【DapperLabs】Flowの公開AMA|気になる質疑応答の内容まとめ
FlowのAMAが開催
FlowのAMAは本日20時から!
— 🎮 dAppsMarket | ダプマ – Blockchain Gaming 🎮 (@dapps_market) October 5, 2020
連日話題に上がるチェーンなので
今後の展開を踏まえ回答が楽しみ
ゲーム・DeFiに強い関連もあり
こちらの動向は要チェックです
最新情報を入手するのであれば
こちらのイベントも参加してみましょうhttps://t.co/0iiLYCJDLg
話題のブロックチェーンであるFlowのAMAが開催。
DapperLabs期待のブロックチェーンの今後の展開や、ユーザーからの質問はどのようになっているのか。この辺りをまとめていきます。
興味深い話も出ていたので、最新情報はぜひチェックしてみましょう。
では以下から質問の内容とその回答について記載していきます。
※内容は一部意訳・省略しています
最も重要視し、目指していることは?
Dapper Labsでは、多くのアプリケーションが分散化される未来を作りたいと思っています。
そして開発者が許可なくお互いの上に構築することが可能になります。これによりイノベーションのスピードが上がると信じています。
Flowにとっては、ブロックチェーンを高速にすることだけが重要ではありません。
開発者が成功するビジネスを簡単に作れるようにすることこそが重要と考えており、これらはFlowを活用する上で4つのメリットがあります。
- 簡単で安全
- スケーラブル
- 容易にdappsと連携
- 多くのユーザーを確保
1つ目は簡単で安全に実装できること。またシャーディングなどの複雑な技術を使用せず、根本的な解決を行うこと。
現状でもETHチェーンよりも、大きな処理の能力があるが、こちらは今後も拡大していく予定。
Circle・Coinbaseとの提携によりシームレスなウォレットを構築。
NBA TOP SHOTを始めとする高品質で、潜在ユーザー層の多い魅力的なアプリケーションを作成することで、ユーザーを確保する
特にFlowを開発するDapperLabsは、ブロックチェーンの知見が豊富にあり、これまでのノウハウもあるので、より多くの問題も理解しています。
多くのプロジェクトは技術面にフォーカスし、ユーザーのニーズをくみ取れていない場合があるので、この辺りも改善していきたいです。
スケーリングの具体例
まずブロックチェーン(トランザクション)の検証において、計算決定論的なプロセス上では正解があります。
例えば、1+1=2です。
この正解を正しいかどうかを検証する他のバリデータを用意し、作業が正しく行われていない場合にはそれらのバリデータを削除することができます。
非決定論的なプロセスでは、例えばコンセンサスのような正解はありません。そのためには、多くのノードと分散化が必要です。
これにより、必要なときには分散させ、必要のないときには分散させないようにしています。
作業を分離することで、シャーディングを必要とせずに大規模なスケーラビリティを実現することができます。
4つのノードの役割
Flowでは検証の過程を4つに分けています。
- コレクションノード
- Consensysノード
- 実行ノード
- 検証ノード
外の世界との相互作用として順番にトランザクションを受け取り、またブロックチェーンのステートのクエリに応答
候補ブロックへの投票。最初は数百、将来的には数千、数万になると見込まれる。この投票に参加するには高価なハードウェアを必要としない
すべての計算を処理するためのノード。サムスンやT-Systemsのような企業が実行する非常に強力なノードとなっており、初期では4つ。最終的に12ほどになる予定
実行ノードの作業を検証。悪意のあるトランザクションがあれば、これらを排除し罰する
Ethereumとの連携・差別化は?
私たちの戦略は大きく分けて2つあります。
- 開発者とユーザーのUXにこだわる
- ユーザーを持ち込むこと
まずはFlow上での開発やユーザー数の増加により、エコシステムに参加するインセンティブが付与される仕組みとなっています。
そのため、すでに100以上のチームがFlow上での開発に参入しています。
※提携以外を含めると数百名にも
そしてNBA、UFC、ワーナー・ミュージック・グループ、ドクター・セウスなどのような世界最大級のIPを活用することで、多くのユーザーを獲得します。
もちろん他にも公開されていないものが沢山あります。
またさらには、多くのファンを持つゲームとの提携や、インフルエンサーとのコラボもあるので、多くのユーザーにアプローチできるでしょう。
日本のゲームやIP活用にも期待?
