1%がこれに該当。
BNBチェーンでは5.4%、イーサリアムでは1.7%と、より快適なソリューションを提供するものが好まれる傾向にあることには間違いない。
また最近ではImmutableがAmazon Web Services(AWS)と提携を発表。
ゲームに特化したインフラソリューションを開発や、Immutableを活用する開発者への支援プログラムの開始など業界を大きく変化させる可能性を秘めている。
次世代のゲームチェンジャーとなるか今後の展開にも注視すべきと言えるだろう。
Find Satoshi Labが開発した「Gas Hero」は大きな期待を集めている。
STEPNは運動量に対する報酬に焦点を当てたゲームであったことに対し、本ゲームはSF世界を舞台にした本格的なMMOゲームになる予定。
11/24~12/8までコミュニティテストの実施を予定している。
またすでにSTEPNユーザーも惹きつけるために、同ゲームではGas HeroバッジのMintが行われており、10月末までに合計936個が発行された。
ユーザーを確保する点においても、この数値は今後も期待ができるものとなりそうだ。
GameFiプロジェクトの概要
Market Cap: GameFi Tokens vs BTC
10月はビットコインの上昇とともにゲームトークンの時価総額も増加。
ビットコインは月間で27.9%の高騰を見せ、ゲームトークンの時価総額も15.8%増加を記録し、今後の上昇トレンドにおける期待を見せるものとなっている。
またその中でも17のプロジェクトのトークンが急騰。
これらの上昇率は50%を超えており、今後もユーザーや投資家の関心を惹きつける可能性があると考えられるだろう。
Game Token Price Changes in October
その中でもAxie Infinityは、着実な地盤を築きつつある。
Axie Infinity Shards (AXS)は18.3%上昇、Smooth Love Potions (SLP)は70.0%と大幅に上昇し、再び大きな躍進を遂げる可能性を見せた。
この価格高騰は市場のトレンドだけではない。
RoninやAxie Originsを含むAxieエコシステムの持続可能性や季節に合わせたイベントなどを開催し、ユーザーのエンゲージメント維持に努めていたことが大きい。
またファンタジースポーツ「Ultimate Champions」も10月は躍進。
同ゲームはサッカーとバスケを題材とした無料で遊べるファンタジーゲームで、PolygonとBNB Chain上で新規ユーザーの顕著な流入を経験した。
- Polygon:21,068人獲得
- BNB Chain:29,220人獲得
総ユーザー数169,040人のうち53,302人がアクティブユーザーとなった。
またこれらの時点としては、Planet MojoとSandbox、CarvとSecondLiveも新規ユーザーの獲得という点で目覚ましい成果を上げている。
GameFiへの投資と資金調達
Shrapnel
10月は7つの注目すべき資金調達が行われた。
- NexGami:200万ドル
- Forge:1,100万ドル
- Upland:700万ドル
- Darewise Entertainment:350万ドル
- Third Time Entertainment:200万ドル
- Neon Machine:2,000万ドル
- Moonveil Entertainment:540万ドル
特にこの中では日本でも注目を集めるFPS「Shrapnel」の開発企業であるNeon Machineが2,000万ドルの大型の調達を完了し、ゲームリリースにも注目が集まっている。
またWeb3ゲーム開発企業兼VCのAnimoca Brandsも次の展開を予感させる。
最近でも同企業は資金調達を続けており、直近ではNEOM Investment Fundから5,000万ドルの調達を行うと報じられた。
資金調達面においても業界は活性化を見せ、次の展開に期待が高まるものとなっている。
まとめ
間違いなく市場規模は拡大している。
ゲーム数の増加、トークンの時価総額の上昇、資金調達の活性化など多くの面でアクティブな動きを見せており、さらなる市場の拡大が見込まれている。
ただ業界には残る課題も存在することは忘れてはならない。
ユーザーのエンゲージメントの上昇や維持を行うためには、PolygonやBNBだけでなく、新たなゲームチェンジャーの登場が切望されると言えるだろう。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。
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