Flowとは?DapperLabsがDapps向けブロックチェーンを開発
フローブロックチェーンとは?
Flowとは、クリプトキティのDapperLabsが開発する新たなブロックチェーン。
このブロックチェーンでは、現状のガス代高騰の問題に対して改善が行える機能が搭載されており、今後のDapps関連での活用が見込まれています。
DapperLabsは、イーサリアムネットワークの知見を持った企業。
現状の問題も含め、新たなアプローチで改善を図ろうとしているので、今回はこちらのチェーンの概要についてまとめていきたいと思います。
Flowの特徴・仕組み
Flowについては、Dapps関連では欠かせない特徴が仕組みが用いられています。
- スケーラビリティへの対策
- スムーズな決済スキーム
- 開発者へのアプローチ
- 秘密鍵の管理の簡略化
- DeFi×BlockchainGameの実現も
これらが主な特徴と言えるでしょう。
ではそれぞれの内容について簡単に説明していきます。
スケーラビリティへの対策
まずは1番の問題であるスケーラビリティに対して。
フローでは、このスケール問題の改善として、トランザクションを承認する1連の流れを4分割し、それぞれのバリデータやノードで分散して処理を行うとのこと。
こうすることで、既存のトランザクションよりも数百倍の速度が実現。
現状ではサイドチェーンなどの対策もありますが、これらのアプローチだけでは、既存の箱を大きくしただけの対策となり根本の解決とはならないよう。
またシャーディングにおいては、開発者の手間が大幅に…。
ただフローの仕組みにおいては、承認過程を省略(厳密には分割)する意味合いもあるので、アプローチの仕方も今までとは異なり、有効的となりそうです。
またこのFlowを導入しスケールを改善することで、ゲームに大きな影響も。
上記はクリプトキティとなりますが、フローを活用し、ゲームを再構築することで、これまでになかったアニメーションにも対応が可能になる予定です。
またこちらはアニメーションだけでなく、3Dへの対応も可とのこと。
よりゲームのクオリティも上がり、NFTの見せ方も非常に魅力的になる可能性があるので、このFlowの実装は楽しみにしておくといいでしょう。
スムーズな決済スキーム
またトランザクション処理の速度が上がることで、スムーズな決済も実現。
特にDapperLabsは、これからも多くのブロックチェーンゲーム、また現在注目されているDeFiの分野も視野に入れているので、このユーザー体験は重視しているよう。
そして後々の構想では、仮想通貨にとどまらず法定通貨への対応も。
色々な構想があるようなので、この辺りの仕掛けの楽しみなものとなっています。
開発者へのアプローチ
また開発部分においてもフローを利用するメリットがあります。
- 簡単なプログラミング言語の使用
- 豊富なSDKの提供
- スマートコントラクトのアップデート可
これまでDappsを構築するときは、それぞれの部分で専門的な知識が必要でしたが、その必要もなくなるので、開発がスムーズに行えるでしょう。
もちろん上記したスケール問題へのアプローチも万全なので、ブロックチェーンを使って何かしらの開発を行う場合は、非常に有力なチェーンとなりそうです。
言語については、以下でも簡単に概要が見れるので興味のある方はぜひ。
秘密鍵の保存も簡単に?
