【10月】Web3ゲーム月間レポート:記録的ユーザー数と新規層の増加
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。
また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。
そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。
GameFiデータ前書き
2024年10月のWeb3ゲーム市場は安定のパフォーマンスを示した。
ビットコインを始めとする仮想通貨市場が上昇を見せる中、ゲームトークンの時価総額は211.5億ドルとなり、DAU(ユーザー数/日)も530万人を記録している。
- DAUは500万人の大台を突破
- テレグラムゲームの躍進
- 大手ゲーム企業の参加にも注目
この要因としてはテレグラムゲームに対応するチェーンの拡大。
これらにより、多くの新規プレイヤーが参入し、Web3ゲーム市場は今まで以上の盛り上がりを予感させるものとなっている。
また大手ゲーム企業の参加や資金調達も10月の重要な動きとして挙げられるだろう。
UbisoftはOasysチェーン上にChampions Tacticsをローンチ、またAzra Gamesは4270万ドルの資金調達を行うなど、後々の発展にも大きな期待が寄せられる。
9月版!Web3ゲーム月間レポート
10月の仮想通貨市場
10月は通貨ごとにパフォーマンスが分かれた。
主要通貨であるビットコインは著しい強さを見せ、15%以上の高騰と共に市場最高値に迫る72,000ドルの大台までに回復。
一方、ETHのパフォーマンスは消極的。
2,453ドルから2,519ドルのわずか2.7%の上昇にとどまっており、今後の盛り上がりに注目しておきたい通貨の1つとなっている。
またこの相場の要因としてはマクロ環境が大きな役割を果たした。
- 貿易摩擦と関税リスクに対する懸念
- 債券利回りの上昇と金価格の上昇
- 米大統領選の動向
これに伴い機関投資家の活動が活発に。
特にビットコイン現物ETFへの資金流入は加速しており、より多くの投資家の関心の高まりを示す結果となっている。
ただし、規制面に関しては引き続き慎重な目線を送りたい。
ネックスファンドAIトークンの創出に関するFBIの捜査、Crypto.comによるSECに対する提訴など規制当局との緊張関係は今後も続いていくだろう。
Web3ゲーム市場全体
Web3 Games & Bitcoin Market Cap
ゲームトークン時価総額はわずかな上昇と安定したパフォーマンス。
ただ時価総額の変動は少ないもののユーザーエンゲージメントは、よりアクティブな動きを見せ、相反する兆候を示した。
特に顕著なものとしてはDAU(デイリーアクティブユーザー)である。
10月は9月に比べ11.3%の増加の530万人に達し、より多くの新規ユーザーの獲得に成功していると言えるだろう。
この要因としてはTelegramエコシステムの活性化だ。
10/10~13にかけては新規ゲームが4つローンチされたことがユーザー増加に大きく関わり、引き続きユーザー獲得パターンを再形成している。
一方、取引の指標は緩やかな改善を示す。
1日当たりの平均取引件数は9月比で2.1%増加の930万件となっていたが、DAUの増加を加味すると1人当たりの取引数と大差はなかった。
Web3 Game Daily Trading Volume
また取引高は若干の縮小を示した。
1日当たりの取引高は9月と比べ1.9%減の750万ドルとなっており、この点についても後々どのような変化が起こるか注視しておきたい。
もちろんこのゲーム市場はまだまだ発展の余地は大きい。
a16zのレポートではアクティブな仮想通貨ユーザー数を3,000万~6,000万人と推定しており、この層を取り入れることで大きなチャンスが生まれるだろう。
もちろん、現在の状況を踏まえると、この実現は困難な道である。
しかしすでに多くの事業者が、このギャップを埋めるために戦略を練っており、今後のイノベーションを起こそうとしている。
ゲームチェーン
10月のゲームチェーンについてはダイナミクスが進化した。
- BNBチェーン:22.5%
- Polygon:18.4%
- Ethereum:13.6%
アクティブなゲーム数は微増の1,606に達し、利用されるチェーンはBNBチェーン、Polygon、Ethereumが引き続きトップのシェア率を誇るものとなっている。
またDAUを指標とした数値はopBNB、Roninが安定して人気。
さらにニューフェイスとして食い込んできたものとしては、Matchainとなっており、競争の構図が変化していることを明らかにした。
- opBNB(25.6%)
- 平均DAU:120万
- Ronin(13.1%)
- 平均DAU:88.63万
- Matchain(11.2%)
- 平均DAU:54.84万
opBNBは引き続き素晴らしい成長を遂げ、9月からの平均DAUは10.5%増加。
この成長は、GombleGamesとAlliance Gamesが特に牽引しており、ユーザー数はそれぞれ100%と78%の増加を記録した。
興味深いことに、この成長はopBNBの開発、特にゲーム部門へのBNBの戦略的シフトと一致しており、多くのユーザーを誘致しているということが伺える。
