Ternoa|プライバシー重視のNFT特化ブロックチェーンの概要を解説
Ternoaとは
TernoaとはNFT特化のレイヤー1のブロックチェーン。
こちらはPolkadot上に構成されるもので、ブロックチェーンとしての機能だけでなくあらゆるDappsを構築するためのプラットフォームの役割も担っています。
- NFT特化のブロックチェーン
- 安全性やプライバシーを重視
- あらゆるNFTの活用を目指す
- 独自のシステムも提供
- Dappsの構築も容易な設計
このチェーンは、トランザクションの高速処理やガス低下はもちろんのこと、プライバシーの保護やその他チェーンのNFTも活用することも目指しています。
またNFTに関する独自の機能も多数開発。
他にはない転送機能や秘匿性の高いNFTを扱うことによって、独自のNFTを活用したサービスも提供できるようになっているのが特徴です。
すでにこのTernoaを活用したサービスも多数。
今後はより多くの企業などとも提携予定となっており、今後話題となる可能性があるので、今回はこのブロックチェーンの概要を解説します。
特徴
まずはチェーンの特徴を紹介。
ベースとなるTernoaでは、後々紹介を行うNFTの活用を最大限に発揮するため、より使いやすいチェーンになることを目指しています。
- プライバシーや改ざん耐性の向上
- トランザクションの高速処理
- 分散化されたコンセンサス
- サービスの構築も容易に
こちらもそれぞれ見ていきましょう。
プライバシーや改ざん耐性の向上
まずはプライバシーや改ざん耐性が向上している点。
TernoaチェーンではTEEと呼ばれる暗号化技術を活用しており、各操作の実行キーやNFTのメタデータなどが暗号化され、完全に所有者のみが利用可能な状態となります。
簡単に言えば「ブロックチェーン+TEEの2重セキュリティ」というイメージ。
これによりノードに対する攻撃が行われたとしても各種データは保護されている(所有者以外触れない)ので、改ざんなどリスクは大幅に減少するものとなっています。
そのため、より安全性の高いブロックチェーンとなっていると言えるでしょう。
※プライバシーについては保有者しかNFTを見れないなども
トランザクションの高速処理
次はトランザクションの高速処理です。
トランザクションがブロックチェーンに刻まれるまでには、大まかにブロックの生成と確定の2つのフェーズが存在しますが、これらを分断して処理します。
- BABE
- ブロックの作成者を決めるメカニズム
- GRANDPA
- ブロック確定を行うプロセス
簡単に言えば上記を用いて生成と確定の2つを同時に実行。
そのためトランザクションの処理も早くなり、安定してチェーンを稼働させることができるものとなっています。
分散化されたコンセンサス
TernoaではNPoSと呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用。
この内容としては、誰でもバリデータに立候補するや選任することができるというもので、より分散化されたノードの運用を行おうとしています。
元々有名なアルゴリズムはPoWとPoS。
- PoW
- 電気消費が激しいと懸念
- PoS
- バリデータ数の制限や中央集権に寄りがち
ただ双方とも上記のような懸念も。
そのため、このTernoaではNPoSを採用することによって、より分散性のある環境に配慮されたアルゴリズムを確立するものとなっています。
※立候補や選任には$CAPSが必要です
サービスの構築も容易に
開発者にもTernoaは優しい設計。
各サービス(Dapps)を作成するためには、専用のプログラミング言語などを覚える必要がありますが、このチェーンではその必要もなし。
- Javascriptへの対応
- SDK(開発キッド)の提供
- Ternoaの支援
このようになっています。
既存のプログラマーでも簡単にNFTなどの作成ができるようになっており、支援も行われるため、容易にサービスの開発を行うことが可能です。
多くの開発者が集まればこのチェーンの活性化も狙えるため、こちらも注目です。
NFTについて
TernoaはNFTに特化したチェーン。
そのためこのチェーン上のNFTには、その他のチェーンでは見ることができない特徴が多くあるものとなっています。
- 多様なNFT規格を提供
- 複数の転送機能を実装
- ミラーリングで相互運用も
特に注目すべきは上記3つです。
こちらも色々と深く掘れば、新しい活用に繋がりそうなものとなっているので、それぞれの内容を解説していきます。
多様なNFT規格を提供
まずは多様なNFT規格が提供されているということ。
- Secret NFT
- 所有者のみが見れる転送不可のNFT
- Capsule NFT
- Secretより豊富なデータを保存可(転送も対応)
- Fractionalization NFT
- 分割所有に対応したNFT(共同所有が可能)
特にCapsule NFTなどは、今後多くの場面で活用できそうですね。
後述する転送機能などと組み合わせることで、自分の資産など重要な情報を引き継ぐこともできるので、今後の活用にも期待が出来そうです。
複数の転送機能を実装
またTernoaでは独自の転送機能を実装。
- Safe Protocol
- 特定の期間のみNFTの内容を公開
- 一時的に自分のNFTを見せることなど可能
- Big Day Protocol
- NFT転送の日時を指定可能
- 契約書など予め日時を設定し転送など
- Countdown
- 30日や60日後、未接続3日など設定可
- 自身の身になにかあった場合などに転送など
- Consent Protocol
- 転送権限をグループで管理可能
- 事故などに備えて転送権限をグループで管理
- Death Protocol
- 公的な死亡登録が行われることで転送
- 自身の資産などの情報を伝えることが可能
色々とあるので、多くの用途が見込めそう。
特にこのTernoaでは秘匿性の高いNFTを扱うことができるようになっているので、他人には見られたくない機密情報も上手く扱えるようになるでしょう。
またこの転送者の非公開設定もできるようなので、その点も非常に面白そうです。
ミラーリングで相互運用も
通常NFTはチェーンをまたいでの活用が困難。
しかしこのチェーンではミラーリングシステムを実装しており、その他チェーンで作成されたNFTを同チェーンで活用できるようにすることも可能です。
※ロックアップしてコピーを持ってくるイメージ
このミラーリングはERC721などメジャーなNFT規格にも対応しているので、今後はこのチェーンに展開するDappsに多くのアセットが持ち込める予定。
ある種のマルチチェーン対応ができるので、こちらも楽しみにしておきましょう。
活用事例
すでにTernoa上ではさまざまなサービスが展開されています。
- サービス例
- 20Mint
- NFTガバナンスで掲載内容が決まる雑誌
- Time Capsule
- NFT転送サービス(日時などの指定可)
- Tap Nation
- ゲーム開発プラットフォーム
雑誌関連のプロジェクトからゲームまで内容は様々。
もちろんどのプロジェクトもNFTが絡むものとなっており、今後も色々なサービスが登場する予定となっているので続報も楽しみなものとなっています。
後々に色々な発表も控えているとのことなので注目です。
Eric Kayserとの提携も発表
🥖 #MaisonKayser, one of the most famous bakery brands with 300 stores in 35 countries joins #Ternoa’s ecosystem!
