
約400ETH復旧の裏側「ビットコイン・セイヴァー」に独占取材
約400ETHの復旧に成功

2026年3月。大きな話題が暗号資産業界の注目を集めた。
「『堀江貴文』氏のアクセス不能な約400ETHの復旧に成功。」
売れるネット広告社グループおよびビットコイン・セイヴァーは、複数の専門事業者でも復旧できなかった案件に対応したと公表している。
ただ、公開情報だけでは、今回の復旧が何を意味するのかはまだ見えにくい。
パスワード探索なのか、旧環境の再現なのか、それとも別のアプローチなのか。
今回はこのCEOである岩田氏、また実際に復旧を担当した技術チームのBhashana氏にインタビューを行い、復旧の内容や彼らの技術力について迫りたいと思う。
岩田氏について
ビットコインセイバー株式会社CEO。
高度な技術力、知見・情報量を駆使し、数々の暗号資産の復旧に成功
Bhashana氏について
Cryptic Brain株式会社CEO。
2011年よりビットコイン領域に携わり、セキュリティ診断・検証に20年従事
公開鍵だけで復元は可能か

Q:まずXでも議論を呼んでいますが、サトシ・ナカモトのような公開鍵だけわかるウォレットも復元できるのでしょうか?
Bhashana氏:
いいえ、できません。
厳密に言えば今の所は不可能です。
将来的には量子コンピューターの普及で、秘密鍵を算出することができる可能性はありますが、現状ある技術では公開鍵をベースにウォレットの復旧を行うことは不可能です。
またウォレットアドレスだけわかると言う場合も復元は出来ません。
アルゴリズムの突破ではない

Q:今回の復旧は、ブロックチェーンや暗号アルゴリズム自体を破った話ではない、という理解で正しいのでしょうか
Bhashana氏:
はい。そうなります。
ブロックチェーンを破るということは、ブロックを計算(検証・承認)する間に秘密鍵の算出を行う必要がありますが、上記で説明したように現在の技術では不可能です。
直近でGoogleが”量子コンピューターがブロックチェーンを破る”という説を唱えましたが、これについても疑念の余地は残ります。
※秘密鍵の総当たりはもっと現実的ではない
量子コンピューターへの耐性について
Bhashana氏の考えでは、量子コンピューター問題についてはいずれ解決する可能性が高いとのこと。
すべてが安全と言うわけではないが、破る技術があるということは構築することも可能ということ。これは技術の進歩に依存するため、今後の動向を見守りたいと語った。
本件の技術的な復旧内容

Q:では今回の堀江氏の案件は、技術的にはどのような復旧の分類になりますか?
岩田氏:
わからなくなったパスワードの解析です。
今回の件を分かりやすく言えば、クラウドセールで購入したETHの入るウォレットにアクセスするためのパスがわからない状態でした。
このパスを解析し、失われた約400ETHを復旧させることができました。
クラウドセールの仕組み
ETHのクラウドセールは参加者がビットコインを支払うことで、ETHの入るウォレットアドレスが配布される仕組み。
参加時にはそのウォレットにアクセスするためのパスワードの設定が必要だった。
依頼時に受け取った情報
Q:復旧依頼時には堀江氏からどのような情報を受け取りましたか?
岩田氏:
パスワード候補、自身の使いやすい数字や記号の情報です。
ですが、今回はもらった情報はほとんど宛にならず…(笑)
ただ、貰ったパスワード候補の中には、最初の数文字がヒットするパスと似ていたものがあったので、より早期の解読に繋がりました。
また別件ですが、過去にはランダム生成で作ったパスワードがわからなくなったという方もいましたが、生成に使ったサービス名がわかったので、その情報を元にパスを特定した実績もあります。
もちろんこれらの情報がなくても、ウォレットによっては、紐づくメールアドレスの候補などがあれば復旧できる可能性は十分あります。
頂ける情報が多ければ多いほど、解析が早くなるイメージです。
復旧のボトルネック

