【7月】Web3ゲーム月間レポート：ゲーム数の増加と資金調達の減少
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また掲載プロジェクトのプロモーションについては個別で記載いたします。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものです。
また本レポートはオンチェーンデータに記録されたものを参照しています。
そのため、アプリ化などを行いオフチェーンで遊ぶ形式のブロックチェーンゲームのデータは参照できないため、あらかじめご了承ください。
GameFiデータ前書き
7月のWeb3ゲーム業界は緩やかな成長を見せた。
しかし全体の数字を見るとまだユーザーの確保という点では、大きな進展は見れず、アクティブなゲームは2,471と僅かな増加を見せただけである。
またこの中でDAU(月間ユーザー数)が1,000人を超えたのは約9％。(226タイトル)
今後どのように多くのプレイヤーを長期的に確保していくかが、市場の盛り上がりの重要な要素として捉えられるであろう。
Monthly Gaming Fundraising Amount & Times
また調達額については今月も減少傾向。
ただバイナンスラボがXterioに1,500万ドルの出資を行った他、「Sui8192」の活性化も見られており、ブロックチェーン統合型ゲームの可能性の広がりを示している。
Web3ゲーミングは、仮想通貨相場の低迷に直面しているものの、真の所有権と双方向性という核となる価値提案は、開発者とユーザーを魅了し続けている。
思慮深い設計と利用しやすい体験によって、Web3ゲームはまもなく主流採用への転換点に達するかもしれない。
Game – Report6月版！Web3ゲーム月間レポート
7月のキーポイント
- 暗号マクロの概要
- ビットコインは急騰したものの、7月1日の始値30,587ドルから約4％下落し、29,230ドルの安値で取引を終えた。
- Web3ゲーム市場全体
- Web3ゲーム市場全体では、2,471タイトル中、月間10人以上のユーザーを獲得できたのは679タイトルにとどまった。
- 7月は28日にピークを迎え、101万4,190人が様々なプロトコルやゲームに参加した。
- Web3ゲームチェーン
- BNBチェーンは、全ゲーム参加者の30.5％を占める。
- EthosがSuiブロックチェーン上に構築したフルオンチェーンゲーム「Sui8192」は、ブロックチェーン上の印象的なユーザーデータと取引により、ブロックチェーンゲームへの参入障壁を打ち破った。
- GameFiプロジェクト概要
- スポーツとブロックチェーン技術の融合は、エンゲージメント、双方向性、ゲーム内資産の真の所有権の可能性に関する新たな視点を提供する。
- GameFiの投資と資金調達
- 7月のゲーム関連プロジェクトの資金調達ラウンドはわずか2件。
- この資金調達ラウンドの減少は4月から一貫している。(※オンチェーン上の数字のみ、実際はMythical Games＝$37Mなど企業の調達も)
- 8月の新着情報
- Footprint
- 無料APIサービス、GameFiデータソリューションを発表
- Google Playストア
- NFTゲームを正式に許可
- Stepn Creator
- 次回作はソーシャルMMO『Gas Hero』
- Meta
- Horizon Worldsに新たな自社スタジオを設立
- Sui8192
- Solanaのネットワークアクティビティを超える
クリプト・マクロの概要
7月のBTCの価格は主に29,000～31,000ドルの範囲で推移。
13日には31,400ドルの価格を付け、前年7月以来1年ぶりの高値を記録した。
しかし、この急騰にもかかわらず、ビットコインは7月1日の始値30,587ドルから約4％下落し、29,230ドルの安値で月を終えた。
特に夏の取引活動が活発でなかったことと、短期的なポジティブなファンダメンタルがなかったことが、ビットコインの下落につながったと思われる。
ただ一部の専門家はこの下落を短期的な調整との見方も示した。
こうした見方は、6月中旬以降、ビットコインが金利引き上げ、インフレ懸念、その他のマクロ経済的懸念といった要因に左右されることなく、29,000ドルから31,800ドルの間で底堅く取引されていることを強調するものとなっている。
Web3ゲーム市場全体
ゲームタイトル数は6月の2,459タイトルから2,471タイトルへ引き続き増加。
しかしこの2,471タイトルの中、月間10人以上のユーザーを獲得したゲームは679タイトルで、1,000人を超えるものになると226タイトルまで減少する。
このコントラストは、これらのプロトコルのかなりの部分が直面している重要な課題、すなわちユーザー普及の限界を浮き彫りにしている。
ユーザー数がピークを記録したのは7月28日の1,014,190名。
この大きな割合としてはAlien Worldsのユーザー数は202,533人と突出しており、全体数の約2割を占めた結果となっている。
しかし、7月30日の全体アクティブユーザー数は692,940人に減少し、ユーザーのエンゲージメントは若干減少したものとなった。
Web3ゲームチェーン
今月の対象となるアクティブなゲームは1,177タイトル。