Daily Active Users by Chain – Matchain
新たに名を連ねたMatchainは、急激な成長を遂げる。
このチェーンは分散型AIブロックチェーンであり、8月にメインネットをローンチ。9月のDAUは78人であったが10月に次々とテレグラムゲームがリリース。
その結果、10月の平均DAUは54.84万と飛躍的な伸びを見せた。
特に10/9~13が同チェーンのパフォーマンスがピークとなっており、この期間の平均DAUは200万、12日に最高値となる330万に達している。
その後、この数値は落ち着きを見せたが、テレグラムを基盤としたユーザー獲得の可能性を示す結果となったと言えるだろう。
後々は、この維持率も課題となることが予想されるため、引き続き動向には注目だ。
Sui
その他、強さを見せたものとしてはSuiもあげられる。
テレグラムゲームのローンチやMemeFiの牽引により、平均DAUは105.1%増加の約19万に迫る結果となった。
特にmemecoinsとの融合はユーザー維持でのSuiの戦略的アプローチと言えるだろう。
またCoreもテレグラムゲームを活用しユーザーが75.7%増加。
「Talk-to-Earn」と「Tap-to-Earn」を実装したTomTalkは大きな影響を与え、1か月でコアに100万人以上のユーザーを集めるものとなった。
一方TONは複数のゲームがTEG後に活動が低下。
DAUは27.7%減の19.5万となったが、テレグラムゲームの先駆的なアプローチは、その他のチェーンにも大きく影響を与え、業界全体の進化に貢献している。
現在もテレグラムとの融合を計画するチェーンが多いことから、各チェーンのユーザー獲得競争もまだまだ激化すると考えられるだろう。
Web3ゲームの概要
10月末時点でのブロックチェーンゲームは3,503。
その中で1,336のゲームがアクティブとなっており、1,000人以上のMAUを獲得したゲームは283であった。
やはり昨今の注目はテレグラムゲーム。
多くのユーザーを惹きつける力はあるが、個々のプロジェクトで見ると現在はユーザーの維持という点で苦戦も強いられている。
特に分かりやすい例としてはハムスターコンバッドである。
- TEG後に大幅にユーザーが減少
- トークン価格も最高値から70%減
依然としてこのゲームはMAU5,000万以上とこの分野を牽引するゲームとなっているが、TEG前の最盛期と比べるとMAUは1/6ほどに。
またトークン価格もTGE後の史上最高値から70%下落した。
そのためプロジェクトは初期のユーザーの関心を継続的な参加へと転換させる上で、チャンスと課題の両方に直面していることが示唆されている。
Champions Tactics
10月にローンチした注目ゲームは、Champions Tactics。
このゲームは大手ゲーム開発会社であるUbisoftが手掛けるターン制のPvPバトルとなっており、今後のユーザー拡大がどのように行われるか注目だ。
Champions Tacticsの遊び方|特徴やゲーム性を解説
Off The Grid
さらに投資環境における重要な動きとしてはVanEckの支援である。
こちらはOff the Gridを開発するGunzilla Gamesへの出資を発表しており、今後ゲームプレイヤーの拡大や開発体制の強化を試みるとのこと。
また同ゲームはPS5やEpic Game Storeでアリーアクセスをリリース。
運営はこのゲームをWeb3ゲームとして捉えておらず、あくまでオプションでNFT要素があるというアプローチをとっていることも印象的だ。
ブロックチェーン機能をゲームプレイの中心ではなく補完的なものとする考え方は、今後登場するブロックチェーンゲームにも影響を与える可能性がある。
Off The Grid|バトルロワイヤルTPSのゲーム概要
投資と資金調達
Industry Funding Rounds in September
10月の資金調達イベントは合計で13件。
総額9,460万ドルを確保しており、9月の数字から44.2%増と大きく調達額を伸ばす結果となった。(4件は調達額を非公表)
その中でも特に目立ったものとしては以下。
- Azra Games
- シリーズAで4270万ドルを調達
- Alliance Games
- シリーズAで500万ドルを調達
Azra Gamesはa16z crypto、A16Z GAMES、NFXが支援。
同社は「第4世代モバイルRPG」というビジョンを掲げており、投資家も高度なモバイルゲーム体験に対する信頼が高まっていることが伺える。
またAlliance Gamesはインフラ部分を支えるもの。
AI駆動の分散型インフラに重点的に取り組んでおり、あらゆる規模の開発者が高度なゲーム技術にアクセスできるようになる可能性があるという。
このように投資においても様々な分野が注目されつつある。
包括的に投資が進むことで、さらにこのセクターが進化を遂げる可能性があり、新たなアプローチや大手企業の参入も見込めることから引き続きこちらも注視したい。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。
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