「Alto.io」開発者とクリエイターが共存するDapps開発プラットフォーム
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Alto.ioとは
Alto.ioとはDappsを簡単に開発できるプラットフォームです。
これまでDappsの開発を行う上では、開発のための知識が参入障壁となっていました。
その為、Alto.io(以下アルト)ではより簡単にDappsの開発を行えるSDKの提供や、ゲーム内アイテムを作成できるツールなど様々なものを提供し、多くのDappsをこのプラットフォーム上で作成できるようにするといったプロジェクトです。
と、ここまではよくある話ですが、このアルトの面白い仕組みとしては、ゲーム開発者とアイテムの作成者を別物と考えており、クリエイターが作成したアイテムをゲーム開発者が買取り、ゲーム内に実装できるといったものがあります。
これにより、ゲーム開発者はDappsの開発にリソースを割くことができますし、クリエイターは自分の作成したアイテムをどんどん売りに出し、収益を上げることができるようになっています。何とも合理的ですね。
ここではこのアルトについて、どのような機能が提供されているのか、またユーザーや開発者、クリエイターがどのように活用できるのかを解説していきます。
アルトで提供される機能
アルトで提供されるものは以下の通りです。
- Alto Forge
- Alto SDK
- Alto Wizard
- Alto Backpack
- Alto Portal
まずはこれらについて簡単に説明します。
これらの機能が開発者やクリエイターにとって肝となるので覚えておきましょう。
Forge
アルトフォージは、ゲーム内で活用されるアセットの作成ツールです。
アイテムにしたいものの画像を用意し、こちらのファイルをアップロードするだけで、ゲーム内で活用できるアセット(アイテム)の作成が行えます。
この作成段階で、商品価格や数量、その特性を定義することも可能です。
アルトフォージを使うことで、アイテムの作成者は、とても簡単にアセットの作成が行えルので、多くのクリエイターや開発者の手間が省けるのが特徴です。
SDK
SDKはDappsの開発キッドと思ってください。
このSDKは、Dappsを簡単に構築できるものとして、多くのプロジェクトで提供されています。具体的には構築のための、デモがあったり、チュートリアルがあったりなど、スムーズに開発を行うためのものと思ってもらうといいでしょう。
もちろん先ほど紹介したアルトフォージで作成されたアイテムもSDKの中に入れ込むことができ、開発しているDappsのアイテムとして活用することができます。
またアルトがサポートしているDappsは、イーサリアムだけでなくWAVESなどもサポートしているため、どのチェーンでDappsを開発するかも選べるようになっています。
Wizard
アルトウィザードは、アイテム作成者がゲーム開発者に自分の作成したアイテムを売ることのできるマーケットを作成するものです。
こちらのストアの中身も自由に構築できるようになっており、自分のアイテムをより魅力的に見せることが、販促を高める肝となるでしょう。
アイテムを出品し、ゲーム開発者が出品されているアイテムを購入することで、自分のゲームの中にこのアイテムを実装できるといった形です。
特に小規模でDappsを開発している人達の中には、どうしてもデザイナーが足りない、またはいないといった問題を抱えているとこもいると思いますが、こちらを利用すれば、すでに出来上がったアイテムを購入することが可能です。
Dapps開発に二の足を踏んでいる開発者にとっても非常にメリットがありますね。
もちろんクリエイターは、これらで販売されたアイテムの収益を得ることができるので、クリエイターが個人として動いた場合でもメリットがあると言えます。
特に自分の作ったアイテムが、ゲームで実装されるといったことも、アイテム制作者にとっては、かなり嬉しいことだと言えるでしょう。
Backpack
アルトバックパックはアルトが提供するモバイルウォレットです。
こちらでは各ゲーム内の基軸通貨であるALTOの保管の他にも、ERC20やERC721にも対応しているようです。またこのウォレットにはマーケット機能や取引所の機能なども実装されるようなので、アセットの取引などもそのまま行えます。
更にはゲーム開発者側からのエアドロップなどもこのウォレットを通して行えるようになっているので、ユーザーは無料でアイテム獲得、開発者は自社のゲームの販促が可能です。ユーザーや開発者にメリットがある機能だと言えるでしょう。
Portal
アルトポータルはユーザーが取引を行うプラットフォームです。
こちらはアイテムの購入や販売が簡単に行えるように設計されているとのこと。もちろん先ほど紹介したウォレットにも統合され、シームレスな活用が期待されます。
アルト内で実装されるゲームのアイテムを発見することも出来るので、ユーザーにとっては目新しいものとなりそうですね。
どのような使われ方か
先程紹介した機能がユーザーや開発者、クリエイターにとってどのような使い方がされるのかを簡単にまとめたいと思います。
それぞれの活用法が明確になるので、ぜひご覧ください。
ユーザー
まずユーザーに直結する機能は、ウォレットとマーケットの機能です。
ゲームをプレイするにあたりウォレットは必要になりますし、アセットを売買する上では、マーケットの利用は必要不可欠です。
Dappsをプレイして稼ぐという目的のユーザーも多いと思うので、こちらの機能(サービス)は、うまく活用して収益をあげていきたいですね。
開発者
もちろんですが、開発者は一番多くの機能を使う事となります。
SDKはもちろんのこと、デザイナーなどがいれば自社でアイテム作成をすることも出来ますし、アイテムを出品するためにマーケットも活用する事となるでしょう。
基本的にアルトはDappsの開発プラットフォームなので、開発者が一番密接に関連してくると言えますね。多くのことが手軽にできるようになっているので、このプラットフォームからどのようなゲームが誕生してくるのか非常に楽しみです。
クリエイター
クリエイターは主にアイテム作成ツールであるアルトフォージとそのアイテムを販売するウィザードの使用がメインとなります。
自分の作品(作成したアイテム)が色々な場所で売れ出すと、そのクリエイターが作るもの自体がブランドとなる可能性もあるので、こちらも非常に期待です。
ゲーム開発のノウハウがない方でも、Dapps開発に関わることのできる方法として、今後多くのクリエイターがアルトの利用を始めるかもしれませんね。
ロードマップ
すでにQ3 2018のICOなどについては終了しているため、今後のロードマップを記載していきます。ちょうど今からが開発の展開も加速していくようです。
Q4 2018:SDK開発、ALTO上場、Backpackβ
Q1 2019:Backpack・SDK・ライブラリリリース
Q2 2019:Backpack最適化、ライブラリ拡張
Q3 2019:ライブラリ拡張、ALTO上場拡大
現段階で発表されているロードマップはこのような形です。
来年の末ごろには、全体的な機能が統合され、様々な開発者やクリエイターが参入してくることでしょう。そのころにはきっと今よりもDappsの認知度も広がっていると思うので、どのように業界自体も展開していくのか非常に楽しみです。
ぜひこのAlto.ioにも注目しておくといいと思います。
まとめ
Alto.ioについての紹介を行ってきました。
これまでにない開発者とアイテムクリエイターが共存できる新しい形のプラットフォームとなっていることが分かりますね。これにより小規模開発のDappsでもクオリティが高まってくると思います。
かなり効率化されたプラットフォームとなっているので、開発者の方やクリエイターはもちろんゲームをプレイするユーザーも必見と言えるでしょう。
アルトについての解説は以上で終了となりますが、今現在最もDappsにで人気の高い開発プラットフォームと言えばLoomNetworkです。かなり技術力のある注目度の高いプラットフォームなので、チェックしておくといいと思います。
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