
UniSwap(ユニスワップ)|DEXの使い方と基本情報ガイド
UniSwap(ユニスワップ)の始め方からDEXでのスワップ方法や流動性提供のやり方までを解説しています。
基本情報
UniSwap ユニスワップUniSwap とは?
Uniswapは多くのチェーンに対応するトークン交換プロトコルです。
スマートコントラクトによって、自律的に交換レートが定まります。
パーミッションレスに誰でも流動性プールを作成することができるため、利用者はありとあらゆるERC20のトークンを交換することが可能。
そして、利用者だけでなく流動性提供者として手数料を受け取る事もできます。
UniSwap公式
UniSwap ユニスワップ特徴
自律的な交換プロトコル
Uniswapの最大の特徴は流動性提供者が2つのトークンを提供させることで、アルゴリズムによって自律的に交換レートが定まる事ができるところです。
これによって利用者としては単に交換したい量を入力するだけでトークンを交換できるようになります。
実際、Uniswapができるまで多くの分散型取引所(DEX)と呼ばれるものは、基本的にP2Pでちょうど相互が交換したいレートでの相手を探さなければならなく非常に使いづらいものでした。
パーミッションレス
Uniswapの特徴の一つはパーミッションレスであるということです。
いわゆるCEX(中央集権型取引所)に対して、匿名での交換・あらゆる種類のトークンを上場させることが可能です。
2017年のICOのときは実際に売り買いすることは事実上どこかの取引所に上場しなければできませんでしたが、Uniswapで上場させることで、誰でも即時に取引が可能になりました。
取引手数料を受取可能
Uniswapでは流動性を提供することで、自らが交換の仲介者になることが可能です。
※流動性提供=交換に使うトークンの提供
2021年からはUniswap V3の登場で0.05%/0.3%/1%から取引手数料を選ぶことができます。
これまでの金融機関の巨額の利益はほぼこうした仲介に伴う手数料から生まれていたことを考えると非常に大きな機会がどなたにでも開かれていますね。
流動性提供の効率運用が可能
UniSwapは2025年にV4をリリース。
このV4は、ガス代の低下やトランザクションの高速化、また流動性提供の内容をカスタマイズするhookの実装などが行われ注目が集まっています。
- ガスコストを大幅に削減
- トランザクションの高速化
- hook活用で運用を効率化
ガスコストの削減やトランザクションの高速化は基本の項目。
プール作成時のコストも理論上は99%削減されることや、取引におけるコストも下がるとのことなので、今まで以上に快適な取引が可能となるでしょう。
また重要な機能としてはhookの登場。
流動性提供の設定時に対象のコントラクトアドレスを設定することで、複利での運用やオンチェーン指値注文など、より自動化されたプールの作成が可能となっています。
※Hookは拡張機能のようなものなので、利用する場合はそのコントラクトの信頼性をご自身でご確認下さい。
ガバナンストークンUNI
UniswapはガバナンストークンのUNIを発行しています。
過去の利用者へのCommunitydropや流動性提供者への報酬として配布されていました(2021年10月現在は配布されていません。)
現状はコミュニティトレジャリーに対して手数料収益が入る事はありませんが、将来的には0.3%のうち0.05%にあたる分をガバナンスし、新たな機能の開発や配当などにあてることが期待されています。
Unichainをリリース
UniSwapではUnichainをリリース。
このチェーンはDeFi向けに設計されたEthereum L2となっており、高速かつ低料金での利用やクロスチェーン取引の効率化を目指したものとなっています。
- 高速かつ低料金を実現
- クロスチェーン取引の効率化も
- 80以上のアプリが構築中
まずコストと速度については1秒のブロックタイムとガス代もL1に比べ95%削減。
今年後半にはSuperchain上で稼働し、ブロックの速度とファイナリティが向上し、スムーズなクロスチェーン取引が実現可能になるとのことです。
すでにこのチェーン上では80以上のアプリも構築中。
DeFiアプリ展開、トークン発行、スワップ、流動性の提供などの利用が想定されており、色々なDeFiサービスにも影響を与える可能性があるので後々の展開にも注目です。
UniSwap ユニスワップ仕組み
Uniswapの仕組み
Uniswapの仕組みの概要を説明します。
簡単にいうと誰でもトークンAとトークンBを提供することで、トークンABの交換の仲介をできるようにするという仕組みが用いられています。
仲介者が流動性提供者として、売買や交換の仲介をすることで利用者は交換する事ができます。
レート決定の仕組み
