【集英社】SMAH|販売アートとブロックチェーン証明書の仕組み
ONE PIECEがマンガアートに
Hello World! pic.twitter.com/GM9yF9ymb6
— mangaart.jp (@MangaartJ) March 1, 2021
ブロックチェーンを活用する大手企業がまた1社!
今回は「週刊少年ジャンプ」を手掛ける集英社がブロックチェーンでの証明書を活用し、世界にマンガアートの販売を開始するとのこと。
これだけでもワクワクする内容ですが、この肝心の中身はと言うと…
思った以上に作り込まれた仕組みだったので、今回はこちらの内容についても解説します。かなり注目が集まりそうなプロジェクトだったので、必見です。
※SMAH=SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE
販売されるアートは?
参照:SMAH
販売を予定しているアートは以下のタイトル。
販売予定タイトル
- ONE PIECE
- ベルサイユのばら
- イノサン
これらのアートは2021/3/1~3/31までの抽選受付。
販売価格は19万8000円からとなっています。
すでに有名タイトルのアートが、このサービスにおいて販売されるようになっているので、こちらの受付については、殺到する可能性もありそう。
特にこれらの作品は、特殊なインクや加工技術を使用しているものや、アートによっては、作者が書き下ろした一点ものもあるので注目です。
※販売数については5~20部を予定
販売アートの種類
- REAL COLOR COLLECTION
- 特殊なインクを活用し、アートの繊細さを表現
- THE PRESS
- 日本に1台のみの印刷機を活用
- THE ORIGINAL
- 作者書き下ろしを含む、1点もののオリジナルアート
作品(販売品)の内容
参照:SMAH
販売品セット内容(例) | |
---|---|
アート | 原寸と拡大の2種類 |
証明書 | ICタグシール連携 |
その他付属品 | マット紙 有害物質吸着特殊紙 取扱説明書 収蔵ケース |
販売品の内容(一例)については、上記の内容となっています。
まずアートについては、原寸のものと、拡大されたものの2種類。原寸では作品の細かさの確認、拡大ではアートのダイナミックさを楽しむことが可能です。
※ものによっては2種類セットでない場合も
また販売品については、単にアートだけではありません。
今回のメインテーマとしては、ブロックチェーンを活用した証明書がついてくるようになっており、これにより作者・出品者・所有者の情報が明確になります。
またこの情報については、アート自体の来歴も記載が可能。
販売情報だけでなく、作品の修正情報やギャラリーへの掲載情報などの細かな情報も記録されていくため、そのアート1点が歩んだ歴史も確認することができます。
思い入れの深い作品が誕生しそうなので、この点も魅力と言えるでしょう。
ブロックチェーンに刻まれた情報については、ICタグシールをスマホでスキャンすることで確認できるようなっているようです。
証明書発行サービス「Startrail」
今回活用される証明書発行サービス「Startrail」も簡単に説明します。
こちらはブロックチェーンを活用し、作品の来歴を残すだけでなく、従来問題視されていた、二次流通での作者に対する還元を実現したソリューションです。
またこの他にも、このシステムを使うことでできることは多様化。
販売にかかわるサービスや保険や証券化など、あらゆる分野での活用が見込めるようになっているので、今後の展開としても面白そうなものが出てきそう。
かなり深い内容についてはWPが参考になります。
こちらも今後に関わりそうな情報が記載されているので、ぜひご確認を!
また次では、注目しておきたい内容をピックアップして紹介します。
新たな流通管理手法への対応
まず注目したのは、新たな流通管理手法です。
こちらはアーティストへの二次流通における収益の一部を還元することも含まれますが、実際には、これ以外の部分でも現状は問題があるそう。
- 特定のサービス内でのみ作品管理
- →利便性の低下・マーケットの飽和
- 著作権や二次流通ルールの管理
- →著作権の保護がや販売のルール付け
具体的には以下の内容となるので、こちらも掘り下げて解説します。
特定のサービス内でのみ作品管理
こちらは言い換えれば、今のイーサリアムの現状にも近いと思います。
現状のイーサリアムを活用したサービスでは、色々なマーケットプレイスでNFTアセットの取り扱いができますが、それでもまだまだ規模は小さいです。
特に例を挙げるなら、今はガス代が高く、流動性も確保しにくい状態。
しかしこの「Startrail」は、その他のチェーンへのアセット転移(厳密にはETHのアセットをロックし、他チェーンで同様の証明書を発行)も可能です。
なので、ETHのガスが高いから他のチェーンで取引といった選択肢も。
ETHチェーン上の販売プラットフォームだけでなく、色々なプラットフォームが活用でいるようになるというのも大きなポイントとなるでしょう。
著作権や二次流通ルールの管理
二次流通の還元は、今でも言われている問題。
例えば、ブックオフでマンガを売却しても、そこで発生したお金から作者へ支払われる金銭は全くない状態ですよね。
そこを改善できるのが、この仕組みです。
Startrailでは、最初に一定の契約(作者への還元率など)を結ぶことで、これらが引き継がれていくため、上記の問題に対する改善も促せます。
またこちらは著作権問題にも活用が可能。
ある作品に関する展示・改変・商品化などは実際にあり得る問題なのですが、これらの許諾範囲・契約内容もブロックチェーンに掲載・アップデートができます。
※アップデートには作者と所有者の合意が必要
そのため著作権の問題もクリアになることが見込めるでしょう。
ガバナンストークンの存在
Startrailは、最終的には脱中央集権を目指しているよう。
最終的には、初期の運営者(Startrailを含む)がいなくなったとしても、このシステムのメリットが存続できる体制を確保したいという内容です。
特定のプレイヤーが力を持つのではなく、新規のプレイヤーや事業者がガバナンスに参加できる体制を作ることで、非中央集権的な運営も実現させるとのこと。
これに付随して、ガバナンストークンが発行されます。
- 事業者
- 公式証明書の発行などが可能
- ガバナンス
- 仕様決定に対する投票権
すなわち多くのメンバーによって、運営方針の決定や実務が分散されます。
最終的には、このようなトークンホルダーでプロジェクトを回すようなこともできる可能性があるので、面白い仕組みにはなってきそうです。
まとめ
SMAHの販売内容やStartrailの仕組みについてまとめました。
集英社が手掛ける有名マンガのアートがブロックチェーンの証明書を使って発行されるというのは、かなり大きなニュースですね!
大手企業も徐々に、この業界に関心を寄せていることが伺えます。
またこの証明書の仕組みも、既存の問題を解決するものの1つとなっているので、今後はさらに多くのプロジェクトで活用されるかもしれませんね。
非常に興味深い内容なので、こちらも今後に期待しておきましょう。
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