Q:今回のボトルネックになったポイントを教えて下さい
Bhashana氏:
クラウドセール時のパスワード生成のバグが原因と思っていたことです。
私たちもこのパスワード生成のバグを元に検証を行って行きました。
しかし、このアプローチでは一向に正しいパスワードに行き当らず、思い悩んでいたところ、友人と新しいプログラミングの話をしていた時に同じような形を応用すれば?とひらめいたんです。
実験のような感覚でしたが、この技術でいくつかのパスワードを抽出し、結果的にヒットしたことで早期復旧に繋げることができました。
多角的なアプローチ
Q:このプログラミングが思いつかなければ復旧は出来なかったと思いますか?
Bhashana氏:
いいえ。いずれは辿り着いたと考えます。
あくまで複数ある手法のどれを試すか悩んでいた時期に、新しいプログラミングの話が出ただけなので、まずは遊び心で試した結果、復旧に繋がったということです。
ウォレット復旧にはいくつものアプローチ手法があります。
特に私はハッキングの技術を約20年ほど磨いてきたので、様々な知見を駆使すれば復旧は可能と考えていました。
復元を行った証拠

※上記はセール以降初めてETHが移動したトランザクション

※上記はエンジニアであるBhashana氏が署名で残したメッセージ
Q:本件の第三者に提示可能な証拠はありますか?
岩田氏:
第三者に提示可能な証拠ですが、堀江氏が提示するウォレットアドレスを確認していただければと思います。
また担当したBhashanaも署名でメッセージを刻んでいることが証拠です。
ウォレット復旧の再現性
Q:同様の件があれば再現性はありますか?
Bhashana氏:
はい。あります。
厳密言えば、サービスの終了しているウォレットや投資詐欺で資金を集めるために利用されたウォレットは不可能ですが、単純に個人が保有するウォレットであれば問題はありません。
よく通貨単位(XRPなど)でウォレットを解除できるかと問い合わせもありますが、重要なこととしては、どのウォレットかなので気になる方はお問い合せ下さい。
復元に必要な情報

Q:復旧に必要な情報はどのようなものとなりますか?
Bhashana氏:
これはウォレットの種類によって異なります。
- ホットウォレット
- 最低限=メールアドレス(メールBOXにアクセス出来ればさらにOK)
- 推奨=接続したことのあるデバイス
- コールドウォレット
- 最低限=PCなどデバイス
- 推奨=パスワードの記憶(断片的でも)
基本的にはメールアドレスやデバイスがあれば復旧にチャレンジすることは出来ます。
また逆にハードウェアウォレットであれば利用した本体を頂ければ今までの経験上、ほぼ確実に復旧させれたので、そういった重要なアイテムがあれば嬉しいです。
もちろん上記以外にも情報があればあるだけ、早期復旧に向けた最適なアプローチが取れるので、依頼がある場合は事前にヒアリングさせて頂きます。
本人と会うことが最大の近道
Bhashana氏は本人と会話することが最大の情報とも。
人にもアルゴリズムは存在すると考えており、単純な日常会話からでも復旧に向けた大きなヒントを得られると同氏は笑顔で語った。
ビットコイン・セイヴァーの強み

Q:御社の独自のアプローチや強みなんでしょう?
Bhashana氏:
これは3つほどあります。
まず1つ目は様々なアルゴリズムを熟知していること。
これに関してはその他のエンジニアも理解している方はいますが、ホワイトハックなどを長年やっていたことや暗号資産も2011年から触るなど多くの経験を積んでいます。
そのため、その時の状況に合わせたアプローチをとることが可能です。
そして2つ目が当事者の思考をアルゴリズムに当てはめること。
これについては確立された技術とは言えないですが、日頃の行動パターン、会話の内容などから思考パターンを推測し役立てています。
この考えは一般的ではないですが、多くの場面で役立っています。
最後は新しいことを試すことが好きなんです。
一般的なウォレット復旧については定石がある程度決まってくるのですが、その思考にとらわれず、これいけるのでは?と思ったら即試してみます。
新たな方法を試すことが、これまで復旧に繋がらなかった案件も解析できた要因となったことも多く、自分たちの一番の強みだと思っています。
対応できないケース