Uniswapでの交換レートはアルゴリズムによって定まり、レートについては流動性プールにあるトークンの割合でx * y = k という数式を用いて自律的に算出されます。
詳細は別途説明したいと思いますが、 x * y = k(定数)という性質を利用してxが上がるとyが自動的に下がるという仕組みを用いています。
UniswapV2とV3以降の違い
UniswapV2とUniswapV3以降の違いは手数料の設定です。
V2では無制限のレンジで交換させるのに対して、V3以降は自ら定めたレンジのみで交換を仲介することを選択できるようになっています。
集中流動性とも表現されますが、実際V2では大きく価格が変動しない場合実際にプールで使っている部分は10%にもかかわらずスリッページが大きくなることも…。
そのためV3以降は交換需要のある所に流動性が提供されることで価格の安定を実現。
注意が必要な点は、レンジを外れると手数料が入ってこなくなること、そしてどちらか片方のトークンだけになることです。
基本的に流動性提供は自分が持ってて良いトークンのペア出するようにしてください。
V4登場で流動性提供を効率化
UniSwapは2025年にV4をリリース。
このV4は、より効率的な流動性提供を行うための仕組みが充実しており、今後のDeFi運用の可能性をさらに高めるものとなっているので注目です。
- ガスコストを大幅に削減
- トランザクションの高速化
- hook活用で運用を効率化
プール作成時のガスコストは理論上は99%削減。
もちろん取引コストの削減やトランザクションの高速化も行われるので、さらに快適な取引や流動性提供を行えるようになり、今後の活性化が見込まれます。
また重要な機能としてはhookの登場。
流動性提供の設定時に対象のコントラクトアドレスを設定することで、複利での運用やオンチェーン指値注文など、より自動化されたプールを作成できるようになっているので注目です。
※Hookは拡張機能のようなものなので、利用する場合はそのコントラクトの信頼性をご自身でご確認下さい。
利用ガイド
UniSwap ユニスワップ始め方
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STEP1
Appにアクセス
Uniswapにアクセスします。
あとは上部にあるLaunch appを選択してください。
選択後はMetamaskが入っていれば自動で接続されます。
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STEP2
トークンを交換する
アクセス後はトークンの交換画面が表示されます。
こちらが表示されることでトークンの交換が行えるようになるので、あとは任意のトークンを選択してSwap(交換)を行ってみましょう。
UniSwap ユニスワップトークンを交換
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STEP1
交換したいトークンを選択する
Swap画面を開くと交換するトークンを選択できます。
こちらは検索もできるようになっているので、自分が交換したいトークンを選択してください。
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STEP2
交換するトークンのApprove
Uniswapに限らずERC20をなにかのサービスを使って利用したり交換したりする場合、そのコントラクトに利用を許諾(Approveといいます)をする必要があります。
こちらは初めての交換時に出てくるので、そのまま署名を行ってください。
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STEP3
Swapの実行
Swapを押してトランザクションを発行すると交換が実行されます。
この際にPriceImpactというのが今回の交換が与える価格変動量です。(Minimum Receivedが最低限受け取る事ができる量です)
トレードのやり方
UniSwap ユニスワップ流動性提供のやり方
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STEP1
新たなポジションを開設
まずプールタブへ移動します。
そして、流動性提供のリスクを認識した上で流動性提供をしたいトークンを選択します。この際にApproveしていないトークンについてはApproveする必要があります。
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STEP2
トークンペア・手数料の設定
①では具体的なトークンペアを決定します。
またV4であれば、その下部にHookのコントラクトアドレスを入力することができるので、こちらもチェックしておくといいでしょう。
②は取引時の手数料を決定する項目です。
デフォルトで選択されているものが、一番利用されているものとなるので、基本的にはそのまま活用を行うといいと思います。