私たちは日本のIPの大ファンであり、日本のコミュニティがNFTの強力な支持者であることを知っています。
Double Jump、Gumi、コインチェック、メタップスなど、日本の多くのチームが行ってきた実績にインスピレーションを受けています。
私たちは現在、日本で最も重要なプレイヤーとのゲームとNFTのパートナーシップを模索しています。そのうちのいくつかは近日中に発表される予定。
またNFTとコミック、そしてNFTとJ-Popが関わる領域にも非常に興味を持っています。
そしてもちろん、オリンピックのIOCや日本野球リーグとも協力していきたいと思っています。
ERC-721はFlow上に移行できる?
私たちのEVMは互換性がありませんが、私たちができることはブリッジの作成です。
すでに現在は開発チームがFlowとEthereumの間のNFTブリッジに取り組んでいます。
Flowコミュニティが成長する間、Ethereumの初期の流動性を維持しながら、Flow上の新しいホームに来ることができるようになるので、これは素晴らしいことでしょう。
また多くの人々がBUSDやREVVを含むER20トークンをFlowに持ち込みたいと考えているため、Fungible Tokenブリッジも間もなく完成予定です。
簡単なイメージ補足
Flowの仕組みは、アセットをチェーン別でコンバートするようなもの。
ETHチェーンでAアセットをロックして、Flow上で活用できるようにするといった方法で、完全な移行とはならずもアセットを使えるようにする印象を受けました。
また今後はこのブリッジも拡張予定。
ERC1155など面白い規格もあるので、こちらの対応にも期待です。
Flowの位置づけ・DeFiとの連動
FlowはEthereumのようなパブリックチェーンです。
私たちは、NFT’sをアプリ開発者がFT’sのように使うためのビルディングブロックと見なしています。
NFT’sはコレクティブルとしてゲームで使用することができますが、不動産やIDにも使用することができます。
DeFiは、これらのアプリケーションの流動性を高めるだけでなく、担保、レバレッジ、融資などを可能にするので、信じられないほど便利です。
分散化された世界でできることの可能性が広がるので、とても良いと思います。
私たちはFlowをベースにしたDeFiを既にいくつか構築し始めています。
例えば、いくつかのプロジェクトでは、あなたがNFTのコレクションを担保にして、それらに対してFTを借りることができるようになります。
他のプロジェクトでは、NFTを他のユーザーに日割りで貸し出すことができます。
NFTで主流になりそうな分野は?
これは沢山あります。
ただ個人的に注目しているのは分散型がアートにもたらす影響です。
仲介者をカットや既存のファンベースの活用などを行うことで、アーティストが以前よりもずっと多くの露出を得ることができるようになると思います。
またDeFi×アートも新しいビジネスモデルとなる可能性があると思います。
さらには分散型ソーシャルネットワークにも大きなチャンスがあると思います。
ソーシャルネットワーク全体で共有された状態を持つことができ、NFTを通じてユーザーがアイデンティティの所有権を持つことができるます。
その考えは、権力の力学を変え、ネットワークと私たちの関係を巨大なものにすると思います。
伝統的なDeFiを超えて、NFTが保険や不動産、車のような物理的なコレクターアイテムのような産業にどのように影響を与えるのか、私は非常に興奮しています。
分散化は、多くの人々が以前はアクセスできなかった素晴らしい資産クラスにアクセスできるようになると思います。
NBA Top Shotのアセット転移について
※質問はNBA Top Shotのウォレットが非公開のため
アセットの転移は後々に可能です。
私たちが最初にカストディ型ウォレットを作ろうと思ったのは、あらゆる通貨のクレジットカードやBTC、ETHを使用できるシンプルなログイン経験が、消費者を取り込むのに最適だと思ったからです。
しかし他にもBloctoやMagicなどの分散型ウォレットを開発している素晴らしいチームがあり、それらは間もなくFlowでローンチされる予定です。
そして、これらのすべてのウォレットは、互いに相互連携できるようになります。
NBAとは別のゲームも?
そうです!