その中でも特にBNBチェーンを活用したものが主流となっており、先月に引き続き、全体シェアの30％以上を占める結果となった。
このBNBチェーンでは2つのゲームが1万人を超えるアクティブユーザーを獲得。
Hippo Dash、SecondLiveとなっており、革新的なゲームプレイと魅力的なコンセプトがユーザーのエンゲージメントを高める上で重要な役割を担っていると言えるだろう。
また8月に注目したいのはSui8192。
現在のブロックチェーンゲームはまだまだ大きな参入障壁があるものとなっているが、このゲームはSolanaのアクティビティを超えるなど大きな躍進を見せている。
Sui 8192のルールは単純で、番号のついたブロックを4方向に移動させ、同じブロックを合体し目標番号である8192に達するまでその値を蓄積していくもの。
最終的に勝者はSuiトークンを獲得できるものとなっている。
このゲームの仕様としては、ブロックを動かすごとにトランザクションを発生させる必要があるため、急激にオンチェーン上での存在感が増すものとなった。
これまでのフルオンチェーンゲームはトランザクションでストレスも。
しかしSuiネットワークは各取引の即時性、迅速な処理、オンライン体験へのシームレスな統合を行っており、今回のSui 8192でそのパワーを発揮している。
このストレスフリーな体験は、今後様々なDapps構築の手本にもなるだろう。
GameFiプロジェクト概要
イーサリアム上のブロックチェーンゲーム「Sorare」は大きな注目を集め、ユーザーエンゲージメントの面でもトップランナーとして浮上している。
先月のアクティブユーザー数は3,037人で、ユーザー数ではThe SandboxやAxie Infinityを上回り、Sorareは目覚ましい進出を果たしている。
Sorareはユーザーが自身のチームを編成し楽しむファンタジースポーツ。
一種のマネージメントゲームの要素があり、エリートアスリートを象徴するNFTを購入し、競技イベントに参加できるという斬新なコンセプトを導入している。
同様に、アルティメットチャンピオンもポリゴンで新規参入者がトップと好調。
さらにBNBチェーンでは3,500～6,000以上のDAUを確保しており、スポーツジャンルの公式ライセンスを活用したゲームは多くのファンを魅了していることが証明されている。
このアルティメットチャンピオンも選手のデジタルカードを活用したゲーム。
現在はファンタジーサッカーとバスケットボールゲームを提供しており、今後もこの需要が増大する可能性があるので、引き続き動向には注視しておく必要がありそうだ。
ゲームトークンの推移
7月に最もトークン価格が上昇したのはStarShipであった。
このゲームはSFをテーマとしたものとなっており、先月正式リリースを行うことで、多くの投資家の注目を得ることに成功し、790％以上の驚異的な上昇を見せている。
またそれに続き、老舗のDecentral Gamesもランクイン。
現在もメタバースカジノのリリースなど積極的な姿勢を見せており、これらによってトークンの需要が高騰したものと見られている。
このような分野での需要も高まっていることは、今後も留意しておきたい。
GameFiの投資と資金調達
Monthly Gaming Fundraising Times
7月のゲーム関連プロジェクトの資金調達ラウンドは2回のみ。
これはプロジェクト単体での調達が主となっており、資金調達ラウンドの減少は4月から一貫しているが、長期的な可能性も垣間見えるものとなっている。
特にWeb3ゲーム分野で著名なXterioは、Binance Labsから1500万ドルを獲得。
この資本注入により、人工知能（AI）の統合や独自トークンのローンチといった最先端の機能に焦点を当て、Xterioのゲームと技術開発を加速させる。
市場のトレンドに合わせたゲーム体験の提供は今後も注目が必要だろう。
またDelabs Gamesはシードラウンドで470万ドルを調達。
調達した資金をゲーム開発の強化、マーケティングとコミュニティへのエンゲージメントの強化に充てるとしており、今後の展開も注視しておきたい。
この調達に参加したVCもHashedやPlanetariumなどの大手。
特にブロックチェーンへの知見のある大手企業が、有望なタイトルに出資を続々と行っているため、今後も多くのプロジェクトへの出資が加速する可能性もあるだろう。
まとめ
7月のWeb3ゲーム市場は依然として落ち着きを見せている。
特にユーザーのエンゲージメント(新規獲得や継続)には課題を残すものとなっているが、徐々にそのハードルを越えるものも登場しているのが現状だ。
また資金調達においても減少を見せるが、有望なプロジェクトは大型の出資も。
この点を踏まえると、今後市場が大きな回復を見せるタイミングや、よりユーザーの参加ハードルを下げるWeb3ゲームの登場で大きな需要も生まれるだろう。
厳しい状況は続く状況ではあるが、今後の可能性も見いだせるものとなっている。
本レポートについて
本レポートは、FootprintのGameFiリサーチページの情報を元にコミュニティや弊メディアが一部加筆、編集を加えたものとなっています。
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