※Hookは拡張機能のようなものなので、利用する場合はそのコントラクトの信頼性をご自身でご確認下さい。
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STEP3
レンジ範囲の決定
③交換してもよいレンジの幅を決めます。
このレンジ幅が狭ければ狭い方(集中させる)が手数料は大きくなりますが、レンジを外れると一切手数料は獲得できなくなるので注意です。
攻めたい場合は狭く、安定的に実施したい場合は広くセットしましょう。
このレンジをハズレた場合、どちらかのトークンになることもしっかり念頭に置いておきましょう(ETHとDAIとかで提供した場合、ボラティリティが高いのでどちからのトークンになりやすいです)
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STEP4
入金額の決定
④ではデポジットしたいトークンの量を決めます。
どちらかを入力すると③で決めるレンジに合わせて自動的にもう片方がの量が決まります。所有している量以上には提供できません。
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STEP5
プールの追加
Previewボタンを押すことで追加するプールの情報が表示されます。
改めてレンジを確認してAddを押しましょう。Metamaskなどでトランザクションを発行できれば無事追加されます。
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STEP6
獲得した手数料の確認
Poolタブに戻ると、自分が追加した流動性プールのポジションが表示されています(ちなみにこれは今流行のNFTが自分のウォレットアドレスには送られてきています)
そこから、自分が手数料を収穫したいPoolを選択しましょう。
上記のような画面が表示されます。
Unclaimed Feesに表示されているのがここまでに稼いだ手数料です。(ブロックごとに取引があれば増えるのでこまめにチェックすると楽しいです)
Collect Feesを押すことで収穫が可能です。
流動性提供のやり方
UniSwap ユニスワップ稼ぎ方
流動性提供
一番分かりやすいのは流動性提供です。
こちらはUniSwapで交換できるトークンを提供することで、自分が提供したトークンが交換に活用されればその手数料の一部を獲得することができます。
やり方は多少難しいですが、かなり利率はいいです。
DeFiの稼ぎ方の中でも一般的な稼ぎ方にはなるので、興味がある方はチャレンジしてみて下さい。
UniSwap ユニスワップUniSwapのリスク
スリッページ
1つ目はスリッページです。
Uniswapトークンを交換したいときにプールの大きさ(深さ)と自分が交換したい量の大きさによっては非常に大きな価格変動を起こしてしまうことを注意しましょう。
※スリッページとも言います
なお、Uniswapでは最大のスリッページをセットする事ができます。
大きな価格変動を起こし予定以上の費用がかかってしまったということがないように、こちらは適切なスリッページを設定しておきましょう。
RugPull
RugPullは流動性提供を行う時のリスクです。
実際、流動性提供は「トークンAでもトークンBでもどちらでも仲介して買いますよ」という仕組みです。
そのため、誰かがプールからごっそりトークンA(例:ETH)を持っていってしまうと自分の手元には残りのトークンBだけが残ることになります。
※その時点でトークンBはゴミになる可能性は大です
インパーマネントロス
インパーマネントロスも流動性提供時のリスクです。
直感的に理解が難しいのですが数式上交換レートが変動するとガチホしていた方が、単純な価格上昇で儲かったというケースになります。
したがって手数料入りますが、実質ちょっと損した気分に…
このあたりはImpermanentLossをチェックするツールなどもありますのでそうしたものを使って確認するようにしましょう。
口コミ・評判
ユーザー評判・口コミ
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がおがお 駆け出しエンジニア
@ny_an
Uniswapでpoolの報酬額計算してみたら、eth-maticでTVL10M$に対して24h Volumeが1.49M$で利率0.3%のFeesが4.46K$なので、、、
つまり、100万円預けたら450円の日当報酬かな。
TVLの計算が分からんけど両方合わせて200万円当たりかも。
1000万円あれば暮らせる。。。午前0:13 · 2021年10月2日
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Researcher Y
@y_researcher