私たちは業界最高のゲームメーカーと提携して TOP SHOTのグッズを使って無料で遊べるモバイルゲームを作りました。
2021年にリリース予定ですが、素晴らしいゲームです。
スペンサー・ディンウィディー、アーロン・ゴードン、ジャヴァレ・マクジーのような投資家や、ケビン・デュラントのようなアドバイザーのプレイヤーがたくさんいます。
私たちは今後も彼らとのチャンスについても模索していきますが、その多くは刺激的なものです。
日本コミュニティを立ち上げた意図
本日からこちらのアカウントではFlow Blockchainの情報を日本語で発信します❗️ぜひフォローお願いします。
— Flow Blockchain Japan (@flowbc_jp) September 26, 2020
※日本では規制も厳しいのになぜ?
日本は世界最大級のゲーム市場です。
また日本はNFTの最大の支持者でもあります。日本の規制当局はNFTを非常に前向きに考えており、この点で世界をリードしています。
私たちはクリプトを主流にしたいと考えており、そのためには規制当局と協力する必要があることを理解しています。
彼らの主な焦点は投資家保護ですが、それは私たちの目標に沿ったものであり、私たちそれを非常に真剣に受け止めています。
この3年間で日本には多くの友人やパートナーができましたが、彼らパートナーの助けがあれば、コミュニティを効果的に成長させることができると考えています。
FlowはGAS問題を解決できるのか?
Ethereumにアクセスできるのは世界で最も裕福な人々だけになってしまいました。
これはすべての人にアクセシビリティと公平性を提供するという本来の目的とは正反対のものです。
私たちのブロックチェーンデザインは今日Ethereumの100倍の速さであり、これは時間の経過とともに劇的に改善されるでしょう。
コンセンサスと計算を分離したFlowのブロックチェーン設計は、金銭的な取引が計算の取引と競合しないことを意味しており、Gasコストを低く抑えることができます。
TXの料金は、少なくとも今後3年間は0.001FLOWで推移すると予想しています。
また開発者がユーザーに代わってトランザクションフィーを支払いやすいようチェーンを設計しました。
ゲームは中央集権的な世界ではユーザーに計算の対価を払わせるものではないので、分散的な世界でも同じであるべきです。
ユーザーに心配をかける必要はありません。
Flowをステークする方法
Flowをステークする最も簡単なのは、BlockDeamon、BisonTrails、Figment Networks、Stake Fish、DSRVなど多くのバリデータパートナーを介してステークする方法です。
また、十分なトークンを購入すれば、自分のノードを作ることもできます。
最初の1年間は自由に取引できるトークンはステークで稼いだものだけなので、ステークしたことを忘れないように。
最初の1ヶ月間は20%APY、次の17ヶ月間は5%APY、その後は3%APYとなります。
ですので最初の1ヶ月でステークすることを忘れないでください―最大の報酬を逃さないためにも!
日本でFlowを入手する方法
[Non-US / Canada only]
— Flow Blockchain (@flow_blockchain) September 22, 2020
For the first time, FLOW tokens are available on @CoinList as part of our Community Salehttps://t.co/XpEW9g3xou
Community Sale Sept 22 – Oct 2; live auction Oct 6, bids start Sept 23
Staking rewards begin Nov 2
Disclaimer here https://t.co/t0jvWVK8fs pic.twitter.com/0qqksxn5VO
こちらはCoinlistで10/06からオークションが開催されます。
これが唯一の入手方法です。
ですので、UniswapでFlowを購入しないでください FlowはERC20トークンではありません。(Uniswap上のものは偽物なので注意)
音楽でのユースケースは?
※提携にワーナーミュージックがあるため
はい、音楽におけるブロックチェーンのユースケースがたくさんあります。
今年はミュージシャンと一緒にコレクターズを始めました。
しかし他にも多くのユースケースがあります。音楽の権利をデジタル化している人にはとても便利だと思います。
アーティストがお互いのメロディを借りることも可能です。
さらにファンが人々のアルバムやロイヤリティの権利の一部を所有することは、いつか巨大な領域になると思います。
まとめ
FlowのAMAについての内容をまとめました。
まだ出てきたばかりで、あまり情報も少なかったですが、今回の質疑応答を通して、これからのビジョンも見えてきましたね。
さらにFlowについても期待が上がりそうと感じました。
またこのFlowの細かなことについては、以下でも解説しているので、合わせて参考にしていただければ、よりプロジェクトの内容が分かりやすいと思います。
Check:Flow|チェーンの概要と特徴を解説