【9月】Web3ゲーム月間レポート：市場の成長と主要プレイヤーの参入
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本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。
また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。
そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。
GameFiデータ前書き
Web3ゲーム業界は全体的に成長しているが、まだまだ課題は多い。
- MAUが1,000以上のゲームは10％未満
- ユーザー獲得と維持の課題
- 相互運用の必要性・活性化
もちろん、この課題は以前からのものである。
ただ市場は確実に成長しており、今後これらの改善が行われる可能性も見られるので、市場はチャンスと課題の両方を含んでいると考えていいだろう。
その中で、ユーザーや投資家双方の要求を満たすことは重要である。
現状では、様々なプロダクトが登場しており、今まで以上に市場の枠を広げる活動も目立つようになってきているため、今後どのように業界が進化を遂げるかが注目される。
Game – Report8月版！Web3ゲーム月間レポート
9月のキーポイント
- 暗号マクロの概要
- 9月、ビットコインの価格レンジは比較的狭く、月間安値25,158ドルから高値27,210ドルの間で変動した。
- Web3ゲーム市場全体
- Web3ゲーム業界は成長を経験しており、利用可能なゲームの合計は2,607本で、8月より2.6％増加し、4月より15.0％大幅に増加した。
- ゲーム業界大手各社は、Web3ゲームへの参入を加速させている。
- ユーザー獲得、維持、市場低迷時の生き残りは、Web3ゲーム業界のすべてのプレーヤーにとって最も重要な関心事である。
- Web3ゲームチェーン
- 具体的には、Polygonでは39のゲームが1,000人以上のアクティブユーザーを集めており、これはチェーン上のゲーム全体の8.6%に相当する。
- 9月28日、Suiは様々なジャンルの18タイトルを含むWeb3ゲームポータルPlay Beyondの立ち上げを発表した。
- GameFiプロジェクト概要
- 9月、合計13のプロジェクトがトークン価格の急上昇を経験し、20％の上昇を超えた。
- GameFiへの投資と資金調達
- Web3ゲームセクターは安定した投資流入を続けており、8つの注目すべき資金調達ラウンドが大きな関心を集めている。
- a16zのような著名な暗号ベンチャーは、ボトムフィッシング戦略に取り組む兆しを見せている。
- 新情報
- zkSync Era
- Honor Worldの最新作「Dream Island」を発表
- Sui
- Web3ゲームポータル「Play Beyond」を開設
- Binance
- Sandbox NFTのステーキングとPolygonのサポート停止を
- Proof of Play
- シードラウンドでa16zなどから3300万ドルを調達
- GamePhilos
- XterioとAnimocaから800万ドルの資金調達
仮想通貨マクロの概要
Market Cap: GameFi Tokens vs BTC
9月のビットコインの価格レンジは25,158ドルから27,210ドル。
比較的に動きがなかった月となったが、結果的に3.7％の緩やかな上昇を見せており、最終的に26,899ドルの価格で締めくくるものとなった。
前月と比較して、9月は価格とオンチェーン活動の両方で上昇を確認。
このオンチェーン活動の増加は、8月下旬に進展した現物ビットコインETFの潜在的な規制当局の承認に先立ち、新たな投資家が参加した可能性がある。
またもう一つの要因として大きなものがMt Goxの返済延期である。
こちらは債権者への返済を2024年10月まで延期するものとなっており、事実上Mt Goxが保有する約138,000ビットコイン（37億ドル相当）の売り圧が抑えられた。
この要因もBTCの価格推移に影響を与えたことが予想される。
Web3ゲーム市場全体
Web3ゲーム業界は成長の一途を辿っている。
今月のアクティブなゲーム本数は2,607本となっており、8月より2.6％増加、同年の4月と比べると15.0％増と大幅に増加した。
ただし、課題としてはアクティブユーザーの維持。
現在もMAU(月間アクティブユーザー)が1,000人を超えるゲームは、全体数の10％未満と少ない状況となっており、ユーザーの定着が課題とされている。
Active Users & Growth Rate DoD
ただ全体のアクティブユーザー数は上昇傾向。
9月のDAU(デイリーアクティブユーザー)は100万人前後となっており、この数字は8月と比べて約15％増と徐々に市場にユーザーが参入してきたことが伺える。
