【miinのNFT辞典】COOL CATSからみるNFTとマーケティングについて
こんにちは!NFT情報コレクターのmiin(@NftPinuts)です。
今回はNFTを語る上で避けて通れない存在となった「coolcat」について解説します。
※今回は「プロジェクト=COOL CATS」「NFT=coolcat(CATS)」で表現しています
COOL CATSとは?
概要 | |
---|---|
コレクション名 | coolcatNFT |
主要マーケット | Opensea |
発行枚数 | 9,999 |
発売日 | 2021年7月1日 |
COOL CATSは、クリプトパンクス・BoreApeYacktClubにつづき史上3番目に二次流通最低価格が10ETHを超えた10Kプロジェクト(1万体程度のNFTを発行するプロジェクト)。
クリプトパンクスは、コレクティブNFTの始祖としての「歴史」
BoaredApeYacketClubはコミュニティの概念を持ち込んだ「先輩」
そうなると、COOL CATSは「マーケティング」のはじまりとなったNFTだと思います。
クリエイターが激増している日本のNFT市場でも、昨今マーケティングという言葉が飛び交うようになってきています。
マーケティングの成功が価格の裏付けとなったCOOL CATS。具体的にどんなことがおこなわれてきたのか紐解いていきましょう。
歴史
2021年7月1日に販売され、9,999体のcoolcatが生まれました。
手書きのようにみえますが、30万の特性からジェネレートされたデザインとなります。
アーティストのclonを中心に、ブロックチェーンエンジニア、ウェブサイト制作、マーケティングの4人のチームによって立ち上がりました。
特色として、販売前からtwitchでの生配信を定期的に発信。
現在もtwitter spaceに場所を移し「town hall」として定期生配信がおこなわれています。discordでの議論も活発で運営とホルダーが近い距離にあることを重視しています。
特別な66匹のCATS以外は、すべて青色で統一。
販売時はどのCATSが手に入るかわからず、レアリティが高い猫が開封されるごとにコミュニティは盛り上がっていたことが印象的でした。
「コミュニティと共に育てていく」という意識がとても強く、売上の20%が運営資金として還元されることが約束されているのも1つの特徴です。
そのためコミュニティ資金としてのwalletのアドレスは公開され、誰でも閲覧が可能。
またcoolcatの保有者には毎月coolcatデザインのNFTを無料で手に入れることができます。
9月は他のアーティストとのコラボNFT、10月はハロウィンデザインのものでした。
こちらはpolygonで発行されています。手に入れたホルダーは、二次流通で販売してお金に変えることもできます。
※コラボレーションで配布されたNFT
coolcatNFTホルダーの特典(抜粋)
- 別のNFTが毎月無料でもらえる(エアドロップ)
- 限定での抽選イベントへの参加(TIME誌とのコラボでも実施)
- 謎解きゲームなどへの参加
COOL CATSの誕生
※COOL CATS discordより「origin」
実は10年以上前にアーティストのclonによって作成されたものです。
2013年、最初に描かれたコンセプトスケッチはブルーではありませんでした。
その後、デザインへの試行錯誤が繰返された軌跡がdisocordにて公開されています。
手書きからはじまりデジタル化、マンガ、壁画、グッズなどcライフワークとして様々な形でcoolcatsが表現されてきました。
ただ彼は決して有名なアーティストではありませんでした。
当時の発表においては下記のミディアムでも確認できます。
こちらもぜひ確認してみてください。
7/1:NFT販売開始
clonと他のメンバーがチームを組み、coolcatをNFTとして販売することになりました。
販売前からdisocordを中心としコミュニティが形成。ファンの意見を取り入れながら販売までのカウントダウンがおこなわれていたようです。
販売当時は、BoredApeYacktClubの成功が話題となっており、10Kプロジェクトがブームで連日1万体発行のプロジェクトがリリースされてる真っ只中でCOOL CATSもリリース。
最初に販売された価格は0.06ETHでしたが、コミュニティの意見を反映し1時間後0.02ETHに値下げ。0.06ETHで購入した方には、払い戻しがおこなわれました。
結果、販売開始から約8時間ですべてが完売。
clonは発売当時のことを振り返り記事にしています。
販売日付近は、たくさんの質問やストレスにあふれ、眠ることもできない日々だったようです。コミュニティ運営で学んだことについても記されています。
レアリティが高いcoolcatのランキング
レアリティの高いCATSは確認可能です。
こちらは以下のツールで見ることができるようになっているので、興味がある方はこちらもぜひチェックしてどのようなCATSがレアなのか確認してみてください。
7/9:マイクタイソンのプロフィールに
COOL CATSの歴史では欠かせないのが2021年7月9日。
元プロボクサーのマイク・タイソンが、突然twitterのプロフィール画像をcoolcatに変更。560万人のtwitterフォロワーに発信されました。
当時はまだセレブ・タレントがNFTアイコンを採用するのは稀で、いかついイメージの彼がかっこいいcoolcatのアイコンに変更したことは大きな話題となりました。
その後、タイソンは自身でもNFTコレクションをリリース。
NFTコミュニティへ受け入れられるきっかけともなりました。
8/13:TIMES誌とのコラボ
Top 3 Reasons for @TIME & @coolcatsnft collab:
— KeithGrossman.eth (@KeithGrossman) August 13, 2021
1.) This community exudes positivity and optimism.
