ICONとは?LINEのDappsでも応用されるブロックチェーンの特徴
ICONとは
ICONとは、韓国で開発されたブロックチェーンプロジェクトです。
金融機関や保険、病院、大学などでの活用が行われているほか、4CASTなどのLINEが提供するDappsにもそのブロックチェーン技術が活用されています。
こちらはパブリックチェーンの1つとなりますが、イーサリアム上で作成されたDappsもICON上で再構築できるので、今後性能次第では今人気のDappsなどもこのETHではなくICONを使って作成される可能性もあるためチェックしておきましょう。
ここでは、このICONのブロックチェーンについて、どのような特徴があるのかを見ていきたいと思います。すでにLINEのDappsで実績を上げているので期待です。
特徴
ICONのブロックチェーン(loopchain)の特徴としては以下の通りです。
- Dapps構築が簡単
- 高速トランザクション
- 柔軟なスマートコントラクト
まずはそれぞれ解説していきます。
Dapps構築が簡単
先ほども簡単に紹介しましたが、ETH上で作成されたDappsなどは、ICONのチェーンに移し替え、簡単に再構築を行うことができるようです。
またICONはSDKも提供も行っており、JavaでDappsを構築することも可能です。
JavaでDappsが構築できることにより、ブロックチェーンへの知見があまりなくても簡単にICONベースのDappsを構築できるようになります。
ブロックチェーンのコードを知らなくてもDappsが構築できるようになっているので、今後はより多くの企業がDapps開発に参入できると言えるでしょう。
高速トランザクション
トランザクションの速さについては、すでにかなりのレベルまで来ていると思います。ETHが15回/秒であるのに対し、ICONは1000件以上の処理が可能です。
こちらについてはLFTと言う独自のコンセンサスアルゴリズムを導入しており、これらから形成されるチャネルをマルチにすることによって、最終的には何百万回/秒のトランザクションをさばけるようにしていく構想も打ち立てられています。
LFT(Loop Fault Tolerance)
ノード検証のグループを作成し、その中からリーダーを選ぶことによって、リーダーが検証されたものを承認。そこからリーダーが承認を行ったかどうか複数のノードで確認し、ブロックへ追加するアルゴリズム
柔軟なスマートコントラクト
もちろんICONでもスマートコントラクトの機能を活用できます。
しかもICONのスマートコントラクトは通常の仮想マシン(ETHでいうEVM)ではなく、別のものを使用し、直接実行することでより信頼性の高い契約の実行を行えます。
また通常ETHなどのスマートコントラクトと言うのは、更新が行われることでデータの移行が必要ですが、ICONのスマートコントラクトであれば、それも不要です。
このことにより、スマートコントラクトの更新も容易になり開発者にとっては手軽にアップデートなどを行うことができるようになるでしょう。
日本企業とも提携
またこのICONは、日本のDappsに関わる企業とも提携を行っています。
1つ目は4CASTやWizballを手掛けているLINEのLINKchainもこのICONのチェーンをベースとして作成されています。特にユーザー数の多いLINEなので、スケール問題対策が取られているチェーンを活用することが重要だったのでしょう。
またもう1つの企業は、あらゆるブロックチェーン事業のサポートや検証などを行うLayerXです。こちらはICONと共同でハッカソンの開催やLayerXがICONのプラットフォームとDappsのセキュリティ監査を行っていくようです。
どちらの企業も日本ではかなり大手企業との関係もあるので、今後ICONを利用したプロジェクトやDappsなどを見かけることが多くなるかもしれませんね。
まとめ
ICONのブロックチェーン技術について、その特徴などをまとめました。
LINEのDappsを調べているときに概要を簡単に調べたことがあるのですが、ICONを活用したプロジェクトもかなり多くあったので、今後にも期待が高まります。
特にスケール問題やスマートコントラクトについては、現イーサリアムネットワークよりもかなり柔軟な対応が取れそうなので、人気が出る可能性はありますね。
ぜひこれらのことも念頭に入れながら、今後のICONの活動に注目しておくといいでしょう。また今回紹介したLINEのDappsは今ユーザーの中でも絶大な人気を誇っています。
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