ICO・IEO・IDOは、新規プロジェクトが発行するコインをいち早く購入出来るセールです。株でいえばIPOの位置付けになりますが、仮想通貨の場合は、プロジェクトの途中とん挫や、資金調達後に運営と連絡がつかなくなるといった事例も多く見受けられます。
またプロジェクトが本物or偽物関係なく、出資を募って大きな額を代理購入するといった詐欺も国内で見受けられるので、こういった角度からの詐欺にも注意しておきましょう。
ICOについて
ICOとはイニシャルコインオファリング(Initial Coin offering)の略称となり、基本的にはプロジェクトが主体となって調達を行うものとなっています。
こちらは2017年に大きなブームとなりましたが、その90%以上のプロジェクトが詐欺や途中での頓挫となり、結果的に多くの投資額が失われていいる状態です。
もちろん中には、素晴らしいプロジェクト(イーサリアムなど)もありますが、大きなリターンが得られる可能性しか見ない投資家も多く、これを狙った架空のプロジェクトが乱立し、ほぼ大半が詐欺になったという流れです。
また権威付けのために「このプロジェクトは大きな企業と提携している」「○○から出資を受けている」など、ありもしない話が並ぶこともあるので、見分けにくい場合は、ICOは絶対に触らないという心構えをしておくと良いでしょう。
基本的にICOは、詐欺と思っておいた方が身のためです。
IEOについて
IEOはイニシャルエクスチェンジオファリング(Initial Coin Offering)の略称となり、取引所が一定の審査を行った後に、取引所を介したトークンセールが行われます。
この場合は案件の精査に取引所が入るので、ICOに比べると比較的に「上場する」というゴールまでの道筋は確保されやすいですが、信用のない取引所でのIEOなどは、もちろん大きなリスクが存在するので、注意を払って見ておいてください。
またさらには、ICO同様、第三者が出資を募って逃亡するといったケースもある得るので、このような点についても、しっかりと注意しておく必要があります。
IDOについて
IDOはイニシャルデックスオファリング(Initial DEX Offering)の略称となり、DEX(分散型取引所)で行われるトークンセールと考えてもらうと良いでしょう。
DEXは取引所ではあるのですが、管理者のいない取引所という概念があり、IEOのように案件の精査などは行われないので、基本的には誰でも実施することが出来ます。
この点はICOに似ており、中には怪しいプロジェクトなども見られるので、リスクが非常に高い傾向にあるといっても過言ではありません。
IDOを利用して、トークンセールが行われるものが「将来的に通常の取引所に上場するから買っておいた方が良い」という誘導もあるので、こちらも注意しておいてください。
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参考:金融庁
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