Argentとは?|ガス代無料で活用できる仮想通貨ウォレットの特徴
ガス代がかからないウォレットが登場
Why smart contract wallets, like ours and @gnosisSafe, are the future.
— Argent (@argentHQ) 2019年4月12日
Here's a cut down version of our recent post for those that missed it first time. https://t.co/wR8vo0ERSF
仮想通貨の常識が変わるウォレットが誕生しました。
今回紹介するArgentはETH系の仮想通貨ウォレットとなるのですが、送金等で発生する手数料(ガス代)が全く不要と言う画期的なものとなります。
ガス代が不要と言うだけでなく、バックアップ不要やアドレスの簡略化も行うことができるようになっており、手軽に利用することができるものとなるでしょう。
ここではこのArgentの特徴と現在行われている事前登録方法について紹介します。
かなり画期的なウォレットなので、ぜひチェックしておきましょう。
Argentの特徴
Argentの大きな特徴としては以下のことがあげられます。
- バックアップ不要
- トランザクションフィー無料
- アドレスの簡略化
- Dappsにもアクセス可能
特に大きな点としてはこの4つです。
それぞれの特徴について、より詳しく解説していきます。
バックアップ不要
まず大きな特徴の1つ目はバックアップが不要と言うことです。
仮想通貨のウォレットを作成する場合は、基本的にウォレットのバックアップが必要となり、パスフレーズや秘密鍵を保管しておかないといけません。
しかしこのArgentではウォレットの権限を分散することで、万が一スマホなどを紛失したとしても、権限を持っている人がいるのでそこから復活することができます。
- ウォレット所有者
- 信頼できる人or別デバイス
- Argentの運営
この3人で権限を分散させることが可能です。
万が一ウォレット(スマホ)をなくした場合は、このうちの2名の署名があれば新たなスマホにデータを転送し、バックアップすることができます。
自分以外のユーザーは権限が分散されているといいましたが、資金へのアクセスや秘密鍵の保持は出来ない仕組みなので、悪用される心配もありません。
よくある資産の消失も手軽に防げる画期的な仕組みとなっています。
トランザクションフィー無料
すでに仮想通貨を扱ったことがある方はわかると思いますが、トランザクションフィーがかからないという革命的な特徴もあります。
仮想通貨の仕組み上、送金や何かしらの行動(Dappsの利用など)を行うときはトランザクションを発生させる必要があり、多少の手数料がとられます。
Argentを利用することで、このトランザクションフィーが無料になるとのこと。
こちらは通常のトランザクションを使って送金等を行うのではなく、メタトランザクションと言うものを活用するため、手数料が無料になります。
簡単に説明すれば、運営が手数料を負担するという仕組みです。
これによりユーザーはこのウォレットを使って何かしらのアクション(トランザクション)を行う場合でも手数料が無料で活用できるというわけです。
アドレスの簡略化
Argentでウォレットを作成する場合はアドレスを簡略化することができます。
通常イーサリアムのアドレスは、0xから始まる複雑な英数字の羅列です。
例:0x5s5sg52gsd5668afasf68ef
ただこのようなアドレスであると他人に教えるときにいちいち文字列を確認したり、コピーして送信してあげないといけなかったリ非常に手間となります。
そこでArgentは、ENS(イーサリアムネームサービス)と言うサービスもこのウォレットで利用することができるようになっています。
このENSはウォレットのアドレスを任意で決定できるもの。
例:dappsmarket.ens
このようにドメインのような形で、簡単なアドレスを作成することが可能です。
ENSはすでに多くの企業も行っているサービスなのですが、有料かつ設定がかなり手間となっており、まだまだ浸透していないものとなっています。
しかしArgentであれば、このサービスが無料で設定も不要(好きな名前を入れるだけ)で利用ができるようになっているので、こちらも非常にありがたいです。
アドレスが簡略化されることで、既存のアドレスの伝えにくいというデメリットが解消されるようになっているので、便利な機能となるでしょう。
下記記事には実際にENSを利用して設定まで行ったものを記載しています。これが無料かつ簡単に行えるのは非常に革命的と言うことが分かってもらえると思います。
Check:ENSの登録方法とアドレスの設定方法を解説
Dappsにもアクセス可能
おそらくですが、こちらのDappsと言うのは分散型取引所のことです。
まだブラウザ機能の確認は取れていないので、日ごろ紹介しているブロックチェーンゲームへのアクセスはArgentではできないでしょう。
ただ色々なERC20トークンを取引できるDEX(分散型取引所)は、このArgentを使うことで簡単にアクセスができるようになるとのこと。
基本的にはArgentのリストに登録を行ったDappsがQRコードを発行し、これらを読み取ることでウォレットとDappsが接続されるといった仕組みになるのでしょう。
ウォレットからのトランザクションフィーは発生しないので、このようなDappsが手数料無料で活用できる日が近づいているのかもしれませんね。
現在はこの対応Dappsの募集もしているようだったので、こちらのウォレットに対応したブロックチェーンゲームが出てきても面白そうです。
登録方法
登録は簡単です。
インストールしたアプリを起動させ、Create new walletを選択します。
そしてウォレットのユーザーネームを決定します。その後ろに書いてある.argent.xyzとの記載があるので、こちらがENSアドレスになるのでしょう。
こちらは覚えやすい英数字を入力しておきましょう。
ユーザーネームの登録後は以下の2つの登録を行えば完了です。
- 電話番号
- メールアドレス
電話番号については+81となっているので、080などから始めるのではなく80から入力してください。その後SMSで認証番号が届くのでアプリに入力します。
そのあとはメールアドレスの登録です。
こちらは任意のアドレスを設定してください。こちらも登録を行えば申請したアドレス宛にメールが届くので、中に記載されているリンクをクリックしましょう。
ここまでが終わることで、Argentの事前登録は完了です。
話題のウォレットなので、ぜひこちらも登録しておくといいでしょう。
話題の給付金も??
またこのArgentでは今話題の給付金チャンスも!?
全てが確定したわけではありませんが、こちらはL2対応に備え賞金を用意しているとのことなので、登録していない方は早めにやっておくといいかも。
まずはメールアドレス登録が必要なので下記より行っておきましょう。
また給付金を受け取るには一定の条件があってもおかしくはないので、メール登録後は資金のデポジットや送金テストも行ってみて下さい。
※おそらく0.0281ETHか100ドル相当のDAIやUSDTなどの入金が必要
まとめ
かなり革新的なウォレットであるArgentの特徴と事前登録方法を紹介しました。
- バックアップ不要
- 手数料無料
- アドレスの簡略化
多くの特徴がありましたが、このようなウォレットが出るだけでもかなり新規のユーザーにアプローチができ、仮想通貨の普及に貢献しそうですね。
またこのウォレットで扱うDappsはDeFi中心になる可能性があり、ブロックチェーンゲームに対応するかどうかは今のところ判明していません。
ブロックチェーンゲームがプレイできるブラウザウォレットを探している場合は、「オススメのウォレット4選」で紹介しているので、こちらをご参考ください。