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【8月】Web3ゲーム月間レポート:市場低迷の中ユーザー活動は拡大

2024年8月の月間Web3ゲームレポートです。8月の仮想通貨市場は低迷を見せたにも関わらず、Web3ゲーム分野ではユーザー活動が拡大するという反比例の動きを見せています。その要因などをオンチェーンデータで解析しているので、ぜひご確認下さい。

Information

弊サイトで掲載される記事内には取引所のプロモーションを含むものがございます。

また掲載プロジェクトのプロモーションについては個別で記載いたします。

本レポートについて

本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。

また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。

そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。

GameFiデータ

前書き

August 2024 Web3 Game Report

8月の仮想通貨市場は大幅な下落を記録。

市場を代表するビットコインは月間で9.3%、それに次ぐイーサリアムは21.4%と大幅な下落を見せ、市場が厳しい状態となっていることが伺える。

  • 主要通貨の大幅な下落を記録
  • ゲームユーザーの活動は活性化
  • 大手もWeb3イノベーションを模索

しかし、それにも関わらすWeb3ゲームのスペースは回復の兆しを見せた。

デイリーアクティブユーザー(DAU)は6.88%、取引高については8.94%の増加となっており、このセクターが再び活性化する可能性を含むことが分かる。

ただし、全てが好調というわけではなく、ゲームトークンの時価総額は13.2%の下落を記録していることから、今後のユーザー活動の鈍化が懸念される。

また注目すべきは大手企業の活動。

特に8月はソニーがWeb3ゲームなどで活用を見込むチェーン「Soneium」の発表など、今後のイノベーションを推進する動きも注視していきたい。

Game – Report

7月版!Web3ゲーム月間レポート

8月の仮想通貨市場

BTC Price & ETH Price

BTC Price & ETH Price

8月はBTCやETHなど主要通貨の下落が目立った。

ビットコインは65,290ドルで始まり、9.3%の下落である59,246ドルで終わりを迎え、イーサリアムも3,220ドルから21.4%下落の2,531ドルまで急落した。

  • BTC、ETHの急落が目立つ結果に
  • 日銀の金利引き上げなども影響か
  • L2活性化で本家手数料収入が下がることも懸念

この要因としては政府の動きがあげられる。

特に日銀は7月末に主要金利の引き上げを発表したことで、ショート戦略などによる仮想通貨市場への影響も与えたと考えることが妥当であろう。

※特に8月は第一週に急落を経験

また、イーサリアムは重要な転換期を迎えている。

現状イーサリアムはL2ネットワークを活用することで、スケール拡大や手数料の削減を目指すことが主流の動きと言えるだろう。

しかしそうなると、イーサリアムの手数料収入は減少。

イーサリアムのトークン価格の影響もあることから、一部の投資家の間で不確実性が高まっており、弱気な動きを見せるものとなっている。

またその他でもテレグラムCEOの逮捕など市場にネガティブな要因が8月は続いた。

Web3ゲーム市場全体

Games & Bitcoin Market Cap

Games & Bitcoin Market Cap

8月のゲームトークン時価総額は182億ドルから153億ドルと13.2%減少した。

ビットコインの時価総額についても、8月は減少しており、市場全体で通貨価格の維持については困難に直面していると言えるだろう。

Web3 Game Daily Active Users

Web3 Game Daily Active Users

ただ市場の下落だけでなくWeb3ゲーム分野ではポジティブな動きも。

特にユニークウォレットで測定されるデイリーアクティブユーザー(DAU)は8月に415万人の増加を記録し、7月と比べ6.88%上昇するものとなった。

この増加は主にRoninとopBNBでのアクティビティに支えられている。

Web3 Game Daily Transactions

Web3 Game Daily Transactions

また次に注目すべきはトランザクション数だ。

1日の平均トランザクション数は886万件に到達しており、この数字は7月から0.46%の微減となっているが、この数字は少し参考にならない。

その理由としては、TaposなどでのAptosの活性化である。

現状これらの数字が上記データには反映していないが、Aptosでは1日に5000万件以上のトランザクションが発生するなど、急激な成長を見せている。

※Aptosの人気ゲームではタップするたびにTxが発生

その数字も加味すると、トランザクション数も増加傾向と言え、今後はこれらの数字を含めた市場の成長を見守る必要があると言えるだろう。

Web3 Game Daily Trading Volume

Web3 Game Daily Trading Volume

全体として8月はDAU、Tx数、取引高の3点で前月比から増加。

しかしゲームトークンの時価総額が減少するということは、より広範囲な仮想通貨市場の苦境を浮き彫りにしていると言える。

Soneium

Soneium

ただその中でもホットなトピックも。

その1つがソニーが開発を発表したSoneiumとなっており、ゲーム、エンタメ、金融の分野におけるイノベーションを促進し、今後の活用にも期待が高まる。

  • ソニーとStartale Labsが共同開発
  • OptimismのOPスタック技術を活用
  • ゲーム、エンタメ、金融分野での活用見込み

こちらはすでにテストネット展開や開発者向けプログラムを開始。

またグローバルなフィアット・オンランプ・サービスを提供するTransakなどとの提携など重要なステップも完了した。

ソニーのような大手企業がブロックチェーン産業に参入することは大きな指標となり、今後はそれらに伴った新規ユーザーの増加にも期待ができるものとなっている。

ゲームチェーン

Active Games Shared by Chain

Active Games Shared by Chain

8月のアクティブなゲーム数は1,492と7月に比べ5.45%の減少。

対象ゲームが利用するチェーンのシェア率はBNB Chain(20.2%)、Polygon(17.4%)、Ethereum(17.0%)と、こちらは以前と比べて変化はない。

