ビットコインキャッシュでもDappsが!新規格「BDIP」の概要解説
Dapps開発に特化した新規格
ビットコインキャッシュからもDappsに特化した新規格BDIPが公開されました。
こちらはビットコインキャッシュを使ったDappsの開発提案を行うために作成されたもので、こちらはGitHub上に公開されており注目を集めています。
BDIPとは
BDIP(Bitcoin Dapps Improvement Proposal)とは、BCHに特化したウォレットを提供しているYenom(エノム)の開発チームによってローンチされた技術改善書です。
イーサリアムで言えば、EIP(Etherium Improvement Proposal)のようなものですね。様々な技術案が提出され、本格的にローンチされるものが決定していきます。
すでにBIP(ビットコインの技術改良提案書)はありますが、Dappsに特化したものがなく、今回BDIPと言う形で提案されたというわけです。
何ができるようになるのか
BDIPを使用することで、新しいDappsの機能提案や技術的なインプットの収集、Dappsの設計など様々なものを確認することができるようになります。
GitHub上に公開がされているため、あらゆる知見を持った技術者が様々な情報を提供し、それぞれの知見をさらに高めていくことが可能です。
もちろんDappsのみならずですが、このような場を作成することで、開発者(プログラマー)は以下のことを確認できるようになります。
- Dappsの実装状況
- 提案(実装)に対するフィードバック
- 問題点の確認
- Dapps開発者の活動状況
簡単に言えばDapps開発におけるプロセスを共有し、さらに技術の高いものを提案していけるというわけです。この辺はイーサリアムのEIPとスキームがほぼ同じです。
しかしBCHはまだまだイーサリアムに比べるとDapps開発の実績も少なく、このような場が提供されることで、いち早く進捗状況や新技術の提案が行えるようになります。
開発者がどのようが技術を提案し合っているのかだけではなく、エンドユーザーが特定のものの実装や現在の状況を確認するのにも使用されることでしょう。
3種類のBDIP
このBDIPの仕様は3つのタイプに分かれています。
- 標準トラックBDIP
- 情報BDIP
- メタデータBDIP
まず標準トラックBDIPについては、実装するDappsの変更事項をまとめるものです。
また情報BDIPについては、設計についての課題や一般的な情報またはガイドラインなどが掲載されるようになっています。こちらには新機能の提案はされないようです。
メタ情報BDIPについては、BCHアプリケーションに関連するプロセス情報などが記載されることとなります。
またYenomの開発者は10月21日に新しいディープリンク支払いプロトコルを提案しており、ユーザーは欲しい商品をクリックするだけで対応している商品であれば簡単にBCH建てで決済を行う事が可能です。
BCHも何かしらのアプリケーションの開発が徐々に進んでいるので、今回発表された技術改善書からまた新たな提案が出ることを期待しておきましょう。
まとめ
ビットコインキャッシュのDapps技術改善(提案)書であるBDIPの概要をまとめました。
Dappsの開発はイーサリアムやEOSなどが注目されがちですが、今後はBCHも注目しておかなければいけなそうですね。どのようなDappsが登場するのかは分かりませんが、画期的なものがまた登場してくるのでしょう。
スケール問題など様々な問題はまた出てくるとは思いますが、改善もされていくでしょうし、こちらの進捗もチェックしていきたいと思います。
BDIPについての解説は以上で終了ですが、ETHの技術も知りたいという方には、トークン規格ごとの特徴をまとめた「ERC○○まとめ」がオススメです。
それぞれ個性的な特徴があるので、ぜひチェックしておきましょう。