Facebookの仮想通貨ディエム・Diemとは?その特徴と仕組みを解説
ディエムの買い方は?
ディエムの購入方法は、よく質問があるので買い方をまとめました。
話題性、将来性があり、リリースも近いので、興味のある方はこちらも合せて確認しておきましょう。
最新情報:Diem知財を売却へ
Meta(旧Facebook)が構想した暗号資産「Diem」終了 資産は2億で売却、協会は解散へhttps://t.co/ML3r5EqzML pic.twitter.com/RxTK3MYOer
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) February 1, 2022
残念なお知らせですが、Diemが知財を売却し解散へ。
今回の発表によるとDiem Associationは、ステーブルコインDiemの発行を断念し、知財を含むすべての資産を米Silvergate Capitalに売却とのこと。
売却額は2億ドルとなり、この資産は初期投資家へ返却される予定となっています。
Diem・ディエムとは?
ディエムの簡単な特徴
- Facebookが発行する仮想通貨
- 各国の通貨と1:1の価値を持つ
- 世界共通のお金を目指す
- 大手企業もメンバーとして参加
ディエムとは、Facebookが開発する仮想通貨です。
元々はリブラと言う名前で発行を予定していましたが、リブランディングを行い、現在の「Diem・ディエム」という名前に変更が行われました。
以前より、注目されていたので、今回はこちらの概要を紹介します。
既存の仮想通貨のデメリットを排除し、実用的な通貨を発行することで、世界共通のお金となることを目指しており、面白い仕組みが取り入れられています。
ディエム発行の目的
ディエム発行の目的は、世界共通のお金となること。
実は世界では銀行口座を持っていないという方が、17億人もいるよう。これは総人口の約3割となり、世界の金融インフラが完全に整っていないことを意味します。
ここをDiemで解決しようというわけです。
特に今回のメインである仮想通貨の仕組みや管理方法を使えば、誰もがスマホ1つで現実世界の決済や送金なども行えるのでピッタリです。
ではこのディエムの仕組みについて解説していきます。
特徴・仕組み
ディエムが世界のお金となり得る仕組みは、以下の点があげられます。
- 資金管理が簡単
- 素早い送金が可能
- 手数料も安い
- 価格変動を抑えた仕組み
- 決済の対応も可能に
では、1つ1つの内容を見ていきましょう。
資金管理が簡単
まずは資金管理の手軽さです。
このディエムを管理するのは、スマホがあれば、仮想通貨を管理するためのアプリをダウンロードするだけで、その資金を管理することが可能。
こうなれば銀行口座を持つより簡単ですね。
このウォレット(仮想通貨の財布)は、送金や決済にも対応できるようになる予定なので、誰もが手軽にディエムの管理や使用を行うことができるでしょう。
高速送金・安い手数料
またディエムを使えば送金も高速です。
特にこれまでに言われている仮想通貨の送金のメリットは、国際送金がよく例にあげられています。この国際送金の場合は、以下のデメリットがあります。
国際送金の場合
- 送金の遅さ:最低数日は必要
- 高い手数料:数千円ほどは必要
実際に経験したことがある方は、共感するのではないでしょうか。
しかし仮想通貨の仕組みを使えば、この問題も緩和。
仮想通貨での送金
- 送金の早さ:数分で完了
- 手数料:数円ほど
こういった点で、仮想通貨での送金はかなりメリットがあります。
ディエムの場合は、Facebook傘下のアプリであるMessengerやWhatsAppと連携し、アプリ内での送金のやり取りもできるので、普及に繋がりそうです。
※上記アプリの利用者は2億人以上
こういった送金面でも、大きな変化がディエムを通して期待されています。
価格変動を抑えた仕組み
また現状の仮想通貨の欠点としては、価格の不安定さが上げられます。
ビットコインなどであれば、数日で数十万円相当も変動することもあり、そうなると送金や決済に利用するのは難しいといった声も。
しかしディエムの場合は、この価格の安定性も担保されています。
※画像はリブラのもの
ディエムの場合は、現存する法定通貨と価格が連動する仕組み。
なので投資的な用途では活用しにくいですが、その分、現実世界の決済や送金で利用しやすい設計となっているので、今後の普及にも期待ができます。
またこのディエムは、各国の法定通貨に対応するため、複数種類を発行予定。
- D-JPY=日本円と連動
- D-USD=ドルと連動
- D-EUR=ユーロと連動
こういった形で色々な通貨と連動したディエムが誕生する予定です。
決済の対応も可能に
またディエムと提携を行っている企業も大手が多いです。
特にUberやshopifyなど決済と直結している企業の名前も多いので、これらと連携しディエムでの決済もできる可能性が十分にあります。
今後も提携先は増えるでしょうし、進捗も見ておきたいですね。
ウォレットNoviも発表
FaceBookは現在Diemに対応するウォレットも作成中です。
すでにこちらはその他の通貨を使用し、運用試験も行っているので近々本格的なリリースが行われてもおかしくはないと思います。
さらにこのウォレットは単なるウォレットではなくNFTに対応予定。
NFTに対応することで今後FaceBookが目指しているメタバースへとアクセスもこちらを使って行い、様々なアイテムも保管・売買できるようになるでしょう。
Meta・メタバースでの活用も?
Announcing @Meta — the Facebook company’s new name. Meta is helping to build the metaverse, a place where we’ll play and connect in 3D. Welcome to the next chapter of social connection. pic.twitter.com/ywSJPLsCoD
— Meta (@Meta) October 28, 2021
ついにFaceBookがメタバースへの本格参入です!
まずはこれまでの社名(Facebook)をMetaに変更。かなりメタバース事業にかける意気込みもわかりますし、現在は100億ドル(約1.1兆円)以上を投じる予定。
そうなるとDiemの存在する理由もさらに増しそう。
すでに開発しているウォレットのNoviはNFTにも対応しますし、この世界の中での決済がクレジットのみというのはちょっと違和感がありますね。
いうなればそこはFacebookの造る新たな世界。
このDiemがその世界の中の基軸通貨になるということは、遅かれ早かれそういった流れになると思うので、引き続きDiemについてもチェックしたいですね。
ディエムの買い方・購入方法
結論から言いますが、ディエムはまだ購入できません。
実装・リリース予定は2022年以降となっているので、詳細は後々に発表予定。
ただこちらは、まずは海外の取引所などで入手ができるようになると思います。その後、日本円に対応するディエムが実装し、国内上場という形になりそう。
まだ未定ですがその時に備えて口座はあった方がいいですね。
特に国内で上場が有力視されているのがコインチェック。
ディエムの協会には、コインチェックを運営するマネックスが参加を表明しているので、日本で最初に上場するのはここではないかと噂されています。
こちらは即日で登録できる取引所。
簡単に登録も完了するので、ディエムに興味のある方は、準備しておきましょう。
Check:コインチェックの登録方法を簡単に解説
まとめ
Facebookの手掛ける仮想通化のディエムの解説でした。
かなり大掛かりなプロジェクトとなっていますが、リリース時期も明確になってきたので、今後の仮想通貨の普及にも期待ですね!
実世界やメタバースでの活用は楽しみです。
もちろん投資としては向きませんが、今後多くの場面で活用される通貨となることが予想されるので引き続き色々とチェックしておくといいでしょう。
その時に備えて、今から取引所の用意はしておいた方がいいかもしれませんね。