【miinのNFT辞典】AZUKI|知名度を獲得した高い技術力と今後の展開
アニメ「Enter The Garden」を公開へ
Enter The Garden ⛩️
— Azuki (@Azuki) April 11, 2024
Episode 1 releases April 30th pic.twitter.com/zEbTXTGQu7
Azukiが制作するアニメが遂に公開へ。
このアニメはEnter The Gardenという3部作構成のシリーズとなり、第1部である「待つ男」が4/30にリリースされるとのことなので注目です。
- アニメは3部作構成となる予定
- 4/30に第一部「待つ男」を公開
- 制作陣も実績のあるメンバー
また制作メンバーも超が付くほど豪華。
クリエイティブプロデューサーにONE PIECE Film: Redの監督である谷口氏や脚本には銀魂の岸本氏、さらに鬼頭氏や杉田氏など声優陣の起用が発表されています。
アニメはAzukiのウェブサイトと公式YouTubeで配信される予定。
またその他2つのシリーズについても今後数ヵ月以内に公開されるとのことなので、これらの正式公開についても楽しみにしておくといいでしょう。
AZUKIとは
Azuki is a brand.
— Azuki (@AzukiZen) December 27, 2021
A new kind of brand that we build together.
A brand for the metaverse. By the community.
Let's dive into what we're all about… pic.twitter.com/vDjNvwuycl
AZUKIの概要 | |
---|---|
チェーン | イーサリアム |
発行数 | 10,000体 |
発行日 | 22年1月12日 |
発行元 | Chiru Labs ※本社は米国 |
AZUKIとは初めてERC721Aという規格を活用したNFTプロジェクトです。
12月の公開から期待が集まり、リリースされてからも価格の上昇が止まることなくOpenSeaの総取引量ランキングでも歴代8位にランクインしました。
- 総取引量:106,900ETH(執筆時点)
有名企業や、誰もが知るアーティストでもないこのプロジェクトがなぜここまで人気となったのか。毎日のようにリリースされる同様のNFTコレクションの中で、なにが違うのか。
ここからの記事で紐解いていくことができればと思います。
グラフィック
AZUKIはPFPと呼ばれる、主にTwitterアイコンでの使用を想定したコレクション。
※PFP=Picture For Profile
またこのような漫画風のNFTコレクションは「アニメスタイルNFT(ANIME-STYLE / ANIME-Inspired)」とカテゴライズされます。
デザインの原案となったアーティストはsteamboy(@steamboy33)。
- キャラクターデザイナー
- 「オーバーウォッチ」などを手掛ける
- FoundationでもNFT作品を展開
- Foundationで1点もののピクセルアニメーション作品が10ETH以上で落札
実績もあるアーティストがこのAZUKIのデザインを手掛けていることがわかります。
またAZUKIのデザインプロセスも公開されていました。
The steamboy azuki is actually the original prototype sketch that I made when we started developing the art style. Crazy to see how far we've come in just a few months…
— steamboy (@steamboy33) January 11, 2022
Super hype about tomorrow's launch! IKZ!!@AzukiZen pic.twitter.com/6CxEfhJnR8
10,000体ありながら細部まで書き込まれてることも評価されています。
以下の「スピリッツ」という個体では、透明な顔の反対側に位置するストラップまで丁寧に描かれてることが発見されました。
15/ We believe Azuki's art is beautiful and high quality. Their team values attention to detail.
— RedBeanDAO (@redbeandao) January 26, 2022
Take a closer look at @dingalingts latest acquisition of #9914.
Notice how spirits have the opposite strap added.
They painted the back of the fence. pic.twitter.com/qHjpfebASF
チームが発信しているメッセージは「This is just the beginning(これはまだはじまりにすぎない)」10,000体を売り切るゴールではなく先の展開を見据えている。
その姿勢がクリエイティブからも伝わってきますね。
またAZUKIのデザインワークは、画像のみならず動画でも高いクオリティを発揮。
まるで大作ゲームのような予告編が販売前に投下されました。
ぜひ動画も再生してみて下さい。
技術力の高さ
AZUKIはNFTコレクションで初めて「ERC721A」の規格を開発し実装しました。
これは1つのNFTをmintするのと、ほぼ同じコストで複数のNFTをmintできる新しい仕組みとなります。つまり、購入者のガス代の負担を軽減することに成功しました。
さらに彼らは「ERC721A」を誰でもつかえるようにオープンソースとして公開。
この規格は大きく評価され、既に他のプロジェクトでも使われるように。NFTコミュニティ全体への貢献となりました。
You will be able to mint 5 Azukis during the first phase (dutch auction) of the sale.