仮想通貨を扱うと付随する問題としてウォレットの管理があげられます。
- 秘密鍵
- シードワード
個人のウォレットを扱うのであれば、これらの保存は必須です。
しかしDapper Labsは過去にDapperというコントラクトウォレットを開発した知見があるので、これらの管理も簡単になるとのこと。
やはり色々なものを作成してきた企業だからこそと言えますね。
特にDapper Labsは、今後の展開に備え、初心者ユーザーの体験を重視。
今までブロックチェーンゲームやDeFiで面倒と感じた部分もなくそうという意思が伝わってくるので、このウォレット関連も目が離せないものとなりそうです。
DeFi×BlockchainGameの実現も
また最近に発表ではBUSDがFlowをサポートするとのこと。
このBUSDはバイナンスが作成するステーブルコインとなっており、今後はDeFi×BlockchainGameの実装であったりNFTの新たな使い方を探っていくとのこと。
特にクリプトキティやNBA TOP SHOTでの活用が見込まれます。
DeFi×BlockchainGameについては、提携しているアニモカがいち早く乗り出していたり、キティのサードパーティであるkittiefightがレンディングを実施中。
この辺りも今後のヒントとなりそうなので楽しみです。
とくにDeFi周りへの注目や関心の高さはここ最近では、業界でも最も着目されるトピックとなっているので、上手くゲームと融合すれば大きな話題となるでしょう。
インセンティブ設計
さらにこのフローではインセンティブ設計も。
- 開発者
- ネットワークの早期参加者
- ノードオペレーター(マイナー)
これらの人々には、今後実装される独自トークン(Flowトークン)を配布するとのことなので、まずはこちらのチェーン上のものも触ってみるといいかもしれませんね。
最近のDapps関連の独自トークンと聞くと、ステーキングの要素やガバナンストークンとしての活用など、色々な方向での活用も見込めそうです。
すでに大手からの出資も
すでにこのFlowは大手から大きな出資も受けています。
- Warner Music
- Animoca Brands
- Andreessen Horowitz
- Union Square Ventures
この他にもいくつかの企業から出資を受けたその総額は25億円以上。
非常に期待のされているプロジェクトとうことが分かりますね。
Dapper Labs自体がNBAやUFCなどのメジャースポーツとの提携も行っているため、特に海外では大きな注目を集めているのでしょう。
かなり大掛かりなプロジェクトとなりそうなので期待です。
トークンセールも開始
[Non-US / Canada only]
— Flow Blockchain (@flow_blockchain) September 22, 2020
For the first time, FLOW tokens are available on @CoinList as part of our Community Salehttps://t.co/XpEW9g3xou
Community Sale Sept 22 – Oct 2; live auction Oct 6, bids start Sept 23
Staking rewards begin Nov 2
Disclaimer here https://t.co/t0jvWVK8fs pic.twitter.com/0qqksxn5VO
またこのFlowのtokenセールも開始。
このトークンセールについては、上記で出資を発表している企業との販売単価を合わせる(ロックアップ条件も同等)ようなので、かなりお得なものとなりそうですね。
ただし、こちらは1人当たり1,000ドルが上限のよう。
より多くの人々に公平にトークンを配布したいということから、このような上限もつけているようなので、是非こちらもチェックしておくといいでしょう。
※トークンは12ヵ月ロックアップされる仕様
COINLIST日本語でのAMAが開催
10/5(月) 20時より日本コミュニティ向けにAMAを開催します📣
— Flow Blockchain Japan (@flowbc_jp) October 1, 2020
CRYPTO TIMESの新井編集長がモデレーターを務め、Flow CBOのNaayem氏がお答えします。また事前に質問を募集し、質問が選ばれたユーザーの中から10名に15USDTをプレゼント🎁
AMAはFlow日本語Telegramで行われます。https://t.co/Jc6MWFCnzg
またFlowのことが気になっている方に朗報!
10/05の20時より、テレグラム上で質疑応答が行われました。(事前に質問を募集し、こちらの内容に答えていく形式)
こちらの内容は下記で確認できます。
非常に期待が高いものとなっており、活発な質疑応答があったので、興味のある方は、こちらも合わせてチェックしてみてください。
Check:Flow Blockchain|質疑応答の内容まとめ
まとめ
Flowの概要と特徴についてまとめました。
一部の情報によると、このチェーンの実装もかなり近いとのことだったので、こちらのプロジェクトに対しても期待して待っておくといいでしょう。
NFT・DeFiに対するアプローチがどのように作用するのか。
新たなトランザクション承認の実績も気になりますし、どのようにユーザー体験が加速するかも非常に興味深い部分ではあります。
大きな力を持った企業が開発するチェーンは注目しておいて損はなさそうです。