【miinのNFT辞典】RTFKT(アーティファクト)の歴史とブランド化戦略
NFT情報コレクターのmiin(@NftPinuts)です。
前回の「COOL CATSからみるNFTとマーケティングについて」では、多くの反響をいただきありがとうございます。今回は「RTFKT」です。
RTFKT(アーティファクト)とは?
バーチャルスニーカーの制作からはじまったデザイン集団。
2020年1月に3人の若者が立ち上げました。
彼らがつくろうとしたものは「ファッションブランド」
デジタルアイテムをNFTとして販売するだけではなく、フィジカルのスニーカーやスナップチャットのARフィルターで履くことができる機能など、実験的な試みをつづけてきました。
彼らのキーワードとしては以下が象徴されるもの。
「Supremeのデジタル版を目指す」
「将来のミッキーマウスになりたい」
この発言を実現すべく、NFT販売で数億円の売上や、村上隆とのコラボで世界的注目を集めるまでになりました。ではこの歴史から深く見ていこうと思います。
歴史
歴史 | |
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2020/01 | 3人のコアメンバーにより結成 |
2021/02 | 18歳のアーティストFewocious とのコラボスニーカーをNFTで販売 608個 ×0.5ETHが7分で完売。 当時で約3.5億円の売上に。 |
2021/02 | 中国のマーケットプレイスで純金のバーチャルスニーカーを販売 |
2021/03 | トヨタ「LEXUS」キャンペーン用のデジタルスニーカーを作成 |
2021/03 | ゲームメーカー「ATARI」とコラボしたデジタルスニーカーのNFTを販売 |
2021/03 | 6人のアーティストとコラボし「amoung us」のスキンをモチーフにしたデジタルトイを販売 |
2021/04 | アーティスト Zaid Kirdseyとコラボしたバーチャルジャケット |
2021/05 | ファッションデザイナーJeff Stapleとコラボ フィジカル+NFTのスニーカーを販売 |
2021/05 | クリプトパンクスの所有者だけが購入できるスニーカーNFTを販売 |
2021/07 | 8人のアーティストによる「デジタルホバーボード」NFTを販売 |
2021/07 | メタバース・Decentralandで着用できるウェアラブルNFTを所有者にエアドロップ |
2021/08 | ゲーム「Apex Legends」とコラボ。キャラクターをモチーフにしたフィジカルのスニーカーを限定販売 |
2021/08 | アバタープロジェクト「CLONEX(旧名称:AKIRA)」を発表 |
2021/08 | 「CLONEX」パーカーをエアドロップ |
2021/10 | tiktokとコラボしたスニカーをNFT販売 |
2021/10 | CLONEX × 村上隆とのコラボを発表 |
2021/12 | NIKEがRTFKTを買収 |
メンバー結成時の紹介
Fewociousとのコラボスニーカー
純金のバーチャルスニーカー
To celebrate the cooperation with @RTFKTstudios, we will #Giveaway 10 #NFT Socks for the coming #RTFKT CNY Sneaker Drop. https://t.co/REltuiJIsI
— Treasureland (@TreasurelandNFT) March 4, 2021
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🔶 Follow @RTFKTstudios & @D_Treasureland
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⌛️Mar.4th – Mar 10th, 1PM UTC pic.twitter.com/Y0KwmbnarL
ATARIコラボスニーカー
amoung usモチーフのデジタルトイ
Zaid Kirdseyコラボジャケット
Jeff Stapleとのコラボ作品
CryptoPunksスニーカー
デジタルホバーボードNFT
Apex Legendsコラボ
CLONEX・村上隆コラボ
NIKEが買収
Welcome to the family @RTFKTstudios
— Nike (@Nike) December 13, 2021
Learn more: https://t.co/IerLQ6CG6o pic.twitter.com/I0qmSWWxi0
特徴1:ゲームツールで作成
while we wait, some dope shots of our RenaiXance sneaker, shot in @UnrealEngine by our very own RTFKT commando @vr_human
— RTFKT Studios (@RTFKTstudios) May 8, 2021
only on @lukso_io #LYX #lukso ⚔️ pic.twitter.com/AWlk2iXIkF
彼らはCGツールではなく、Unreal Engineなどゲーム制作のツールでグラフィックを作成することもあります。
「ポリゴンを気にすることなく、ビジュアルやデザインに専念できる」そうです。
特徴2:NFTの所有履歴も重要視
なぜNFTをつかうのか?という問いに対して「仮想世界全体での所有を追跡するのに役立つテクノロジーだから」と回答しています。
クリエーターチャレンジ
👽CYBERPUNK 2077 CHALLENGE👽 // CC XIII
— RTFKT Studios (@RTFKTstudios) November 24, 2020
🎖️1ST Place :: @blenderdac US$200
Awesome work blenderdac 🔥.
Definitely deserves the first place. We would also like to invite you to join RTFKT ELITE™️ #Cyberpunk2077 #CreatorChallenge #RTFKT pic.twitter.com/q8WAnbeAsV
また彼らの面白い試みとしては、数多くのクリエイターとコラボすること。
自分たちだけつくるのではなく、多くのクリエイターとのコラボレーションや協業を実施。グループには数百人のアーティストが参加しているようです。
また、discordを中心としたコミュティではオープンな募集もおこなわれています。
チャレンジの一例
「プロモーション動画の作成」「オリジナルのおもちゃをデザイン」など
実際に選ばれたクリエイターの作品は販売されることもありました。指名と公募の両軸で優秀なクリエイターを取り込んでいくことで成長を続けています。
Clone X(旧称Akira)
SNSでのプロフ画像を用途としたプロジェクトが多い中、彼らは別の目線を持っています。
「3Dアバターを介してメタバースで自分自身を表現できるようにする」スニーカー、ウェアとアイテムをつくってきたRTFKTによる、メタバースファッションの核となるアバタープロジェクト。
CloneXにはメタバースできる3Dファイルが付属しており、これまでのRTFKTがリリースしてきたデジタルスニーカなどを装着してカスタマイズと可能。
アバターのデザインには、日本のアニメにも影響を受けているそうです。
さらにCloneXの中には、村上隆さんとのコラボ作品も。
村上隆さんはinstagramで
「革新的でモチベーションの高いチームと一緒に仕事ができることはとても嬉しいこと。このコラボレーションを皆さんに楽しんでいただき、NFTの新たな魅力を発見していただければ幸いです。」
とのコメントを残しています。
また今回紹介した以外のRTFKTの概要や実績については、以下の記事でも紹介を行っているので合わせてチェックしてみて下さい。
Check:RTFKT Studio|メタバース対応のプロジェクト概要
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