2.) 🆒😺's are family friendly and connect cross-generationally – which is important when you have @timeforkids!
3.) WLTCs! Simple as that! https://t.co/GqIH4gI2MP#CoolCatsTIME pic.twitter.com/bDf1uh7dnE
世界初のニュース雑誌として知られている「TIMES誌」とのコラボが発表されました。
それまで一部の愛好家のものであったコレクティブNFTが現実に侵食した快挙として話題に。コラボレーションはTIMES社長のKeithGrossmanのアイデアからでした。
コラボの理由(ツイッターより)
- coolcatのコミュニティは可能性と楽観主義を醸し出している
- 家族向けで、世代を超えてつながることができる。Timesの子供向けプログラムにとっても大事なものだ。
- 実験だよ!実験!
特別なTIME誌とCOOL CATSがコラボした4種×400個のNFTが発行。
これは販売はされず、coolcatとTIME誌をモチーフにした画像投稿コンテストがおこなわれ、その勝者および参加したcoolcatホルダーから抽選でエアドロップされました。
これも、多くの投稿を促しCOOL CATSをより多くの目に触れさせることに成功しました。
コラボでつくられたCATS
このコラボで作成されたNFTです。
こちらは下記のMediumでも確認することができるようになっているのでチェックしてみてください。当時のエアドロップ概要なども確認できます。
ホルダーの権利とコラボレーション
ホルダーの保有しているcoolcatについては、非独占ライセンスが許諾されています。
WEBでの使用から、Tシャツやマグカップなど自由に二次作成や販売することも可能と高い自由度が設定されており、こちらも活発に利用されているのも特徴的です。
この二次創作によって、多くの宣伝の効果もあるかもしれません。
さらに、coolcatをベースにしてピクセル版や、3D化など二次創作やコレボレーションも活発になっているのも今後に繋がりそうな点として興味が湧いてきます。
さらに、二次創作の幅を広げるために誰もが参加可能なコンテストを定期的に開催。
coolcatコラボアートを募集し、勝者にcoolcatがプレゼントされています。応募作品の中から選ばれたNFTアーティストとのコラボした、NFTの配布もおこなわれました。
中でも、NFTコククターの間では知名度の高いアーティスト「GHXSTS」とのコラボNFTは、54ETH超の取引となるほどの価値が付きました。
現在は420ETHで出品が行われています。
ユーザーの遊び場を提供
ホルダー向けにパズルや謎解き大会も開かれました。
サイトに隠されたヒントから、正解をみつけた勝者に賞品が授与。
コミュニティーメンバー内で自発的にチームが組まれて考察も進むなど、やりとりも活性化しさらにCATSのコミュニティの強さも確立されていったと思います。
グッズ展開
フィジカルグッズのECサイトがオープン。
キャップやTシャツなどが販売されています。子供向けの商品も多数販売されていることは、彼らの幅広い年代に愛されるキャラクターになりたい、という思いを感じます。
コミュニティを大事にすること
コレクティブNFTでは、プロフ画像やSNSでのプロモーションは影響が大きいです。
公式からコミュニティの派生物として、バナー生成のツールが生まれました。
You know what's cool? 🤔
— Cool Cats 🆒🐱 (@coolcatsnft) September 8, 2021
Safety! Keep your Cool Cats safe with a Ledger!
From today until the 13th, save 20% on a Ledger Nano S & X by using the code "safecats"
Stay cool, be safe
🆒🐱💙🔒 pic.twitter.com/WjEqThenhR
またハードウェアwallet「Ledger Nano S」がホルダー向けに20%の割引販売などもおこなわれ、ホルダーを長期的に大切にしたい気持ちが伝わってきます。
その気持ちもあり10月には二次流通価格がそれまでの最高値となる「14ETH」を記録。
その時の公式からの言葉も印象的でした。
ここまで価値をあげてくれてありがとうございます!14ETHは一部の人にとって、人生を変える可能性があるお金です。販売して利益を得たいとおもう人を、どうか責めないでください。その選択を尊重しましょう。恥ずべきことではありません。LOVE you ALL
これからのcoolcat
初期に提示されたロードマップの多くは、既に実現されました。
今後控えている大きな変化は「$MILKトークンの付与」と「ブリーフィング(繁殖)」。
2022年Q2までの計画が詳細にあかされており、ホルダーはトークンを受け取り、ゲームや新たなるNFTの作成などが可能になるよう計画されています。
また、ファッショングッズを中心に大手ブランドとのコラボも進行中とのことです。
未来
彼らはNFTアートやコレクションの枠に留まらない未来を見据えています。
NFTやトークンを手段として”COOL CATS エコシステム”を構築。ホルダー、コミュニティが幸せになることを願っています。
CoolCatsのクリエイティブディレクターのLuzaは、COOL CATSブランドが”次のハローキティになる”イメージがあるとと語ります。
お店に入ると棚にCool Catsのぬいぐるみがあるんだ。そこでSwitch版のゲームを買って、会計をするレジカウンターにあるスニッカーズを買って帰る。そのすべてがCool Catsの商品。素敵だろ?
サンリオのキャラクターショップのようなショップができる未来はくるのでしょうか。
走り出したかっこいい猫(COOL CATS)は、運営とコミュニティーにより無限の可能性を秘めたプロジェクトとなったといっても過言ではないでしょう。
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