optimism無事に上陸。というか、Uniswap V3 on optimism 速いなぁ。UIも使いやすいし。いやぁ、 $ETH のガス代が高すぎると思ってUniswap は触れずにいたけど、これは損失だったかもしれない。Uni の開発チーム、すごいなぁ。
午後6:54 · 2021年9月18日
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まきぽん
@andy16g
とんでもないです!CompoundでIRSによって金利が決まったり、Uniswapで資産ペアの残高の積が一定になるように自動的にレートが決まったりと、需給をもとにプログラムがレートを決めるのは革命的だなと思いました。。
いつも拝見して勉強させていただいております、ありがとうございます!午前8:35 · 2021年5月16日
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CryptoChick (通称:ひよこ)
@CCassets
DEXはUniswap式のAMMプールによって、パーミッションレス化に成功した。(革命的快挙)
P2Pレンディングは「貸しKASHI」によってパーミッションレス貸しに成功できるか?の挑戦。
CompoundやAaveやCREAMではなせていないことを成せるか?午後1:32 · 2021年5月15日
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salmon/さーもん@Web2.5
@salmon_crypto
UniswapがAuto Routerを実装。
単一txの中でトークンを分割して別のプールでswapしてスリッページを抑制したり、ガス代を考慮して分割swapすべきかどうかまで判断できる。便利そう~午前5:09 · 2021年9月17日
UniSwap ユニスワップ当メディア評価
Uniswapはそのパーミッションレス性、自律性に利便性の観点で大きくトークン同士の交換を促進しました。
今後、ERC20やガバナンストークンが様々な形で発行され、交換されていくことになると思いますから存在感は増していくと思われます。
また、単純計算しても、1日2~3億円程度の手数料を稼ぎ出しています。
本来であればそうした手数料は金融機関のエスタブリッシュが独占してましたからその手数料が開放されたと考えると非常にエポックメイキングです。
直近、規制などの話も出てくると思いますが、プロトコルとそのアルゴリズムはすでにデプロイされておりV4のような形でアップデートされなければ止めることはできないのでそこも追い風になる可能性があると思います。
UniSwap ユニスワッププレスリリース
UniSwap ユニスワップよくある質問
利用に必要なものは?
UniSwapを活用する場合はウォレット(メタマスクなど)とトークンです。
トークンはETHをはじめとしたERC20トークンが活用できるようになっているので、こちらは事前に準備しておくといいでしょう。
ウォレットとは何ですか?
ウォレットは仮想通貨のお財布と思ってください。
このウォレットの中にある仮想通貨を使って、ユニスワップでトレードしたり流動性提供を行うことができます。
ガス代が高く感じる
ガス代はイーサリアムのネットワーク手数料です。
こちらはUniSwapが原因というわけではなく、イーサリアムネットワークそのものが混雑し、手数料が高騰しているのでタイミングは注意しましょう。
流動性提供は稼げる?
流動性提供は上手く活用すれば稼ぐことも可能です。
ただし、このページで記載した通りリスクも存在するので、これらのリスクを考慮して流動性提供を行うといいでしょう。
UniSwapにサポートはありますか?
一応ツイッターやDiscordは存在します。
ただしこれらで質問を行うと、公式風に見せた詐欺師が回答を返してき、ウォレットの秘密鍵などを聞いてくる可能性はあるので注意しておきましょう。
流動性提供を行うための目安(金額)は?
流動性提供はいくらからでも可能です。
ただしトークンの預け入れを行うタイミングや手数料の引き出しなどでガス代(手数料)がかかってくるので、より大きな金額を入れた方が回収はしやすいです。
利益が出て場合は確定申告が必要ですか?
一定以上の利益が出た場合は確定申告の必要があります。
こちらは年間(1~12月)で20万円以上の利益を出した場合に必要となってくるので、こちらは覚えておきましょう。
詳しくは下記でも解説しているのでご参考ください。
参考記事仮想通貨の覚える6つの注意点
ガバナンストークン(UNI)は購入できますか?
UNIの購入は可能です。
こちらは海外の取引所を利用することとなりますが、多くの取引所に上場している通貨となっているので、比較的簡単に入手することは可能です。
特にオススメはバイナンスなので、こちらを利用してみて下さい。
バイナンス公式