Daily Active Users by Chain

Daily Active Users by Chain

一方、上記はユーザー(DAU)のシェア率を表したもの。

Ronin、opBNB、Nebula(SKALEサブネット)、NEARがDAU数で圧倒しており、平均DAU数はそれぞれ134万人、69.1万人、34.8万人、32.1万人だった。

以前に引き続きRoninは圧倒的な支持を得ている。

ただし、8月のDAUシェア率の推移としては月初の38.1%から最終的には28.0%まで下落するなど、少しかげりを見せる結果となった。

Lumiterra

Lumiterra

この数字に起因するものとしては、Lumiterraがあげられる。

同ゲームのDAUは初週で60万人と好調な出だしを見せたが、最終的には15万人まで下落するなど、ユーザー維持の困難さに直面していると言えるだろう。

またその他の要因としてはRoninのホワイトハックである。

新機能を搭載したブリッジのアップグレード提案に重大な設定ミスがあり、資金の流出やブリッジの停止など、マイナスな影響を大きく与えた。

SERAPH: In The Darkness

SERAPH: In The Darkness

逆にopBNBのDAUシェアは17.5%から23.8%に上昇。

特に先月も取り上げた「SERAPH: In The Darkness」のDAUは8月1日の187.1Kから月末には515.0Kに増加し、大きな支持を得ている。

Nebulaの市場シェアも7.6%から8.8%に上昇した。

ガス代ゼロモデルのSKALEネットワークチェーンとして、Nebulaの成長はYomi Block Puzzle、moteDEX、Haven’s Compassなどのゲームが牽引した。

Game – SERAPH

SERAPH|ハクスラ×ARPGの遊び方

SERAPH公式

Web3ゲームの概要

Monthly Active Web3 Games

Monthly Active Web3 Games

8月にMAU(月間ユーザー)が1,000人を超えたタイトルは290であった。

これは全ゲームの8.5%、アクティブなゲームの23.1%を占めるものとなっている。

特に顕著な動きを見せたものとしては、直近でも多くのユーザーを魅了するテレグラム上のゲームであり、Aptosは1日に5000万件以上のTx発生など大きな発展を見せた。

この動きはTON以外にも多くのチェーンがテレグラムゲームをハブに多くのトラフィックとユーザーを獲得しようとしていることを示している。

HMSTR

さらにテレグラムで最も人気のあるHamster KombatはHMSTRトークンをローンチ。

同ゲームのプレイヤーに向けエアドロップを行う計画を発表しており、これに伴って多くの大手取引所でも取り扱いスタートを予定している。

運営は3億人のプレイヤーを集めていると主張。

トークンのみオンチェーンと統合される見込みとなっており、トランザクション数などの影響は限定的であるが、よりシームレスに遊べるという点では、さらなるユーザー増加の可能性を秘めていると言えるだろう。

投資と資金調達

Industry Funding Rounds in August

Industry Funding Rounds in August

8月の資金調達は17件となっており、総額6,150万ドルを確保した。

ただし、このうち4つの調達では、その額を公開しておらず、上記の数字以上の調達が行われたと考えるといいだろう。

注目すべきはGAMEEが2回調達を完了していること。

こちらはモバイルゲームプラットフォームとなっており、16日はTON Venturesからの投資を発表、21日にはPantera Capitalからも投資を受けた。

特に同プラットフォームではTONと関連のあるWatBirdが人気。

400万人以上のユーザーを確保する実績を持ち、テレグラムという新たな領域でユーザーをさらに引き込むことに注力している。

またその他の調達関連で注目すべきポイントは以下。

  • Animoca Brands
  • 17の資金調達イベントのうち6つを主導
  • double jump.tokyo
  • シリーズDラウンドで1,000万ドル以上を調達
  • SatsRushとUniWorlds
  • ビットコインエコシステム上のゲーム構築で調達

このようにWeb3ゲーム業界の拡大に継続的に取り組む企業や新たな方法でユーザーへアプローチを行う企業など、多方面が投資家に支持されるものとなっている。

今後もこのセクターではこのような動きが活性化するだろう。

調達だけが全てではないが、継続的な市場発展のためには、多くの資金や支持が必要なため、このような動向も引き続き注視したい。

Footprint公式

本レポートについて

本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。

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