この要因としては大手ゲーム会社などのWeb3ゲームの領域への参入だ。
特に大きな盛り上がりを見せているのが韓国となり、多様なゲーム文化に対するファンベースと大きな消費者の関心を誇るものとなっている。
- Neowiz
- Intella XがAvalancheと提携
- NHN Corporation
- Suiと提携しオンチェーンゲームを作成へ
これらの業界大手は高品質のゲームを提供し、ゲーム内経済を管理する専門知識を通じてブロックチェーンゲームの大衆化を加速させる体制を整えている。
このような大手の動向に対しても我々は引き続き注視する必要があるだろう。
Web3ゲームチェーン
上記はWeb3ゲームで活用されるチェーンの割合。
依然としてBNBチェーンが30％のトップシェアとなり、僅差でイーサリアムが24.7％、Polygonが14.9％とこの3つのチェーンで多くのシェアを誇る結果となった。
対照的にWax、EOS、Avalancheの比率は5.5％を下回る結果に。
最近ではオフチェーンがメインの活動場となるゲームが多いことから、一概にはこれらのチェーンが衰退しているとは言えないが、格差は浮彫となっている。
しかし現在は多数のチェーン上でゲーム開発が活性化。
この拡大の勢いも見逃すことはできないため、今後はこの上位3チェーンのシェアをどのように脅かすか注目しておくことが必要になるだろう。
9月に上位3チェーンでMAUが1,000人を超えたゲーム数は合計228本。
このうちBNBチェーンが最も多く、次いでPolygon、Ethereumとなっている。
- BNBチェーン：21.0％
- Polygon：17.1％
- Ethereum：4.8％
また各チェーン上での1,000人を超えた割合としては、Polygonがトップでゲーム全体の8.6％、BNBチェーンは5.3％、Ethereumは1.5％となっている。
この結果から、快適なソリューションのエンゲージメントが高いことが分かる。
また9/28にSuiはWeb3ゲームポータル「Play Beyond」の立ち上げを発表しており、ユーザーの新規参入や開発者支援も行いチェーンの活性化を目指す。
SuiのシームレスなWeb3体験を提供することで、より定着率が高くユーザーに没入感を与えるWeb3ゲームの登場が期待される。
GameFiプロジェクトの概要
Game Token Price Changes in September
上記は9月の1ヵ月でトークン価格の上昇が目立ったもの。
合計13のプロジェクトがトークン価格が20%以上の顕著な急騰を起こし、多くの投資家の関心を寄せる結果となった。
特にPolygon上のプロジェクトであるNakamoto Gamesは今年に入り安定して上昇。
9月も80％の高騰を見せているが、年明けからの推移を見ると661％と高騰しているため、引き続き市場から大きな注目を集めるだろう。
GameFiへの投資と資金調達
9月は8つの注目すべき資金調達が行われた。
- GAM3S.GG：200万ドル
- BulletChain：200万ドル
- BlockGames：非公開
- GamePhilos：800万ドル
- Podium：200万ユーロ
- Salvo Games：150万ドル
- Fableborne：780万ドル
- Proof of Play：3300万ドル
また大手の投資家の動きもここにきて変化を見せている。
著名な投資家として知られるa16zは6月から8月までの間、毎月1件ほどの投資となっていたが、9月にはProof of Playを含む4件の投資を行った。
これにより、再び大物投資家が市場を注視していることが伺える。
Proof of Playは、FarmVilleの共同制作者Amitt Mahajanが率いるWeb3ゲーム会社で、シード資金調達ラウンドで3300万ドルの確保に成功した。
FarmVilleは3億人以上がプレイしたフェイスブックの歴代No.1ゲーム。
このように実績のある開発者がWeb3ゲーム市場に参入することで、投資家の注目を集め、一気にマスアダプションを狙う位置に来ていることも注目に値する。
Proof of PlayはPirate Nationと呼ばれるRPGを制作中。
まとめ
9月においてもWeb3ゲーム業界への風向きは良好だ。
次々と豊富な経験を持つメンバーが開発に参入していることや、大手投資家も再び活発な動きを見せることで、将来への期待を寄せていることが伺える。
ただ以前としてユーザーの定着などの課題は残る。
この点については、すでに参入ハードルを下げるためやプレイしやすい環境を整えるソリューションが登場しており、今後の改善に期待とも言えるだろう。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。
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