【1月】Web3ゲーム月間レポート:市場の上昇とゲーム分野の下落
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。
また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。
そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。
GameFiデータ前書き
2025年1月も仮想通貨市場は強さを見せるものとなった。
しかしWeb3ゲーム分野については、トークン時価総額が19.3%減の223億ドルとなり、市場の好調さと反比例した厳しさを示している。
- 1月も仮想通貨市場は好調
- Web3ゲームの時価総額は減少傾向
- SNSプラットフォームの統合が活性化
またゲーム分野の話題としてはプラットフォームの統合が特徴的となった。
TONがTelegramのブロックチェーンインフラの独占的権利を確保、LINEがKaiaを通じてミニDappsエコシステムを立ち上げており、今後の展開に注目が集まる。
再びWeb3ゲームのセクターは活性化するのだろうか。
本レポートでは、市場パフォーマンス、チェーンの動向、資金調達から見える新たなトレンドなど、今月の主要な動向を検証する。
Game – Report2024年!Web3ゲーム年次レポート
1月の仮想通貨市場
94,577ドルで始まったビットコインは、8.0%上昇し、102,180ドルで月を終えた。
一方、イーサリアムは相対的に弱さを示し、3,353ドルから3,292ドルへと1.8%下落し、2024年9月以来の最低ETH/BTC比率となった。
この1月はいくつかの政策の進展が市場に大きな影響を与えた。
- 仮想通貨フレンドリーな政策の支援
- 貿易関税による世界経済への懸念
- $TRUMPを起点としたmemeコインの活性化
- AI関連トークンの増加
トランプ政権による仮想通貨の規制に関する行政命令は、業界にとって前例のない明確性をもたらし、特に自己保管権の保護とステーブルコイン開発の支援を強調。
ただ、貿易関税の新たな発表により、市場心理は最終週に冷え込んだ。
また注目としてはソラナ(Solana)で$TRUMPと$MELANIAトークンがローンチされた後、ミームコイン分野は異常なボラティリティを経験する。
この投機活動の急増により、特にWeb3ゲームを含む他分野から注目と資本を集めた。
さらにその他の注目分野としてはAI領域となり、分散型AIインフラへの関心が加速するとともにAI関連トークンの数も増加している。
Web3ゲーム市場全体
Web3 Games & Bitcoin Market Cap
1月のWeb3ゲーム分野は市場の好調さとは裏腹に厳しい状況となる。
要因としては上記したミームセクターへの流出などあるが、トークン時価総額は276億ドルから223億ドルと19.3%の減少を見せる結果となった。
またオンチェーン活動の指標も比例して弱さを見せる。
取引件数は7.2%減の5億4,920万件、取引高については12.4%減の2億3,480万ドルと多くのユーザーが動きを控えるものとなった。
さらにこのタイミングで一部エコシステムも重要な転換期を迎える。
1/21にTONはテレグラムの独占的ブロックチェーンインフラストラクチャ権を発表し、同SNS上のブロックチェーンアプリは30日以内に移行することが求められた。
そのため、その他チェーンを採用したゲームには選択が迫られている。
2/21までに移行すれば、インセンティブを提供する予定となっているが、技術的およびコミュニティ上の大きな課題をもたらしているのが現状だ。
またSNSプラットフォームではLINEの活動も目立った。
LINE NEXTを通じてMini DappsとDapp Portalを立ち上げたことは、ソーシャルプラットフォームゲームにおける新たな競争が登場したと言えるだろう。
この最初のMini Dappsは「Kaia Wave」プログラムを通じて展開。
Telegramのオープンな開発環境と比較すると、より管理されたアプローチとなっているが、この方向性についても今後どう環境を変化させるか注目だ。
上記した市場指標の低下とプラットフォームレベルの変化は注視すべき項目。
Web3ゲームは、トークンエコノミーよりもプラットフォームの整合性やユーザー体験が優先される統合期に入っていることが示唆さる。
ゲームチェーン
市場の低迷が起こる中、アクティブなゲーム数は12月と比べて+1.4%の1,697と緩やかな成長となった。
またゲームで利用されるチェーンとしては引き続きBNB Chain(24.2%)、Polygon(15.6%)、Ethereum(13.1%)とその地位を維持する結果となっている。
- アクティブゲーム数は微増
- 採用チェーンは御三家が引き続き維持
- オンチェーン活動(取引数)は大きく変化
ただ、ユーザーのオンチェーン活動は採用チェーンと比例していない。
特に取引数については、Waxが1億7,810万件の取引でトップとなり、全体の32.4%を占める結果となっている。
それに引き続きopBNBは8,720万件、Aptosは3,750万件を記録した。
これら3つのチェーンの取引数を合わせると1月のゲーム取引全体の55%以上を占めることとなる。
また取引高についても各チェーンの競争動向は変化。
首位はAptosの5,190万ドル(シェア22.1%)となっており、僅差でRoninが4,950万ドル(21.1%)、そしてImmutableXも1,900万ドル(8.1%)を記録した。
特に1月は各チェーンの開発者の獲得競争が激化。
Sonic SVMとGalaxy Interactiveの数百万ドル規模のファンドやRoninの1,000万ドルの助成金プログラムなどインセンティブプログラムが活性化している。
すでにこの影響でRoninは数々の有力タイトルを誘致。
ゲーム専用に焦点を当てる戦略的転換を表しており、消費者向けアプリやDeFiプロトコルに拡大することで、より包括的なエコシステムの構築を目指す。
投資と資金調達
Funding Events in January 2025
2025年1月は6件の資金調達イベントが発生し、3,120万ドルを確保。
調達についても減少傾向となっており、ミームへの投機影響などを踏まえ、市場の様相を色濃く反映する結果となっている。
その中でもFableborneを開発するPixion Gamesは大きな調達を発表。
上記はこれまでの調達総額で表されているが、今回のラウンドではDelphi Digitalが主導し、400~500万ドルの資金調達が行われたと見られている。
その他ゲーム分野の注目調達はDrift Zone、BeraTone、Nakamoto Games。
また引き続き投資家の興味を引く分野としてはインフラ開発となっており、ZKsyncを搭載したL2のZKcandyはテストネットの成功を受け400万ドルの調達に成功した。
さらにHyve Labsは、テストネットチェーンの立ち上げ、最初のゲーム、その他のオンチェーン資産など、コアインフラの開発で275万ドルを調達している。
先月の市場の指標は決していい動向とは言えないが、現状は地固めと捉えることもできるため、再びWeb3ゲーム分野へ注目が集まることに期待したい。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。
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