— Ternoa (@Ternoa_) February 27, 2023
🌏 A first step in #web3 for Maison Kayser in Israel, creating tomorrow’s NFT supply chain on @Ternoa_ with @CapsuleCorpLabs.
IG 👉 https://t.co/cDpctLfmuv
♥️ & 🔄 pic.twitter.com/fbN44jZgKJ
直近では世界で300店舗を展開するベーカリー「Eric Kayser」と提携を発表。
この提携ではNFTを活用し、調理場から店舗まで食品が届く流れの追跡(トレーサビリティ)を行うユースケースの確立を目指すものとなっています。
実際にこの現実にリンクした使い方が構築されていることは注目。
今後もこのようにTernoaブロックチェーンの特性を活かした活用も増えそうなので、後々の続報にも注目しておくといいでしょう。
$CAPSについて
内訳 | |
---|---|
プライベートセール | 24% |
パブリックセール | 2% |
チーム | 16% |
アドバイザー | 4% |
流動性提供 | 3% |
エコシステム | 10% |
開発者 | 15% |
マーケティング | 6.7% |
ステーク報酬 | 12% |
初期マスターノード | 0.04% |
リザーブ | 7.1% |
エアドロップ | 0.2% |
※端数の要素で100.04%
$CAPSはTernoa上のネイティブ通貨です。
総発行数は25億枚となっており、トランザクションの支払いだけでなく、ガバナンスへの参加やステーキングなど様々な用途が用意されています。
- トークンの用途
- トランザクションの支払い
- NFT作成、データ追加、暗号化、転送など
- バリデータの立候補・選任
- CAPSをステークし利益共有も可能
- ガバナンスへの参加
- 開発や提携まで様々なものに投票
またこれに加えステーキングも可能です。
すでにこちらはBitgetなど大手取引所やDEXで取引ができるようになっているので、このプロジェクトに興味のある方は入手しておくといいでしょう。
特にBitgetであれば以下から登録で手数料永久30%OFF。
他にはない特典となっているので、まだBitgetの口座開設を行っていない方は、以下の手順を参考に取引所の登録を行ってみて下さい。
Bitget|登録・口座開設のやり方まとめ
GTokenの活用も
またTernoaでは、ゲームに活用するGTokenもリリース。
このトークンはゲーム内のトランザクションを発生させるときに活用するトークンとなっており、活用を行うことで即座にトランザクションを完了させることが可能です。
- ゲーム中断や署名の手間を排除
- 即時のトランザクション検証の欠如
これによりプレイヤーはより快適にゲームをプレイ可能。
トランザクション時などの中断は、ブロックチェーンゲームにおいて大きなストレスとなっているので、この問題も排除できるのはいい影響を与えそうです。
このように面白い取り組みも行っているので、今後の活用には注目です。
運営チーム
運営チームはアドバイザーも含め公開されているだけでも30名以上。
しかも中にはチャンネル登録者数1.34億人のYoutuberやBinanceの世界No1インフルエンサーなど、マーケティングに強力な力を発揮するメンバーも。
もちろんその他の方も豊富な経験を持ったメンバーが揃っています。
経歴(代表は元K1選手など)を見ているとブロックチェーン業界だけでなく、既存の大手企業とのコネクションも多数ありそうなので、今後のコラボなどには注目。
多くのプロジェクトと提携する可能性はあるので、今後の動向にも期待です。
ロードマップ
- 完了したもの
- メインネットローンチ
- マーケットプレイスの設立
- NFTの実装
- 今後の対応予定
- セキュリティとNFTの強化
- 相互運用やスケーラビリティの拡大
上記が公開されているロードマップです。
厳密な日程などは公開されていませんが、着実にプロジェクトは進行しているので、今後はより使いやすいチェーンになることが予想されます。
また記載のないものとしては提携なども注目。
すでにいくつかの大手企業とのコンタクトも取っているという情報もあるので、後々の発表も楽しみに続報はチェックしておくといいでしょう。
まとめ
Ternoaのブロックチェーン概要を紹介しました。
独自の特性を活かした使い方もできそうなので、こちらは今度どのようなプロジェクトが登場してくるかも楽しみなものとなっています。
またすでにこちらのトークンは上場中。
大手取引所でも取り扱いは始まっているので、今後のプロジェクトに期待する方は、このトークンを早めに入手しておくのも検討してみましょう。
今後はより多くの動きを見せそうなプロジェクトなので続報には注目です。
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