ユニスワップ|流動性マイニングとUNIファーミングのやり方
流動性マイニングとUNIファーミング
ユニスワップではスワップ(通貨交換)の他に2種類の使い方ができます。
- 流動性マイニング(流動性提供)
- UNIファーミング
これらはどちらも配当のようなものが得られる仕組みとなっており、Uniswapが注目され始めたキッカケともいえる仕組みです。
Uniswapはユーザーが預けたトークンペアによってプールが形成されており、トークンを交換したいユーザーはそのプールを使います。
ただこのプールが乏しければ価格の安定性は乏しくなるので危険。
そのため、このトークンペアを預けてくれる(流動性提供)ユーザーには、インセンティブとして、スワップの手数料の一部が配布されるという仕組みが存在します。
この手数料を稼ぐことが、流動性マイニングと言われています。
プールが大きければ大きいほど価格安定性が高まるため、Uniswapのようなプロジェクトでは、プールにどれだけの金額が預けられているかが重要です。
またこの時にはLPトークン(預り証のようなもの)がもらえます。
Uniswapでは、特定ペアのLPトークンをさらに預けることによってUNIを報酬としてもらうことができます。
これがUNIのファーミングと言われるものです。
UNIにも現在(9/21)では5ドル近くの値が付いているので、このUNIを獲得するために色々なユーザーがUNIのファーミングを行っているのが現状。
そこでここでは、流動性提供からUNIファーミングの流れを詳しくまとめます。
流動性提供(プール):Liquidity Mining
Uniswapのサイトにアクセスして、poolタブを選択します。預けたいトークンペアを設定し、Approveをした後、Supplyをします。
受け取るPool Tokenが表示されるので「Confirm Supply」をタップし、トランザクションが通れば流動性提供完了です。
あとはスワップが行われると、自動で報酬が貯まっていきます。
また先ほども言いましたが「ETH/DAI Pool Tokens」もこの時に獲得。
UNIのファーミングをする場合には、以下のトークンペアの流動性提供をしておく必要があります。
- ETH/DAI
- ETH/USDC
- ETH/USDT
- ETH/WBTC
なのでUNIのファーミングを行いたい方は、上記のペアの流動性を提供し、いずれかのPool Tokensを獲得しておきましょう。
流動性提供の注意点
まず前提として流動性を提供する場合は以下の2種類に気を付けてください。
- トークンペア2種の預け入れ
- 両者の価格が1:1で提供
つまりは、ETH/DAIの流動性を提供する場合は、ETH・DAIの両方の通貨が必要になり、両方の価格が同等になるような預け方をしないといけません。
※1ETH=400ドルならDAIも400ドル分必要(1ETHを預ける場合)
さらには流動性提供は一見トークンを預けて報酬として手数料がもらえるだけのように思えますが、損をする可能性もあります。
例えば50%-50%のプールに預ける場合、価格変動があったとしても引き出すときのトークンペアは50%-50%となります。
そのため、例えばETH/DAIのプールであればETHの価格が大きく上がった場合には、保有状態の利益>手数料となる可能性があるので注意が必要です。
そのまま保有していた場合の損益と、プールから引き出した場合の損益の差を価格変動損失(impermanent loss)といいます。
反対に、価格が暴落するGOMIトークンがあったとします。
暴落前にGOMI/ETHのペアを預け、GOMIトークンが暴落すると、引き出すときには大量のGOMIを受け取ることになります。
実質的にはGOMIを大量に買うのと同じです。
ペアによってはハイリスクですのでご注意ください。
UNIのファーミング:Yield Farming
UNIのファーミングをする場合には、ETH/DAIなどのペアを預け、LPトークンを受け取った後、LPトークンをさらに預けます。
UNIのタブから預けたいLPトークンの「Deposit」をタップします。
預ける数量を入力し、Approve→Depositの手順でそれぞれのトランザクションを生成すればファーミングを行うことが可能です。
画面下部の「UNI」をタップすると、現在受取可能なUNIの数量や現在の価格が表示されます。徐々に増えていくUNIを見るのは意外と嬉しいです。
UNIの引き出し・流動性提供の解消
UNIの引き出しや流動性提供の解消は、先ほどと同じUNIのタブから行います。
操作をしたいプールを選び、ClaimまたはWithdrawをします。
- Claim:UNIのみの引き出し
- Withdraw:UNI・LPトークンの両方を引き出し
このような違いがあるので、その時々の状況に合わせてClaim・Withdrawのどちらを行うのかを選択して、資金を引き出していくといいでしょう。
もちろんですが、引き出しにはトランザクションが必要となります。
流動性を提供しマイニングやUNIのファーミングを行う場合は、トランザクションの生成も多く必要となるので、収益が手数料負けしないように資金を入れましょう。
現状のトランザクションフィーもバカにならないので、ご利用は計画的に。
流動性提供管理の便利ツール
Uniswapなどに資金を預けていると、自分のウォレットにいくら入っているのか、どこにどれだけ預けているのかわかりにくくなります。
そこでメジャーなDeFiプロジェクトの資金管理ができるツールが役に立ちます。
- Zerion(https://zerion.io/)
- Zapper(zapper.fi)
どちらの資金管理ツールも自分のウォレットとコネクト(連携)するだけで、取引履歴や資産リストを確認することができます。
一目で保有資産が分かるので、こちらもチェックしてみるといいでしょう。
使い方も簡単なので、Uniswapなどで流動性の提供やUNIのファーミングを行う場合などは、自分の資産の量を把握するためにも活用してみてください。
まとめ
Uniswapの流動性提供とUNIのファーミングについてまとめました。
流動性提供やUNIファーミングにチャレンジする場合には、コントラクトのバグのリスクや価格変動損失などのリスクがあることを理解しておきましょう。
かといって、お試しで少額の流動性提供は、手数料だけで損をする可能性大です。
利益を出そうと思うと、100万円規模の流動性提供が必要になってきます。リスクとリターンをよく考えて判断することが必要ですね。
Check:ユニスワップ|トークンスワップのやり方