Q:御社でも対応できないケースはありますか?
岩田氏:
技術面ではないですが、大前提として本人のウォレットと確認ができないものは解読可能でも受け付けません。
あくまで自分たちは当事者がアクセス出来なくなった資産を救出するためにサービスを展開しているので、この確認は絶対に怠りません。
あとは秘密鍵やシークレットフレーズの流出、また誤送金などで失った資産です。
すでに資産の所有の変わったウォレットではあるので対応いたしかねます。
また私たちには独自の情報網もあります。
このネットワークを活用し、頂く情報の中に偽物が混じっているかどうかの判断もでき、それによって解析可能か不可能かも判断します。
これまでの実績

- 復旧実績
- 最大復旧実績:340BTC
- ETH復旧実績:336ETH
- ※その他、0.3BTC~10BTCなど様々な規模に対応
対応可能ウォレット一覧
| ウォレット名 |
|---|
| Bitcoin Core (ビットコインコア) |
| Trust Wallet (トラストウォレット) |
| MetaMask (メタマスク) |
| Blockchain.com (ブロックチェーンドットコム) |
| Electrum (エレクトラム) |
| imToken (アイムトークン) |
| Exodus (エスソダス) |
| Coinomi (コイノミ) |
| MyEtherWallet (マイイーサウォレット) |
| Mycelium (マイセリウム) |
| Jaxx (ジャックス) |
| Bither (ビザー) |
| Binance Chain Wallet (バイナンスウォレット) |
| Ronin Wallet (ロニンウォレット) |
| Yoroi Wallet (ヨロイウォレット) |
| Dogechain.info (ドージチェーンインフォ) |
| Litecoin Core (ライトコインコア) |
| Dogecoin Core (ドージコインコア) |
| MultiBit HD (マルチビット) |
| MultiDoge (マルチドージ) |
| block.io (ブロックアイオー) |
| pywallet (ペイウォレット) |
| Bitcoin Wallet (ビットコインウォレット) |
| Ledger (レジャー) |
| Trezor (トレザー) |
| ColdCard (コールドカード) |
| KeepKey (キープキー) |
| Blockstream Jade (ブロックストリームジェイド) |
※独自ウォレット以外では取引所口座関連にも対応
岩田氏の想い
Q:今回、取材を受けようと思った理由を教えて下さい。
岩田氏:
堀江氏の件が公表された当初は、色々と誤認を与える内容も拡散されており、正確な内容をお届けしたいと思ったためです。
また本件を大々的に発表したことについては、少しでも多くの方を助けたいと感じたことが始まりとなります。
すでに市場ではビットコインだけでも約400万BTCのアクセスが失われているとも。
この1%でも救出することが出来れば、より多くの方の人生を変えることができると思うので、何かしらお困りの方は気軽にご相談いただければと思います。
弊メディアからの注意点
弊メディアからもウォレット復旧に関する注意点を記載。
- 秘密鍵・シードフレーズの総当たり
- 海外では悪質な復旧事例も
特に上記2つがよくある話なので、こちらもご確認頂きたい。
秘密鍵・シードフレーズの総当たり

ウォレット復旧のアプローチとして秘密鍵・シードフレーズの総当たりを採用する企業も。
正直、これは現実的に突破は不可能。
仮に1秒で100京パターンを試せたとしても100億年以上かかる計算となるため、期待のしすぎや資金を使って何かを行うことはおすすめできない。
海外では悪質な復旧事例も

また海外では悪質な復旧業者も存在すること。
堀江氏のYouTubeでも語られているが、知人が同時期のETHクラウドセールに参加し、復旧(当時約80億円相当)を海外のハッカーに依頼したという件。
復旧は可能であったが、実際に返って来たのは1億円分のETHだったそう。
技術があると言えど得体の知れない業者やハッカーであれば、高飛びされる危険性はあるので、ウォレット復旧を依頼する場合は、信頼のおけるサービスを利用することをおすすめする。
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- 本コンテンツには招待コードが含まれます。本内容は情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。






























































