— Azuki (@AzukiZen) January 12, 2022
If your address is registered on the mintlist (https://t.co/8ICzSeiO8d), you can mint an additional Azuki during the mintlist phase (for a total of 6 Azukis). pic.twitter.com/yQXJaOCXgS
リリース時においてはホワイトリスト制の導入、ダッチオークションでの販売など所有者を分散させガス合戦にならないための工夫が導入されていました。
またDiscordでのNFTホルダー認証もAZUKIの場合は特徴的。
通常はサードパーティー(多いのはcollab.landなど)が使用されることが多いですが、セキュリティ対策のためAZUKIは認証ツールを自作したものを提供しています。
さらに2/12には、運営の持つAZUKI「BOBU」のFractional NFT化が発表。
これは1つのNFTを数百~数千に細分化して安価に保有できるようにする仕組みです。
細分化されたNFTはガバナンストークン(投票券などコミュニティ内で活用)として機能し、BOBの今後のキャラクターや宣伝展開に参加できるようになります。
値段や個数は未発表ですが、非AZUKI保有者も安く購入することができるはず。
AZUKIのコミュニティ拡大に繋がることになります。
彼らの言葉では「web3.0での実験」他の有名コレクティブNFTでは、みたことのない先進的な施策として注目が集まっています。
チーム
基本的にはハンドルネームで呼ばれる匿名のチーム。
元googleやFacebookの社員、大手プロジェクトにも関わったブロックチェーンエンジニアなど一部の来歴が明かされています。
なかでもCO-Founderの「@ZZZAGABOND」はカリスマ勢が強く、NFTインフルエンサーのコミュニティでも一目置かれる存在となっています。
情報解禁からリリースまで
ではこれまでの動きを振り返ってみましょう。
- 11/16:AZUKIの情報が初解禁
- Twitter開設後すぐにdiscordもオープン。公式アカウントも、チームメンバー側も積極的に他のNFTコミュニティと発信
- 12/17:0n1forceとのコラボも実施
- 0n1force=21年夏にリリースしたアニメスタイルNFTの先輩プロジェクト
- 12月末~1月:discorodの活性化
- 貢献でホワイトリストが付与されることもあり、ファンアートも多数投稿、discorodでの各チャンネルの動きは活発なものに
- 1/12:NFTをリリース
- 導入した新企画「ERC721A」も問題なく稼働
- 1/26:120ETHで二次流通が発生
- レアリティが2番目に高いものをNFTを購入するために結成された9人のメンバーによるRedBeanDAOが購入。これにより注目がさらに集まることに
- ※120ETH=当時価格で約2,600万円
ロードマップ
なんと、AZUKIにはロードマップが存在しません。
マインドマップ(思考プロセス)とマニフェスト(公約)のみ。
- コミュニティ第一
- 「プロセスを信頼する」という信念
- デジタル
- 1年以上先の長期を見据えてメタバースやゲームに進出しよう
- フィジカル
- ホルダー限定のウェア販売やイベントの実施、グッズや音楽の制作
- トークン
- $BEANの発行、DAOの構築、有名IPとの提携 etc…
いわゆるコレクタブルNFTに期待されていることは、すべて網羅されている印象です。
これまで主流であった運営側が提示したロードマップをこなすというわけではなく、時流にあわせコミュニティとともに柔軟に展開する意思が表明されています。
マインドマップの最後に強調されている「07 CONNECT YOUR MIND」の中身はこちら。
運営側がマインドマップを提示した上で、「あなたはどう思う?」という問いかけとアイデアの投稿フォームが用意されています。
余白を作ることで、コミュニティとともに構築していこうという姿勢が感じられます。
マニフェスト
Azuki is a brand. A brand for the metaverse. By the community
「AZUKIはブランドです。コミュニティによるメタバースのためのブランド」
ファッションブランドのようなイメージ戦略は公式サイトの随所でも表現。
- デザイン
- 小豆色を基調に統一された色合い。鳥居など和風のモチーフ
- 音楽
- BGMが流れるジュークボックス機能を搭載。AZUKIのオリジナル曲も
公式サイトを一通り見たあとには、AZUKIが表現したい世界がうっすら見えてきます。
マインドマップでの、デジタルとフィジカル両軸へ向けて展開していくのもブランド化戦略のひとつだといえます。
ユーティリティ:ホルダーのメリット
- ホルダーは保有しているNFTへの商用利用権
- アイコンへの設定やグッズなどでの収益化も可能。BoredApeYCやCoolCatでも許諾されており、一般化されつつある権利となります
- 限定コミュニティ「TheGarden」へのアクセス
- 「インターネットの一角でアーティスト、コミュニティ、そしてweb3に共鳴する者とカルチャーが融合する魔法のようなサービスを提供する場所」
- 現在はdiscordのホルダー限定チャンネルに留まりますが、今後ホルダー限定でのエアドロップやファッションアイテムの販売などの展開が予定されています
なぜAZUKIはこんなに評価されたのか
ポイントとしては以下ではないでしょうか。
- 技術力
- ERC721Aの導入に代表される開発力など
- ビジュアル
- 完成度が高くブランディングされた作りこみ
- メッセージ性
- 長期的に構築してくプロジェクトという意思
- コミュニティ主導
- マインドマップを共有しプロセスから共創する姿勢
取引量や価格面で価値は認められましたが、プロジェクトとしては1ヶ月しか経っていない生まれたて。コミュニティとAZUKIチームがどう展開していくのかが楽しみです。
最後にリーダー @ZZZAGABOND.ETH による象徴的な言葉を紹介しておきます。
People, product, profit. In that order.
— ZZZAGABOND.ETH (@ZZZAGABOND) February 5, 2022
~人、製品、そして利益。この順番でやりましょう~
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